ホーム>Diary

Diary

アメリカ買い付け紀行『霧の向こうの買い付けの町』

日が前後しますが、

買い付け二日目、サンディエゴへ。

 

2017729135949.JPG

 

LAを出るときには晴れていたのに、

オレンジカウンティを過ぎ、

海兵隊基地に差し掛かったあたりから思いがけず霧。

 

201772914052.JPG

 

しばらく続きましたが、

濃霧にならなくて助かりました。

 

 

(これくらいの時期は、朝、わりと霧が出ます。

 

もうずいぶん前ですが、ホテルの部屋のドアを開けて外に出ると(外廊下のホテルでした)、

分厚い雲のなかにいるほどの霧だったことが。

視界は本当にゼロで、あまりの状況にしばらく意味が分からなかったくらい(笑)

 

車はおろかロビーにも行けず、部屋に戻ることしか出来ませんでした。

30、40分くらい待機したんだったかな。

 

あんなのはあれ一回きりだなあ。というか、あんな霧あるんですね。

町のみんなはどうしてたんだろう?!)

 

 

 

サンディエゴとひとくちに言っても、東京都の5倍ほどの広さがあります。

 

目的地は快晴。

 

20177291428.JPG

 

 

平屋のコテージからサーフボードを抱えたトランクス姿のサーファーが出てきて、

歩きながら海へと向かう。

 

ビーチがある場所ではそういったのが日常的光景のサンディエゴですが、

古い家が多く、東海岸で暮らす人びとの別荘もあったりすることから、

良いアンティークの出物が多い。

 

201772914314.JPG

 

手荷物で持ち帰ってきて、アップ後にさっそくご注文もいただきましたこのレディランプも

ここサンディエゴで。

 

 

これを買い付けたのは、

総勢10人近いバイヤーが日々ハウスセールなどをまわって

アンティークやビンテージを集めてくるディーラー。

 

201772914430.JPG

 

とても温かい人柄のオーナー夫妻。

 

 

「そういえば、レイチェル・アシュウェルが日本にふたつ店を出したのね!

Kioの店には近いの?」

 

えっ、急に近いっかって訊かれると。。。

 

ひとつは車で1時間半くらいと言うと、

「わあ、近くじゃないの!」と。

たしかにアメリカの感覚だと、すごい近いってことになるんでしょうね。。。

 

201772914522.JPG

 

「パリのホテルから出てきたものなのよ」

1930年代のキャビネットをディスカウントまでしてすすめてくれました。

 

正面の扉が取れていますが、オープン式として使ってもいいなと思った。

(じっさいこの状態でホテルで使われていたのだそう)

 

ただ、脚が半分ごっそりと欠けていて、

これはさすがに・・・。

 

最高に素敵なのに、ああ残念!

 

 

アップマーケットのアンティークのペイント家具。

 

今回は縁が無かったけど、

こうやって画像を振り返ると、これから挑戦していきたくなる。

 

彼らだったらまたいいのを仕入れてきてくれるような気がするから

今後に期待!

 

201772914615.JPG

 

こちらはロンドンの近衛兵を描いた19世紀のポスター。

 

値段がまったく合わないので買えませんが、

出会えただけで嬉しくなる。

 

201772914717.JPG

 

ところで、ランプ以外にも色々と買い付けしています(笑)

 

家具が中心ですが、変わったところではこんなベッドのヘッドボードも。

 

(ちなみに今回はディーラーがこちら一軒のみの登場ですが、

帰り道のオレンジカウンティも含め、

この日は8軒のディーラーをまわりました)

 

 

 

「Kioはいつ来たの?」と訊くので、昨日(6日)だと答えると

「あとちょっと早ければ、『4th of July』でとっても賑やかだったのに」と。

 

そう、7月4日はアメリカの独立記念日。

 

「ビーチでは花火がいっぱいあがってね。

セレブレーションよ」

 

いつも通りで見かける寡黙そうなサーファーたちが

夜のビーチで大はしゃぎしている様子が浮かびました。

 

 

サンディエゴ。

スローな空気と、クラッシーな雰囲気がとけ合う町。

 

ここがとても好きだと言うと、

「KioもいつもLAばかりじゃなくて、サンディエゴにも泊まってみたら。

朝が素敵なのよ」と、オーナー。

 

 

うん、そうだ、

次回はほんとにそうしよう!

