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続・津市 Mさんのお家

昨年の9月にご紹介した津市のMさんのお家。

 

母娘さん揃ってのお洒落なお部屋、

皆さまからも大好評でした。

 

前回の記事はこちら

 

そんなMさん邸、

今日はリビング&ダイニングのご紹介です。

 

 

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Kioが津に移転をしたのと、

Mさん宅が「これから部屋の模様替えを・・・」と思われていた時期がちょうど重なったこともあって、

 

シャンデリア、ソファ、キャビネット、テーブル・・・・・

 

見回すと、空間にいっぱいのビンテージ&アンティークをお求めいただきました。

 

 

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19世紀のキャビネットも、Mさん母娘の手にかかるとこんなに自由に、お洒落に。

 

 

「この町の人たちは、古いモノを取り入れて、新しいモノを生み出すのが得意」

 

Eテレでやっている『レイチェルのキッチンノート』で、

主人公のロンドンの料理人レイチェル・クーがメルボルンの町を巡りながら

古い建物を使ってお洒落な店を開いている町の人たちについて語った言葉です。

 

 

これを聞いたとき、

あ・・・、なんだかこれ、部屋づくりに置き換えると、

自分の好きな部屋って、こういうことかも・・・って思ったのですが、

 

Mさんのリビングにもすごく当てはまるように思います。

 

 

 

リビングの反対側、

ダイニングの壁面です。

 

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〈オープンシェルフ、フィレンツェのトレイとラックなど、お求めいただきました。

あと、フレンチプードルのぬいぐるみも!〉

 

独特の色づかい。

絵を観ているときのように、気持ちが高まりました。

 

 

 

お二人は、模様替えもお好き。

 

お母さまのお部屋はがらりと変わって、こんなレイアウトに。

 

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お昼間などは、よくおひとりで飾り付けを変えたりされているのだそう。

 

私も先々歳を重ねても、こんな感覚を持ち続けていたいなあ。

 

 

 

 

Mさんのお部屋の一角は、いまはこんな様子。

 

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フロアランプにされているイタリアのアイアンランプは

さいきんお求めいただいたもの。

 

 

 

「部屋は、シャンデリアも入れるとランプがいっぱい増えて、

それでちょっと多いかなあと思って、他の部屋に移動させたものもあったんだけど、

 

このランプが来たら、ランプがランプを呼び寄せるっていうのか・・・、

移動させたのをまた戻したりして。

 

けっきょくさらにランプが増えたわけなんですけど、

不思議と今度はそれでしっくり落ち着いたんですよね」

 

 

先日お会いしたとき、そんなことをおっしゃっていました。

 

部屋づくりをまた別な角度からとらえたような、

とても興味深いお話しでした。

 

 

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フィレンツェシリーズもお二人ともお好きで、

いちばんさいきんのお届けは、この小さなチェスト。

 

ギンガムチェックのフレンチソファとの組み合わせ、

私の頭にはないコーディネートで新鮮でしたし、

こんなにお洒落になるんだあって、新発見でした。

 

 

 

以上、再びMさんのお家にご登場いただきました。

 

 

きっとまた素敵に模様替えなどされると思うので、

さらなるご紹介の機会があるんじゃないかなと。。

あることを願って。。。(笑)

 

 

Mさん、お母さま、

今回もどうもありがとうございました!

 

 

 

 

Kioとウインドミル

週の半ばまでは初夏のようですらあった陽気も一転、

また肌寒くなりました。

 

まだまだ本格的に暖ったかとは言えませんね。

 

 

 

「マダムたちのフリーマーケット」で買ったビンテージのウインドミル。

 

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冬のあいだは強風から守るために

東側の外壁にずっと寄せてありました。

 

やっと敷地に出せると思って先日から“すす”も掃い、

週末に向けてスタンバイ中だったのに、

 

今日などは白山町、風もとっても強しで、

ときおりみぞれ混じりの雨も。

 

 

また出番を逃してしまったウインドミルでしたが、

せっかくなのでどこか置けないか・・・・

 

すると目にとまったのが、エントランスのミニブース。

 

入れてみるとちょうどぴったり。

 

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せっかくだし、もっといい気候になるまでこのまま飾っておくことにしました。

 

