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2018年12月

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

年の瀬になると、いつもベートーベンのピアノ交響曲を聴きます。

 

 

曲を聴いていると、

光で出来た大きなトンネルのようなもののイメージがわいてきます。

 

そして次第にトンネルの先で輝くもっと眩しい光が見えてくるような感じがしてきて、

それが新しい年を予感させてくれるんです。

 

その感じがきっと好きなんでしょうね(笑)、

自然と思い出し、「そうだった!そうだった!」と、

キャビネットからアルバムを取り出して流しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Kioは今日が仕事納めでした。

 

反省点もいっぱいあるけれど、

たくさんのお客さまに喜んでいただけたように思う。

 

こんなふうに思えて、

そしてベートーベンのアルバムを穏やかに聴きながら仕事納めが出来ること、

有り難い気持でいっぱいです。

 

 

皆さま、

今年も本当にありがとうございました。

 

 

光のイメージを形に変えていけるように邁進していきますので

来年もKioをよろしくお願いいたします!

 

 

 

どうぞ良いお年をお迎えください!

 

 

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アリゾナへ続く一本道。
年が明けてしばらくすると、またこの道を通って買い付けです。

 

 

 

『まいにちが薔薇色のお茶会』

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部屋づくりについてあれこれと考えを巡らせるなかで、

いつも面白いなあと思うことがあります。

 

 

たとえば「椅子を買う」という同じ行為でも、

座るものが欲しかったひとにとっては、それで完結してしまうかもしれないことであっても、

 

ひとつの椅子と出会ったことでイメージが喚起され

部屋をどんどん作り上げていくひとにとっては

それは“始まり”だからです。

 

もちろんどちらが正しいとか思っているわけではなくて、

行為は同じなのに、「結果と原因」というところで違っているのが面白いと思うのです。

 

 

 

今日はある冊子のご紹介です。

 

タイトルは『まいにちが薔薇色のお茶会』

 

これから一人暮らしをはじめる女の子が

ある小さなお店で偶然出会った一枚の絵がきっかけで

自分の“好き”に気づき、

素敵な部屋を作り上げるまでを描いた一冊。

 

 

画家の児玉恵理子さんと、

手作り作家の佐伯美穂さん(Kioの古くからのお客さまでもあります)の共著で、

絵と言葉による物語仕立てとなっています。

 

 

「主人公のお部屋づくりを通して

自分らしく生きることとは何かを考える一冊」

だと二人は語っています。

 

そんなテーマを背景に、

 

描写も色彩も素晴らしく、幸せな気分にさせてくれる絵の数々

(小さな冊子の中に「こんなにも!」と思えるほどの素敵なインテリアのコマがあります!)、

 

ロマンチックで、浮き浮きさせられるのだけれど、

忘れてかけていたものをときに思い起こさせてくれる言葉、

 

これらぜんぶがひとつのハーモニーを奏で、

冊子はどこにもないようなものとなっています。

 

 

 

 

‐自分らしく生きること-

 

 

美穂さんは言います、

「この主人公は、私や恵理子さんでもあり、本を手にしてくださるすべての誰かでもあります」と。

 

 

主人公の女の子はびっくりするくらいの部屋を作りますが、

自分の“好き”を知っていくことで

そういったことが「大丈夫。出来るんだよ」と、

本は優しく背中を押してくれます。

 

 

 

物語の途中で登場するお部屋は

女の子のイメージの世界でのお部屋なので、ぜんぶ違っていて、

ここもこの本の醍醐味。

(はじめて手に取ったとき、よくここまで・・・・と、思わずにはいられませんでした)

 

絵と言葉による表現は、

写真で見るお部屋とはまったく違った味わいがあり、

すでにお部屋が出来上がっているひとにも

楽しんでいただける内容です。

 

 

私も何度も読むなかで

ときに好きな部屋を眺めるだけのときもありますが、

そのたびに違う発見があって・・・・・

本当いとおしい一冊なのです。

 

 

 

『まいにちが薔薇色のお茶会』

 

ブーケ2児玉恵理子さんのウェブサイトからもお求め出来ます

http://ekakimajo.com/

 

ブーケ2佐伯美穂さんのインスタグラム

https://www.instagram.com/romantique_/

 

ブーケ2児玉恵理子さんのインスタグラム

https://www.instagram.com/ekakimajo/

 

 

師走 里山に流れるもの

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昨日遠方よりお越しのお客さまが

白山町の景色を眺めながら

「ほんとうに里山って感じですよねえ」とおっしゃいました。

 

そして「里山って、言葉もいいですよね。人の暮らしの営みが感じられて・・・」

と、続けてそうおっしゃったんですね。

 

「ほんとにそうですね!」と、感激して私。

 

 

 

白山町。

 

来年の春がくると、越してきて四年になります。

 

関西から伊勢へつづく街道があり、古くから人びとの往来が多く、

今でもそういった多方面からの人の流れを感じます。

 

 

流れがあるので空気も動く。

 

そこがとても気に入っているのですが、

温泉以外に滞在できる商業施設も少ないし、

青山高原や雲出川の上流など自然散策できる場所はたくさんあっても

発信するのもされるのも弱いからなのか、

人はほとんど流れるばかりで(笑)、なかなか滞在にはつながりにくい。

 

そんな部分を「もったいないなあ」って思っていたのですが、

ここにきて急に、いわゆる「町おこし」の意欲をもつ地元の人達とお話しする機会が増えてきました。

 

 

面白い取り込みに着手されている方もいて、

県外からの集客もあるKioの存在も嬉しく思ってくれているようでした。

 

 

想いはあっても、自然発生的に出来てくるのを良しと思い待っていたふしがあった私たちの意識にも

それらは働きかけてくれて・・・・・

 

 

新しい流れが生まれてきたのを感じる、師走の里山です。