 

空港から真っすぐ向かって、

二日目まで滞在するのがいいかもしれない。

 

願わくば道中は霧になりませんように。。

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行『オイルラッシュに沸いた町で』

日曜日。

 

普通ならフリーマーケットへ行くところなのですが、

なぜか金曜日くらいから「ある町」へ行かなければならない気持ちが湧いてくるわ消えないわで(笑)

 

そんなときにはそれに従ってみようということで、

LAから二時間弱の内陸の町へ出かけました。

 

2017724162435.JPG

 

2017724162526.JPG

延々と続く山道の途中、こんな遊園地が見えます。

 

2017724162614.JPG

山道が終わると、今度は果てしないと思えるくらいに続く農場の中を走ります。

 

 

2017724162710.JPG

 

ようやく町が現れ、ダウンタウンに向かうと、

そこはかつてオイルラッシュに沸いた面影の残る町並み。

 

今はあまり産業の賑わいは感じられず、

そんななか軒を連ねるアンティークモールが目を引きます。

 

ヒストリックな建物を今ではディーラーたちがモールに改装して商売をおこなっている、

現在この町は、そんなアンティークロウでもあるのです。

 

2017724162817.JPG

↑ウールワースの店舗跡も、アンティークモールとして使われています。

看板はそのままに。

 

 

ひと頃よく来ていたものですが、何年ぶりかよく思い出せない。

とにかく久しぶりです。

 

ディーラーは10数軒。

ぜんぶを回る作戦です。

 

201772416299.JPG

 

こんなハリウッドリージェンシーのベンチとか、

ユニークなモノが見つかるのですが、小物が中心。

 

ローズボウルのフリーマーケットをやめて来たからには

ここはどうしても手ごたえを感じるような成果を出したい。

 

 

半分くらいのディーラーを回って

もう15時になろうとしていたでしょうか、

大きなキャビネットが一台見つかったものの、

車の荷台はいまださっきのベンチがゆっくりと鎮座している状態。

 

 

どうして「ここ」だったんだろう。

自分の意識下からの声に疑いしかなくなった頃、

最後から二番目に訪れたディーラーがヒットでした。

 

フレンチテイストのものが充実していて、

大小何台かの家具を買い付けることが出来ました。

 

「お客さまと早く分かち合いたい・・・」

そうだ、この気持ち、この感触だ!

 

やっとこの日を立て直すことが出来ました。

 

201772416301.JPG

 

ここのモール、地下に映画館のセットが作ってあります。

 

201772416329.JPG

 

モノクロ映画のセリフや音楽が響く地下の古着ブース、

この階には私ひとりしかいないこともあって、

すごくシュールでした。

ときどき夢で見るような光景です。

 

2017724163052.JPG

 

ここも地下ですが、こんな空間も好き。

街なかで今でもやっていたら、こういった内装を求めてただろうなあ。

・・・というか、名古屋時代の店に似ている(笑)

 

 

余談を挟みましたが、

そして、もうすぐ閉店だけどまだ間に合うから見ていこうと、

そう思って入った最後のモールが極めつけだったのです。

 

2017724163326.JPG

 

うそ、うそ、うそ、うそ・・・・・!!!

 

こんな素敵なソファ、

すごい・・・。

 

しかも二台あるなんて・・・!!

 

 

それなりの値段でしたが、でもどうしても欲しいと思いました。

 

それで、モールのマダムにお願いして、ブースオーナーに値段交渉をして貰うことに。

 

小幅なのでなんとか通るかな・・・・・。

 

「She said YES!」

祈る私に向かって、マダムが親指を立てながらそう言いました。

 

 

ありがとう!ありがとう!