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しかしKio、外はこんなふうなので、

通りがかって見つけたひとから、

「てっきり、もっとジャンクな感じの店なのかと思いました」とか、

「男のひとしかいないと思いました」(そうなんだー。苦笑)とか、よく言われます。

 

それでいざ店のなかに入ってみると、

「ギャップが面白いですね」とのこと。

 

 

もちろん、「思った通りでした!」とも言われます。

 

「ジャンクなものを使って、ロマンチックにしつらえるのが好き」

店を今みたいなコテージスタイルにしてから、

そんなひとにもよく出会うようになりました。

 

 

 

買い付け先のアメリカでは、

農場の古い納屋や穀物倉庫なんかを手に入れて

それをショップやウエアハウスにしているディーラーが大勢います。

 

そんな彼らのところには、大きなウインドミルが立っていたりして、

Kioも移転が決まったときには、「同じようなミルを立てたいなあ」って思ったものでしたが、

白山町の風を知るやいなや断念したのでした(笑)

 

 

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↑これはワイナリーのウインドミルですが、

こんな雰囲気に憧れます。

 

 

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けど、今はこのちびっこミルが大好き。

 

このブースに入れたことで、

ジャンク×ロマンチックのひきだしを増やしてくれました。

 

(これから風のシーズンはここに入れておけばいいんだ!)

 

 

 

Kioのどこかにいるこの子ともども、

皆さまのご来店をお待ちしております。

 

 

はじめての方もぜひ扉を開けて中に入って、

ギャップを楽しんでいってくださいね!

 

 

春の里山

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今回もお披露目後には店頭・HPともども

たくさんのご来店をありがとうございます。

 

 

コンテナ荷受けからお披露目までは

あっという間だったのですが、

 

お披露目から今日までは

ちょうど一週間ですが、

もう半月くらい経ったかのように感じられます。

 

 

 

なかなか外にもゆっくり出ていなかったうちに、

Kioの里山にも少し遅れて春がやって来ていました。

 

 

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今日の夕方6時前。

 

青山高原に陽が落ちる少し前の時刻、

なんとか間に合って、この間から裏の野に咲き始めた菜の花を見がてら

写真を撮ってきました。

 

 

今これを書きながら、上着にしみ込んだ菜の花の

おしろいのような匂いがしてきます。

 

怒られるまで暗くなっても外で遊んだ

子ども時代の春の匂いです。

 

 

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東にはおぼろ月があがっていました。

 

 

 

今日もいい夜でありますように!

 

 

 

 

入荷後の店内にて

お陰さまで無事に荷受けも終わり、

店内もかたちになってきました。

 

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モノで溢れて手狭になった店内、

 

これまでは、そこをなんとか“バランス良く”“見やすく”を心がけて店づくりしてきましたが、

今回は目のやりどころを増やして、

少しでも“長く楽しく滞在”していただけることを意識しました。

 

 

たとえば、家具のうえがなるべく殺風景にならないように、

ストーリーが感じられるようなディスプレイになるように、

そんなことに気を配りながら・・・・。

 

 

こうなってくると、Kioは小物が足りてない店だということに気づきます(笑)

 

これからの課題にもさっそく直面です。

 

 

 

扉を開けてすぐのところ(冒頭の写真)は、

白を集めて、春らしく。

 

あとは明日になったら花を飾ろう!

 

 

 

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ところで荷受けには甥っ子のショウが高校生の頃からずっと来てくれてたのですが、

この四月からいよいよ彼も新社会人。

今回の荷受けが最後でした。

 

 

名古屋時代は、二日目の店づくりを、

こっちに来てからは、コンテナからの荷下ろしと、開梱作業を手伝ってくれました。

 

 

名古屋のときは今より狭かったし、

それに今と違ってブルーシートを敷いて物をしばらく外に出して・・なんてことも出来なかったので、

あの空間の中だけでやる店づくり、泣けてくるほど大変だったよね(笑)

 

どんなときも頑張ってくれて、本当にありがとう。

 

 

 

 

お披露目は明日からです。

 

サイトにもどんどんアップをしていきますので、

実店舗とHP、どちらのショップもどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

コンテナがやってきます!

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買い付けのビンテージ&アンティークを載せたコンテナ、

昨日名古屋港に入ったのですが、

 

本日午後に輸入許可が下りまして、

明日の朝にKioにやってくることになりました!