 

2017724163454.JPG

 

ほんとに今日に、ありがとう。

 

この子たちが呼んでくれたのかな。

 

 

さて、積み込み。

 

今となっては満杯近いバンの荷台(笑)

 

モールのマダムの旦那さん、

しまいがけにディスプレイ替えに来ていた、とあるブースのオーナー夫婦も手伝ってくれて、

いちぶ積み替えをして、なんとかソファ二台もうまく載せることが出来ました。

 

201772416361.JPG

 

この日も40度近くありました。

 

終日ひと影まばらな町をあとに。

 

しかし振り返ると、モールを回る順番が完全に逆だったんですね。。。

 

2017724163740.JPG

 

ソファの積み込みを応援してくれた夫婦の車に追いつきました。

 

こちらに気づいていたみたいで、

交差点での別れ際、窓から大きく手を振りながら去って行きました。

 

 

2017724163654.JPG

帰路ロサンゼルスへ。

 

2017724163849.JPG

遊園地のあたりで少し混雑。

 

 

スピード、ファンタジー、電飾、音楽、色彩、

そしてどこかシュールな雰囲気、

 

遊園地には自分の好きなものがぜんぶある。

 

子供の頃から好きで、それはそうだとしても、

この歳になった今でも大好きな自分がおかしくなる。

 

いや、ほんとに好きで、住めるものなら住みたいくらいなのです(笑)

 

 

アンティークが好きな気持ちともだぶんどこかでリンクするんだろうな。

 

バックミラーに映るソファの、何とも言えない色や雰囲気に魅せられながら

そんなことを考えたりしていました。

 

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行『いちばん暑かった日』

7月6日から14日までアメリカ買い付けでした。

 

 

アメリカ西部、熱波だと聞いておりましたが

南カリフォルニアも暑かったです。。

 

2017719171033.JPG

 

土曜日、とくに暑いと言われる内陸の町へ。

 

 

住民は日中の外出はままならないのか

ひとつめの目的地に着くと、町はゴーストタウンと化していました。

 

オールドタウンに古くて瀟洒なリゾートホテルがあり

そこだけが唯一、観光で来た車の出入りで混雑をしていて、

町とホテルのそのコントラストが、なんだか白昼夢のようで異質でした。

 

2017719171132.JPG

 

 

 

2017719171215.JPG

こんなのを皮切りに、

この日はバンの荷台にいっぱい、たくさんの品物を集めることが出来ました。

 

201771917137.JPG

 

ここは「マダムたちのフリーマーケット」で知り合ったディーラーがオープさせたショップ兼ウエアハウス。

 

いつもなら賑わっているはずの店内も、人影なし。

 

 

「あなた、さいきんフリーマーケットで見ないじゃない」

カウンターに座り、バケツくらい大きな紙コップに刺さったストローで中のドリンクを飲み続けていたマダムが

私に気づいてそう言いました。

 

いちど行きそびれたら、それ以来タイミングが合わなくなってしまった・・と答えると、

「じゃあ、この次ね」と。

しばしば慣習で発せられる「NEXT TIME」 のことば。

いつも嬉しい気持ちにさせてくれる。

 

 

「暑いわね・・・」と、今度はエアコンのきいた店内に扇風機まで回し始めるマダム。

 

私が来る少し前まで倉庫で作業していたから、暑くてたまらないのだそう。

 

2017719171355.JPG

 

大きなテーブルも買うことに。

バンへの積み込みを手伝って貰うのが悪い気がした。。

 

2017719171441.JPG

ラスティックな鏡や、ガーデンの雰囲気を取り込んだ、素敵な店内。

 

2017719171525.JPG

 

場所は変わって、ここは大型アンティークモール。

 