 

通関業者さんの迅速なご対応があってこその最速荷受け。

この時期は港も混み合うでしょうに、

本当に感謝です。

 

 

つきましてはいつものとおり、

開梱とディスプレイ作業のため、

明日17日(土)から20日(火)まで臨時休業とさせていただきます。

 

休業中は、HPへのアップもお休みになります。

楽しみに見にきてくださっている皆さま、ごめんなさい・・・。

 

 

21日は定休日のため、

店頭&HPでのお披露目開始は、22日(木)からとなります。

 

 

 

12年以上やっているのにこんなことをあらためて言うのもヘンかもしれませんが(笑)、

 

インテリアが大好きな皆さんに

もっともっと楽しんだり喜んだりして貰える店になりたいです。

 

今回、アリゾナもまわって、

いつも以上に多くの、がんばるディーラーの“熱”に触れたからなのかもしれません。。

 

 

私も店づくり、あとHPの絵づくりもですね、

がんばりたいと思います!

 

 

 

*冒頭の画像はディーラーのウエアハウス。

2台のピンクのテーブルも、明日コンテナに載ってやってきます!

 

 

 


アメリカ買い付け紀行/番外編『ひかりの砂漠』

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今日の買い付け紀行は、番外編(?)。

 

アリゾナからの帰り道のことについての日記です。

 

 

午前11時半。

 

アンティークモールを出て、帰路ロサンゼルスへ。

 

 

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カーナビによると、到着時刻は17時となっている。

 

行きは真っ暗だったので景色がどんなだか早く見てみたかったですし、

真っすぐな一本道が大好きなので、

運転時間のことはぜんぜん苦にならず・・・

 

・・というか、ここまでワクワクした気持ちなるのも珍しいくらい、

これからはじまるドライブが楽しみでした。

 

 

町を抜けたとたん、砂漠になりました。

 

 

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もう家も、他に建物も、どんなに遠くに目をやってもひとつもありません。

 

十数マイルごとにガソリンスタンドが現れますが、

それも砂漠の真ん真ん中まで来るとなくなりました。

 

条件反射で、行き同様ガソリンがまたちょっと心配に(笑)

 

 

 

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点在するサボテン。

「ぜんぶ同じに見えるけど、ひとつひとつ違うんだよね」

眺めていると、そんなことが頭に。

 

 

山のかたちも独特。

 

 

 

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「スタンドが出てきたら“早め”に給油しよう」と思ってたのですが、

ガソリンメーターの目盛りの減るスピードがとても早いことに気づく。

 

「!?  しまった・・・! ばか・・・・」

 

車が満載なことを考慮し忘れていたのです、、、、

 

 

この先にふたつほど、そこそこの大きさの町があり、

ときおり出てくる距離標識を見て、

これならふたつ目の町までだって大丈夫だと思っていたのですが、

次の町までもつかどうか分からなくなってきました。

 

 

休憩所がふたつ出てきましたが、

スタンドは一緒ではありません。

 

 

止まったらどうしよう・・・・

 

スマホの機内モードを解除して、レンタカー会社さんに緊急電話をかけて

ロードサービスを呼んで貰うか、

でもそれだとすごく時間がかかりそうだし、、

 

路肩にとめて、パトカーが来たら手を振るか、、、

 

あるいはもし町がすぐだったら、スタンドまで歩いて

とりあえずペットボトル分くらいを買ってくるか、、、、

 

手に汗を握りながらそんなことを考えていると、

遥かかなたで旗がひらめいているのが見えました。

 

何マイルも先でしたが、砂漠なのでそれだけが異様に目立っているのです。

 

「あれは、ひょっとしたら・・・・」

 

祈るようにして走ると、

旗のたもとには救いのガソリンスタンドがありました・・・!