とあるブースにあった、全長2mは超えていたであろうランプ。

さすがに大き過ぎて見送りましたが、

こんなのに出会えるのが楽しい。

 

 

このモールでは素敵な椅子を筆頭に、

雑貨をたくさん集めることが出来ました。

 

2017719171655.JPG

 

ディスプレイ用にですが、

さいきん昔のカードが売られていると、

その中から気に入りのを何枚かピックアップするのがささやかな楽しみ。

 

2017719171737.JPG

 

新品のカードもよく混じっています。

画像だと分かりづらいですが、上が新品で、

下がアンティーク(この子はいまKioにいます)。

 

 

この界隈を6軒こなして、

20分離れた町へ移動。

 

 

途中、給油に寄り、ついでに水のボトルを買うことも忘れずに。

 

 

2017719171824.JPG

 

いちばん最後に訪れたアンティークモール。

曇っているわけではないのです。暑さで空が妙な気配。

ここもいつもと違って、駐車場はガラガラ。

 

 

バンはもう満杯近く。

 

もし出物が多かったら、後日取りに来るのは時間的に難しいから、

積み替えないといけなくて、

それはいちばん考えたくないことでしたが、

それでもいったんモールの中に入ると、何か出てきて欲しいと思う気持ちだけになる。

 

天の助けだったのか、、

けっきょくサイドチェアが一台見つかるだけにとどまりました。。

 

 

 

三日目。

もっとも暑かった日の買い付けが終わりました。

 

いい出物がたくさんあり、

次の日への気持ちを膨らませながら眠りについた日でもありました。

 

 

ちなみに翌日も同じように暑くて、

ローズボウルのフリマを直前で辞めにして、

別な内陸の町へ行ったのですが、

ここでの出来事はまた後日綴りたいと思います。

 

 

それでは今日はこの辺で!

 

 

 

買い付け前日の日記

 

2017420153743.JPG

 

明日から買い付けです。

 

 

初回の買い付けも7月でした。

 

初回は記憶のなかでとくべつな色合いがあり、

あったことをけっこうよく覚えています。

 

同じ月だからか、

ここ数日、さいしょの買い付けのことを色々と思い出していました。

 

 

 

現地の日本人アテンダント・Kさんに

三回目の買い付けまで何度かアテンドして貰ったことがあるのですが、

 

初回、ある田舎町のアンティークモールで

水牛の角を組み合わせて作った椅子を見つけたときのこと。

 

 

「これ、ミュージアムコレクション級なんですよ!」と大興奮する私に

「え?!1000ドルって書いてあるけど、まさか買う気じゃ・・」と、

値段にも、そしてモノにも面食らうKさん。

 

201775201632.jpg

↑こんな椅子でした。

 

 

「ずっと欲しいと思ってた椅子なんです。

ひょっとして買い付けで見れたりして・・って思ってたんですけど、

まさかほんとにあるなんて・・・・・!

リストにも一応書いてあったんですよ、

ほんとにあるなんてどうしよう・・・!!」

 

「どうするの?ほんとに買うの?1000ドルだよ」

 

「たぶん買えないけど・・・。ちょっと考えていいですか」

 

「それにこれ、何で出来てるの?骨??」」

 

骨ってどうなのよ・・・とか言いながら携帯を取り出して

電話をかけ始めるKさん。

 

「もしもし。なんか岡田さんがさあ、すごいの買おうとしてるんだよ」

相手は運送会社さん(日系なので日本語です)でした。

輸入可能かどうか訊いてくれたのです。

 

「ダメだって。ワシントン条約があるから。

輸入してもいい種類なのかもしれないけど、それでも証明書が必要になってくるって」

 

 

それで椅子は諦めたのですが、

 

木のコブで作った変わったテーブルランプを買ったり、

メキシコ国境間際にあるメキシカン雑貨の店まで出向いて

とても古くてカラフルな民芸品をいくつか仕入れたり、

シノワズリーのつい立てを求めたり・・・・・、

 

ずい分と冒険もしながら買い付けをしたものでした。

 

オープン前で、

まだひとりもお客さんのいないときの買い付け。

 

 

自由な感覚も冒険心も忘れてしまっているわけではないけれど、

いまいちど初心に帰って・・・・、

買い付けにのぞんできたいと思います。

 

 

どんなモノが見つかるだろう!