 

 

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これからは、いくら残りのガソリンが多くても、

ぜったい満タンにしてからアリゾナを出よう、、、

 

そう誓いながら給油。

 

 

 

昼下がりの砂漠のスタンド。

とても気持ちのいい場所でした。

 

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キャンピングカーや、トレーラーハウスをくくりつけた車が何台も入ってきます。

 

 

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それからしばらく走ると、行きには無かったのですが、検問所が見えてきました。

 

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州境の門でした。

カリフォルニアに入ったんだ!と、嬉しくなりました。

 

 

面白かったのが、地形も気候も何ら変わらないというのに、

カリフォルニアに入るやいなや、砂漠から一転、

小さな集落があり、畑が広がっていたこと。

 

 

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景色は、じきにまた砂漠になりました。

 

 

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そしてパームスプリングスに。

 

ここまで来ると、ロサンゼルスまであと二時間です。

 

 

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風力発電の風車が現れる。

 

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Kioのある白山町も日本有数の風力発電どころですが、

桁がもうまったく違うくらい、

何千基もの風車が建っていて、本当に圧巻です。

 

 

風が強くなってきたなあと思っていると、

「STRONG WIND AHEAD」の電光掲示板が。

 

 

そしてこの先、本当にもの凄い風に・・・!

 

砂漠に吹く強風。

地面を削っていくような激しさで、

車体ではなく、タイヤを取られるんです。

 

これまでいちども経験したことの無いもので、

恐怖を感じました。

 

また手に汗を握ることに(苦笑)

 

 

砂漠の嵐を切り抜け、

それから一時間ほど走ると、

景色はいよいよ見慣れたものに。

 

買い付けでいつも来ている町です。

いつもと反対の方向から入って、へんな感じ(笑)

 

 

土曜日でフリーウェイもすいていて、

17時きっかりくらいに、ダウンタウンLAに入りました。

 

アメリカのいちばん西に来たんだなって、なんだかしみじみ思いました。

 

 

さっき、州境のところでは

“地形も気候も変わらない・・”と書きましたが、

 

アリゾナとカリフォルニアで違うところのひとつ、

 

それは「光」です。

 

カリフォルニアは、金色に輝く光。

アリゾナは、それと比べると少しブロンズ色がかっていて、

明るいのだけれど重厚さもある光。

 

どちらもきれいで、

珍道中ではありましたが(笑)、

そんな光のなかを走って来られたことも良かったです。

 

 

 

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おまけ。

 

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↑一緒にドライブをしてきたビンテージたちのなかのひとつ。

 

 

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↑手荷物で持ってきてすぐに売れてしまったのですが、こんな子も一緒でした。

買われたお客さまは、親しみを込めて「キャベツランプ」と命名。

助手席に座っててくれたキャベツ、ありがとう!

 

 

 

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↑パームスプリングスの手前のレストエリア。

トイレもちょっとしたモダン建築でした。

 

 

 

CALIFORNIA買い付け紀行 vol.2

ある日。

 

南カリフォルニアの内陸の町に行きました。

 

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今はもうコミュニティは無いと聞いていますが、

この町にはかつて大きなチャイナタウンがあったらしく、

メインストリートには春節を祝う飾り付けがされていました。

 

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オレンジ産業で富を得た町でもあり、

通りには古くて立派なミッション様式の建物が並びます。

 

そして青い空に、椰子の木。

 

カリフォルニアのヒストリックな町並みに

中国の赤い提灯が違和感なくマッチして、

とてもきれいなコントラストを見せてくれていました。

 

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この町ではアンティークモールにも行きますが、

フリーマーケットで知り合ったひとのウエアハウスだったり・・、

おもに個人のディーラーをまわります。

 

 

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↑買い付けたシャンデリア

 

 

 

「マダムたちのフリーマーケット」に出しているディーラーもこの界隈にはいっぱいいて、

そんな彼女たちのショップやウエアハウスは

フレンチシャビーシックやロマンチックテイストにあふれています。

 

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素敵なビンテージやアンティークを手に入れられて有り難いだけでなくって、

時代が移り変わってもきっと変わらないであろうマダムたちの世界観は

こちらをいつも幸せな気持ちにさせてくれますし、

なんだか勇気づけてもくれるのです。

 

 

ひとりのマダムは、この春にウエアハウスを拡張移転すると言っていました。

 

じゃあ次回からは新しいウエアハウスなんだ!

 

この町では家具がいちばん本格的に買い付けられるディーラーなので

とても楽しみです。

 

 

 

帰り道。午後6時過ぎ。

 

あたり一帯が急にかすみはじめ、空は砂が舞ったように赤茶けてきました。

それなのに山腹にだけ陽があたって、

何とも変わった夕暮れどきでした。

 

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この町で農場をやるためにさいきん日本から移住したひとがいるそうです。

 

オレンジで栄えましたし、田舎のイメージしかなかったのですが、

オレンジ産業とひと口に言っても、

それはゴールドラッシュほどの活気に沸いたものだったのだと

今回ディーラーから聞いてはじめて知りました。

 

 

この町に集まるアンティークを見てロマンチックな気分になっていましたが、

かつての時代に思いを馳せ、

またロマンを覚えてしまいました。

 

 

 

 

 

CALIFORNIA買い付け紀行 vol.1

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アリゾナから帰った翌日からは、いつもの南カリフォルニアでの買い付け。

 

 

シャビーシックなものや、フレンチスタイルのお洒落なものは

アリゾナでも多かったのですが、

 

クラシカルなのだけど、それだけにとどまらず、

ハラハラもさせられるような・・・・、

 

そういった独特な雰囲気のものは

ハリウッドのおひざ元とあってか、カリフォルニアのほうがやはり多いかなと感じました。

 

(アリゾナとカリフォルニアとで、

Kioにとってはバランスのいい買い付けになったと思います)

 

 

 

オーナーのマダムも個性的なディーラーで買い付けたキャビネット。

 

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ハリウッド映画音楽の作曲家の家からの出物とのこと。

 

 

マダムは、私が何かひとつ決めるたびに

「ああっ、もうっ」と声をあげ、手を振り上げてはらう仕草をします。

 

大喜びしてくれてるのですが、

すごいしかめっ面までするので、可笑しいのです(笑)

 

 

ここに来る前に買い付けたフィレンツェのテーブル、

 

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車内では、安定のため逆さまにして毛布のうえに置いてあったのに、

積み込みのときにこれが目にとまったみたいで、

 

ほとんど地味な裏側部分しか見えていない状態にもかかわらず、

「ちょっと、もうっ。なんて素敵なテーブルなのよ!」って、、、、、

 

けれど私にはマダムがいい加減なことを言ってるようには思えず、

テーブルがどんな雰囲気なのか、きっと分かったのに違いあるまい、と(笑)

 

「フロレンタインのテーブルなの」と言うと、しかめっ面で大きく頷いて、

かかってきた電話に出るためにウエアハウスに戻って行きました。

 

 

ここは前回はじめて来たところで、まだ二回目。

 

「日本で再販をする」というと、

ディーラーは、税を抜いたりなどしてプライスダウンしてくれることがありますが、

 

ここのマダムは卸売り価格にしてくれるので、

そのままの値段なら無理なものでも買い付けられ、

お陰で今回もなかなかのモノ達を手に入れることが出来ました。

 

またしかめっ面されそうだけど(笑)(もちろんちゃんと喜んでくれながら)、

マダム、ありがとう!

 

 

 

ところ変わって、LAから一時間ほど離れた観光地。

 

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町に一軒だけあるアンティークモールに

こんなのがありました。

 

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19世紀イタリアの陶製ストーブです。

 

なんて素敵!!

 

フランスのお城からの出物とのことでしたが、

カリフォルニアにやってきたのは映画で使うためとかかしら・・・・・?

 

手の出ない値段でしたが、

もし店にあればお客さま感激してくれそうだし、

欲しい方にはものすごく喜ばれそう。

 

こんなのも扱えるようになりたいです。。。

 

 

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ルネサンススタイルのドレッサー。

これもフィレンツェのものです。

 

「スペシャルなドレッサーを見つける」と心に決めて

アリゾナからずっと探していて

ついに・・・!と思ったのですが、

 

こちらも値段が合わなくて・・・。

 

 

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同じくフィレンツェのこんなデスクが買えたので

ミラーと合わせて、ドレッサーに仕立ててみることにしよう!