 

ぜんぶがお客さまにもときめいて貰えるようなモノにしたいです!

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

201775172930.JPG

 

 

ホーローメランコリック

201762918209.JPG

 

コーディネートブログに載せた画像。

 

切り花の紫陽花を軒先に。

 

 

アメリカのアンティークディーラーが

古いホーローバケツやベビーバスに活けた花をよくエントランスやガーデンに飾っているのですが

それを見て前からやってみたかったんです。

 

2017629182146.JPG

 

 

話は変わりますが、、

 

ホーローっていいですよね。

 

質感もいいし、表面がガラス質だから手入れもしやすいし。

でもやっぱり惹かれるのは質感かな。

 

 

アメリカにアンティークの買い付けに行くのが決まったとき、

ホーローのものにいっぱい出会えるんじゃないかなと思って

わくわくしたものです。

 

アンティークってひとくちに言っても多種多様。

 

たとえば家具だったらゴシック様式の家具から

納屋から出てきたようなペイントのざっくり剥がれたワークテーブルまで

色々とあるわけですが、

 

「アメリカのアンティーク」ということで自分がまず真っ先にイメージしたのは

ステンシル模様のついたキッチンテーブルだったり

画像のようなウッドハンドルのバケツだったり・・・・

そんなホーローのものたち。

 

力を入れて探したいのはもっと他のテイストでしたが、

「買い付けでアンティークのホーローのものにいっぱい出会う」、

それは考えるだけで幸せな気分になるような、

自分にとっては素敵なビジョンでした。

 

 

以前は、テーブルやキャビネットなどの大物から、

バケツやジョーロ、ポットやボウルなどの小物、

それに大きな看板まで、

たくさんのアンティークホーローに出会いましたが、

その頃のことを思うと、ずいぶんと少なくなってきた気がします。

 

2017629182329.JPG

 

↑壁にかかった看板もホーロー製。

ホーローとともに、こんな古き佳きアメリカなブースも減ってきています。

 

なんだか古いアルバムが見当たらなくなってしまったような、

そんな気持ちになります。

 

 

梅雨だからか、

ちょっぴりメランコリックなDiaryになりました。。。

 

 

2017629182435.JPG

お客さまのお部屋 横浜市Eさん

今日は横浜市にお住いのEさんのお部屋紹介です。

 

Eさんも7年8年ほど前からKioをご愛顧くださっています。

 

名古屋時代にはいちどご来店いただいたことも。

 

ときどきお部屋の写真を送ってくださり、

前々から掲載をお願いしたいなあと思っていたのですが、

なんとなくタイミングを逃すこと数年、、、

 

先日絨毯をお求めいただく機会があり、

今回やっとのことでお願いが出来ました。。

 

2017622164132.JPG

 

<絨毯、シャンデリア、2台のテーブルランプ、赤いキャビネットをKioでお求めいただきました>

 

 

Eさんのお部屋は、北欧のモダン家具の割り合いが多いです。

 

そこに色香のあるインテリアをミックスした部屋づくりをされてらっしゃるのですが、

こんな絶妙な空間が作れるなんてすごいなあって思います。

 

 

ちなみにカーテンはマリメッコの生地を使ったオーダーなのだそうです。

 

 

2017622164253.JPG

 

「裸足になると気持ちがいい」と、

絨毯ならではの感触を喜んでくださっています。

 

 

201762216446.JPG

 

ベッドルーム。

 

<ブックシェルフとテーブルランプをKioでお求めいただきました>

 

 

フィンランドによく旅をされるEさん。

クロス類はフィンランドデザインのもので。

 

それぞれに主張のある柄ばかりを使って、

よくこんなにしっくりまとめられたなあって、ここでも感心してしまいます。

 

何かアートの展示を観ているよう・・・・・

 

 

2017622164519.jpg

 

デイベッドを配した小部屋。

 

<シャンデリアと窓辺のテーブル、その上のテーブルランプ Kioより>

 

2017622164632.jpg

 

2017622164729.JPG

 

お部屋づくりを始めるにあたって、

「ダーク」がEさんのなかでキーワードだったのだそう。

 

フィンランドの森、

そんなイメージなのかな。

 

 

2017622164815.JPG

 

デスクルーム。

 

<ペンダントランプ Kioより>

 

デザインと生活感がとけあっていて、いい感じ・・・・

 

 

2017622164915.JPG

 

北欧モダンとクラシカルのミックス部屋を作られてお客さま、他にもいらっしゃいますが

皆さんそれぞれオリジナルな雰囲気が出ていて素敵なんです。

 

多様に広がってもいける、良い組み合わせなのでしょうね。

 

 

Eさん、独特なのにモダンな、素敵な空間実例を見せてくださってありがとうございました!

 

そして公開が遅くなってごめんなさい。。。

 

 

栗の花

 

201761618720.JPG

 

白山町に来てから、色んな木を覚えました。

 

 

栗も、そのなかのひとつ。

 

向いの森の、少しだけ丘になったところに大きな木が何本かあり、

間近で葉を見れば分かったと思うのですが、

少し離れたところからだと何の木だか見当もつきませんでした。

 

 

夏が近づくと、小さな白い花が枝垂れ咲いて、

「ますます見たことがない木だなあ」って思いながら眺めていました。

 

201761618919.JPG

 

そして秋の終わるころ。

 

森に入っていく所有者・Kさんの姿が。

 

 

小一時間くらいして、店の扉をノックする音がするので出てみると、

中身がいっぱい詰まったビニール袋を持ったKさんが立っていました。

 

「前に栗の木あるでしょう、拾ってきたんで、よかったら貰ってください」

袋を差し出しながら、満面の笑みでそう言うのです。

 

栗!?

そうかあ。あれ、栗の木だったんだあ。

 

有り難く頂戴し、

両親、いとこ、知人にもおすそ分け。

 

母が栗おこわを差し入れにきてくれたりして、

越してきた秋、そして去年も、栗の恩恵に大いにあずかりました。

 

(ちなみにKさんは市場に出荷している生産者さんではなく、

先祖代々の木を受け継いで、収穫&おすそ分け?してらっしゃる方です)

 

 

名古屋時代は、栗というと恵那や中津川など岐阜の名産というイメージだったのですが、

白山町も産地で、

あの白い花が栗と知ってから、「あそこにもある、あれもそうだし、あっちにも・・・!」、

里山のいたるところでどっしりと腰をおろす栗の木に、驚いたものです。

 

 

201761618831.JPG

 

そして今年も白い花が咲きました。

 

 

Kさんは「よかったら勝手に拾ってください」と言ってくれてるのですが、

道行く車の目もあるし、なかなかなあ・・・・・・

 

 

ということで、今年も実りと、おすそ分けを楽しみに・・・・・・・

 

 

 

2017616181052.JPG

 

敷地の紫陽花も見ごろに。

 

 

2017616181147.JPG

 

これ、花びらがけっこう大きくて、

小学校でよく作ったピンクのティッシュのコサージュを思い出します(笑)

 

 

2017616181355.JPG

 

 

 

 

 

お客さまのおうち 東京都Iさん

東京都世田谷区にお住まいのIさん。

 

7年ほど前、

Kioが名古屋の店舗だったころですが、

お友達(そのかたもKioのお客さまです)と一緒にご来店いただいたことがあり、

それ以来ずっとご贔屓にして貰っています。

 