 

 

 

カリフォルニアでも素敵なモノ達との出会いがあったことに

感謝です。

 

 

 

 

 

 

ARIZONA買い付け紀行

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アリゾナでは25軒のディーラーをまわりました。

 

(リストに挙げたぜんぶは無理でしたが、

偶然見つけたところや、ディーラーに紹介して貰ったところなど、

臨機応変でまわりました)

 

 

カーゴバンの荷台もいっぱいにすることが出来ました。

 

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↑目玉商品のひとつ。

 

 

数をこなさないと厳しい・・といった部分では

カリフォルニアでの買い付けと同じだと実感しましたが、

小物が充実していて、

家具屋だというのを忘れるほどテンションがあがりました。

 

 

(小物だけの買い付けになったディーラーも多くて、

「日本へは航空便で送るのか?」とみんな訊くので

「20フィートのコンテナをチャーターして送る」と答えると、

えっ!て顔や、きょとんとした顔をされました・笑

もちろんあとから家具屋であることを伝えましたが)

 

 

 

家具は50年代頃のレトロなものがけっこう目につき、

12年半前の、

行き始めた頃の南カリフォルニアにタイムトリップしたみたいな錯覚になったことも。

 

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↑そんななか、こんな子にKioに来て貰うことに。

 

 

景色はというと、

椰子の木が多いので、普通に町なかを走っているとカリフォルニアとそう大差ないのだけど、

 

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ちょっと外れると、たちまちでっかいサボテンが姿を現し、

アリゾナにいるんだーってかんじになりました。

 

 

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住宅地に入ると庭にサボテンがある家がけっこう多くて、

これにはちょっとびっくり。

 

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↑こんな砂漠に似合うモダンデザインの家も多かった。

 

それもあってか、モダンに特化しているディーラーもありました。

 

 

 

重点的にまわったのは、下調べしておいたフレンチ系のところ。

 

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サボテンにモダン建築・・・

町を移動していると、フレンチ系ディーラーがいくつもあることが不思議に思えてくる。

 

たぶん・・だけど、ここ数年の傾向なんじゃないかな。

出会ったディーラーも、数年前に開業したと言うひとも多かったし。

来る時期、今で良かったと思った。

 

 

 

そして買い付け初日の夜、

ホテルをうっかり通り過ぎてしまったときに、

フレンチ系のアンティークショップを見つけ・・・・

 

20時過ぎでしたが、明かりが点いていたのでまだやっているのかと思い、車を止める。

 

残念ながら鍵がかかっていましたが、店の奥の方で忙しそうに作業をするスタッフの姿が。

 

明日は、ここにいちばんに来てみようと思いました。

 

 

 

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ドアに書いてあった開店時間の前に着いたのに、中にはすでに大勢のお客さんがいて、

レジではもう支払いをしているひとの列も出来ている。

 

いったい何、この店は・・・・!?

 

まるでフリーマーケット会場に来たみたい。

 

そうか・・!、

カリフォルニアにもあるけど、イベントのときだけオープンするショップなんだ。

 

聞けば「今日から三日間」のイベントとのこと。

なんてタイミングが良かったこと・・・!

 

 

しかし、活気がある。

 

お客さんが多いからだけじゃない・・・

三日間に懸ける想いが、商品のボリュームや隅々まで神経の行き届いた陳列となって表れ、

それが何かを発しているというか・・・・

 

とても楽しかったし、刺激にもなりました。

 

あと大きなお世話なのだけど、

アリゾナでもアンティークが愛されていることが嬉しくなりました(笑)

 

 

こんな偶然見つけたところで

思いがけず素敵な家具と出会えたら最高だったのですが、

残念ながら「これ!」と思えるものがなく、

その代わり小物が(ここでも・苦笑)集まりました。

 

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アンティークモールもけっこう行きました。

 

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↑なかなかお洒落な外観のモールも。

 

どこも大きい。

 

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とあるモールの、フレンチ系のブース。

 

アンティークのパーテーション、

珍しいし、とっても素敵で、こんなのお客さまにも見せたいなあって思ったのですが、

状態が悪く、見送りに。

ほんとに惜しい、、、、、

 

 

 

エリアを狭めたので、二日間フルに動けました。

 

しかし、荷台にはまだ余裕が。

 

翌日の土曜は運送会社さんが17時までなので

ロサンゼルスへ帰るだけの日程だったのですが、

一軒くらいだったら・・・と、

朝いちにアンティークモールに行きました。

 

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最後の最後に、久しぶりにアンティークミシンを買い付けることが出来、

「ワオ!」と、荷台を見てびっくりしたモールスタッフに

積み込みを手伝ってくれたお礼を言ってバンに乗り込み、

 