宮廷スタイルやネオクラシックのものをよく選んでいただいていますが、

その中にはハリウッドっぽさ漂うものも。

 

そんなIさんが、先日お部屋の写真を送ってきてくれましたので

お願いをして今日はそちらを掲載させていただくことに。

 

201769161922.JPG

 

この空間は家具から小物まで、すべてKioでお求めいただいたものでしつらえられていました。

 

ベースはどれもクラシックなのに、ハリウッドぽい彩りがあると、

デザイナーや俳優など海外のアーチストの部屋のような雰囲気になりますね。

 

201769162015.JPG

 

リビング。

 

海外生活もおありだからなのか、Iさんのおうち、日本じゃないみたいです。

 

壁面装飾もそうですが、家具でレイヤードをつける空間づくりとか。

 

ミニマム空間でなく、

マキシマムな空間であっても、空間に広がりを感じさせる、

そんなしつらえが出来ることをIさんが教えてくれました。

 

肘掛け椅子、リビングボード、円形ガラスの小さなテーブル、二台のテーブルランプを

Kioでお求めいただきました。

 

201769162257.JPG

 

夜の感じ。

 

 

201769162122.JPG

こちらもKioでお求めいただいたもの達がいくつか集うコーナー。

 

20176916247.JPG

そしてこちらも・・・・。

 

 

201769162947.JPG

 

セクション分けされたダイニングもいいですね。

「食堂」と呼びたくなります。

 

ニードルポイントの椅子も素敵だなあ。

(こちらはKioでお求めいただいたものではありません。念のため。。)

 

 

Iさんのお家、

たとえばもし30年後に見たとしても、「きれいだなあ」って思うんだろうなあ。

 

 

“自分のスタイル”を見つけること。

それは美しいことでもあるし、

長く付き合えるものを選ぶことは、詰まるところエコにも通じていく・・・。

 

よく考えることなのですが、

Iさんのお家を見ていたらそんな考えがまた頭に浮かんできました。

 

 

Iさん、今回はご協力どうもありがとうございました!

 

 

201769163155.JPG

冒頭のコーナーの、夜の様子。

 

 

 

 

 

 

 

看板の次は・・・・・

 

20176217254.JPG

 

看板も(やっと)ついたので、

今度は外観を雰囲気良くライトアップさせたいなと思っています。

 

20176217261.JPG

 

店は北向き。

 

一日を通して安定した自然光がまわるので店内にとっては良いのですが、

すぐ向いが森で光の反射も少ないため、

正面がいつも影っていて、ちょっと淋しい印象なんですよね。。

 

ライトアップでかなり感じが変わるんじゃないかな。

 

201762172638.JPG

 

「いつも伊賀と津を往復しているんだけど、

ここの明かりが見えてくると、あと少しで家だってほっとするんですよ」

 

「いつも癒されてます」

 

こういったことを通勤などで前をよく通るひとが

わざわざ立ち寄って私たちに伝えてくれることがあります。

 

ご近所でも、「明かりが見れて、夕方のゴミ出しが楽しみになった」と

言ってくださるかたも。

 

 

私たちの商売は、たとえば地域のイベントに参加するとかは別として、

純粋に言って、地域に深く根付いてとか、地域密着とか、あまり言えるものではないと思います。

 

どちらかと言えば、広い範囲に点在しているひととピンポイントで結ばれる、

そんな性質のもの・・・。

 

それでもときどき、これは名古屋にいるときでもそうでしたが、

「地域でのKioの存在意義って、あるんだろうか」って

むしょうに思うことがあるんですよね(笑)

 

なので上に書いたみたいなそんな声を聞くと

自分たちの救いにもなります。。。

 

 

店が良くなることで、お客さまだけでなく地域のひとも喜んでくれるのなら、

もっとがんばるぞー。

 

201762172738.JPG

 

 

 

 

 

奈良へのお届け日記

Kioの前の街道、165号線。

 

東は津の市街地まで、

そして西は伊賀や奈良を抜けて大阪まで続いています。

 

そのため関西方面からの通りがかりのお客さまが多いのですが、

ゴールデンウィークのときもたまたま通りがかった奈良のご家族が

ちょうどお探しだったと言うことで、

どちらも大きいにもかかわらず、キャビネットとソファをひと目惚れでお求めくださいました。

 

 

そして先日の定休日、

お客さま宅のある奈良県宇陀市までお届けに行ってきました。

 

 

せっかくなのでどこかでお昼をと思いネットで検索すると

一軒のインドカレーのお店がヒット。

 

エスニック料理はなんだか奈良らしいし(と昔から勝手に思っている)、

口コミでも評判が良く、

それに他の店を見ていても、そのカレー屋さんのことが何故か頭から離れず(笑)、

そこに決めました。

 

お邪魔したのは、宇陀市にある『宇UDDA陀(うっだ)』さん。

 

201752718927.JPG

 

民家をオーナーさんご自身が改装したお店なのですが、

入口のしつらえからして独特。

 

行きは165号からではなく、美杉や御杖村の深い山のなかを通るルートで来たので、

やおよろずの神様のいるところにたどり着いたような感覚になりました(笑)

 

カレーはスパイスがしっかりとしていて、複雑な味で、おいしかったです。

 

2017527181056.JPG

 

マスターも神秘的なまなざしなのに、関西ノリもある、不思議な感じのかたでした。

 

201752718127.JPG

 

201752718131.JPG

 

 

 

そしてお客さまのお家へ。

 

眼下に町が広がる山腹にあり、ロケーションにまず感動。

 

室内も、ご主人のおじいさまが切り出したという地元産の木材が

床や腰壁、階段などにふんだんに使われていて

木の質感や感触が目にも足にも気持ち良かったです。

 

 

キャビネットはキッチンの食器棚に。

 

201752718141.JPG

 

ビューローキャビネットなのですが、このようにデスク以外の目的で使うお客さまも多いです。

 

 

もともとキャビネットの中は明るいグリーンで塗装されていました。

 

「ここは木の色味のほうがいいなあ」「じゃあ自分たちで塗り替えよう」とおっしゃってたので、

サービスで剥離だけさせて貰ったのですが、

落ち着いた雰囲気になって、お客さまも「このまま使います」ととても喜んでくれました。

 

201752718158.JPG

 

キャビネット自体も、すごい嬉しい!と何度も歓喜の声をあげて気に入ってくださって。

 

ほんとに良かった・・・!

 

201752718166.JPG

↑キッチンリフォームを考えている私にとって、ヒントのつまった素敵なコテージキッチンでした。

 

 

ソファは、シェーズロング。

 

2017527181714.JPG

 

設置が難しいアイテムですが、腰壁があるからなのかすんなりとけ込んでくれて、

まるで前からあったかのようにご主人とお子さんが並んで座ってお喋りが始まったり、

ワンちゃんもやってきて、

ご家族皆さんに自然に受け入れて貰えて嬉しかったです。

 

2017527181836.JPG

 

これ、座だけじゃなく、シートクッションにもたっぷりとした詰め物で包まれたスプリングが入っていて、

掛け心地が何とも良くて、店頭でも大好評でした。

 

末永くお楽しみください・・・。

 

 

帰りは165号線で。

 

Kioまで一時間と少しでした。

 

宇陀ははじめてでしたが、

じつは移転先をいろいろと探しているとき、

「奈良まで視野に入れると、いいところがあるなあ」って

ネットで紹介されている感じのいい山荘や緑の景色を見て

秘かに?想いを寄せていたときがあったんです。

 

訪れるとやっぱり素敵なところで・・・。

 

今回は家具をお求めいただいただけじゃなくて、

そんな宇陀へのご縁をもたらしてくれたYさんご一家に感謝です!

 

本当にありがとうございました。