「これからみんなでLAに行こうね!」とビンテージたちに声を掛け、

アリゾナをあとにしました。

 

 

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出来ればもっとまわりたかったですし、

「こう動けば良かった」とか、色々反省点もありますし、

 

ディーラー以外、何も調べなかったので、今になって町のことがもっと知りたくなってきましたし、

ほんとはアリゾナだったらモニュメントバレーに行きたいし・・・・、

 

なんて(笑)。

 

 

いや、でも、

 

今回行ってほんとうに良かったです。

 

 

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アメリカ買い付け紀行『アリゾナへ』

2月7日から17日まで、アメリカ買い付けでした。

 

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今回は前半、初めてのアリゾナへ。

 

 

ロサンゼルスから車で向かったのですが、

飛行機が遅れたのと、

LA近郊のフリーウェイの渋滞で、道中に7時間かかり、

アリゾナのホテルに着いたのは23時近い時間でした。

 

 

そんなことで、行きはパームスプリングスから先・・・

肝心の初めて走る道は、ずっと真っ暗、、、

 

 

砂漠の中の一本道。

 

5年前に旅したテキサスの草原の、

自分以外に一台も走っていない真っ暗闇の中のドライブがよみがえってきましたが、

 

さすがアメリカを横断しているルート10、

もちろんさみしい交通量でしたが、他の車のテールランプやヘッドライトが見えないときはなく、

心強かったです。

 

 

「フェニックス(アリゾナの州都)まで100マイル」、

 

そんな標識が見えてくると、

あいかわらず砂漠の中だというのに、町がいっしゅん現れたり

(町の明かりがかなた先に見えてきたとき、暗黒の空に星のかたまりがあるみたいで、すごくきれいでした)、

白く浮かぶガソリンスタンドがときおり出てきたり。

 

 

私のカーゴバンの、残りのガソリンでの走行距離、

96マイルとなっている。

 

なんとかフェニックスまではもちそうだけど、

こんな夜の砂漠で、もしガス欠にでもなったら・・・・・!

 

想像しただけでぞーっとする・・・・・

 

大事をみて、次にスタンドが出てきたら給油することに。

 

 

それから40マイルくらい走り、

ちょっと心配になってきたところへスタンドの明かりが。

 

LAでは30度近かったのに、

夜の砂漠は底冷えがする。

 

ガソリンを入れて、売店で飲み物と夜食を買って

(従業員はどこから通っているんだろう?と疑問がわいてきた)、

再びフリーウェイへ。

 

覚悟してたからか、不思議とそんなに長距離を走っている感じはなかったのですが、

でもとにかく早くホテルに着きたかった(笑)

 

 

そしてまた町の明かりが現れたと思ったら

明かりはそのまま途切れることはなくなり、

いつの間にかフェニックスに入っていました。

 

 

セントラル・フェニックスは、思ってた以上に巨大な都会でした。

光りが洪水のよう。

 

この町で生き残ってきたアンティークがいっぱいあるんだろうな。

この町に日々集められてくるアンティークもいっぱいあるんだろうな。

 

翌日からの買い付けが俄然楽しみになった。

 

 

ホテルはフェニックスの隣の、メサという町。

 

砂漠では寒かったけど、町なかは日本の初夏の夜のような気持ちのいい気候。

 

 

ホテルは出来れば変えたいくらいだったけど(自分で取ったのだから仕方ない、、、、)、

場所はオールドタウンの一角。

 

けっしてお洒落でも華やかでもないのだけれども、

町全体が同じトーンのほの暗い明かりだったからなのかな、

 

ローカルな夜の感じが妙に居心地良くて、

なんだか夢見心地な気持ちにさせてくれるところでした。

 

 

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じっさい翌日の夜のことですが、

レストランからの帰り、ホテルを通り越してしまい、先の信号でUターンしたのですが、

そのとき白熱灯の明かりで満たされたアンティークショップが交差点の角にあり、

「なんか夢に出てくる夜の町みたい・・・・」なんて思ったのでした。

 

 

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買い付け紀行、次回はそんなアンティークショップのことも含め、

アリゾナでの買い付けのことを書きたいと思います。

 

 

今日は旅紀行みたくなりましたが、

お付き合いくださり、どうもありがとうございました!