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2018年9月

買い付け出発前の日記

 

 

 

 

ヘンな夢をみました。

 

買い付け先のアンティークモールが

通っていた小学校の校舎になっていて、

ぜんぶの教室が売り場と化しているのです。

 

ただし、机はそのままで、きちんと整頓もされていて、

カタチは教室そのものなのですが、

 

椅子はというと、

背もたれのスティックがブロンズの透かしだったり、

木の実のビーズや、花の形に彫刻した大理石があちこちにデコレーションされていたり、

座の張地から、床にするほどの長い房が垂れたものもあります。

 

なかには横幅が20cmくらいしかないのもあったりして、

どれもみな、すごく個性的なのです。

 

「こんなのもあるんだなあ」

なんだかアールヌーボーの時代のデザイナーズ家具みたい!

せっかくなので、ひとつお気に入りを探して買っていこう。

と、そうこうしているうちに、夢は終わりました。

 

 

 

今日から買い付けです。

 

リストに挙げたもの以外に、

どんなモノがあるといいだろう、

自分も嬉しい気持になれて、お客さまも喜んでくれるだろう、

 

「こんな感じのもの」「あんな感じのもの」・・・・・

 

このところはいつにも増してそうやって考えているものだから、そんな夢をみたのかもしれません。

 

(でも夢に出てきたのと、頭に思い描いていたものは、

どちらかというと、系統が違うのですが・笑)

 

 

でも面白いもので、

細かいディテールまで思い描くわけではないからかもしれませんが、

そんなふうに思っていると、

集めたい感じのモノがだいたい毎回見つかるのです。

 

だけどもちろん、思いもしなかったモノにも出会いたい・・・!

 

そのためには、とにかく沢山、一軒でも多くまわること。

 

まわるディーラーの数を言うと、びっくりされることがありますが(笑)、

それこそ今日の夢ではないですが、

「こんなのがあるんだ!」、

そう思える瞬間があるから、

沢山のディーラーをまわることはたしかに労力を要しますが、

それ以上に楽しく、スリリングで、心の報酬にもなってくれることなのです。

 

 

 

今回は南カリフォルニアのディーラーのイベントがいくつかあり、

どれも見逃したくないものばかりでしたので、

前回、前々回と立て続けに訪れたアリゾナへは行かず、

南カリフォルニアのみまわるプランにしました。

 

 

 

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あと、買い付けとは関係ないのですが、

さいきん南カリフォルニアで、音楽や芸術などのアーチストが自然発生的に集まり、

本来の仕事をやりながら、農場などもおこない、

その活動を通すことでまた新たなウェーブを作る、

そんなエリアが出現してきているのですが、

そこを時間を作ってでも見学・・

というか、その場の空気だけでも吸ってこれたら(笑)・・と思っています。

 

それが今後のKioの目指す方向に近いのかと言うと、そういったことはありません。

だけどどうしてか分からないのですが、すごく気になっていて、

そんなに気になるんだったら、

どんなふうにアウトプットされるかは未知にせよ、

これからのKioに良い還元をしてくれるような気がするので、

見てきてみたいなあと。

 

 

 

「買い付け紀行」はいつものように帰国後からになりますが、

先月からスタートしたインスタグラムのほうで、

14年目にしてはじめて、アメリカからタイムリーに発信する予定ですので

(と言っても、日に一回くらいになると思いますが。。)、

よろしければインスタのほうも覗いてみてくださいませ。

 

https://www.instagram.com/kio_deco/

★↑こちらです★

 

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

 

モリスの壁紙でリフォーム マダムのお部屋

以前、このダイアリーにときどきご登場いただく名古屋のマダムに

フィレンツェのデスクをお届けしたときのことを書きました。

 

 

それからほどなくして、

マダムのお部屋は、それまで全面ホワイトだった背景から、

いちぶモリスの壁紙にリフォームされました。

 

 

 

 

近々モリスに張り替えるご予定とのこと、お届けのときに聞いてはいたのですが、

それでもマダムのインスタの投稿写真を見た瞬間、

あまりの素敵さに絶句・・・・・・・

 

 

ぜひKioのダイアリーでもご紹介させてくださいとの旨、

マダムにお願いをしたところ、

たくさん写真を送ってきてくれました。

 

 

 

 

 

ここは和室をリフォームした空間なんです。

 

モリス柄、襖の黒い縁にこんなにも映えるんですねえ!

 

フィレンツェのデスクと合わせた感じ、

漆塗りのナポレオンチェアと相まって、シノワな雰囲気もどこか漂い、

深いため息がでてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

襖は、三枚のうち一枚が鏡張りになっています。

 

 

 

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襖の位置を替えることで、景色も変わる。

 

これも、いいですね!

 

 

集合住宅にお住まいの方が、

標準仕様の和室の使い方でよく悩まれる場面に出会うのですが、

こんなふうな襖のリメイク術も、これからおすすめしていきたいと思いました。

 

かく言う我が家にも同様な和室があるので、倣いたいです。。

 

 

 

 

 

 

マダムは廊下のニッチの壁にもモリスを張りました。

 

 

 

 

 

Kioからのインテリアをいつも飾ってくださっています。

 

しかし壁紙一枚で、

雰囲気が変わる・・・を超えて、

大袈裟かもしれませんが、小さな世界が新たに出現したかのようになって、

まるで魔法だなあって思います。

 

 

 

 

 

そしてモリスは、トイレのニッチにも。

 

Kioからの孔雀さんたちがこちらに引っ越していました。

 

これくらいの分量の壁紙づかいも、美しいですねえ!

はっとさせられます。

 

 

 

19世紀末、ウイリアム・モリスの時代は、

過去のあらゆる時代のインテリア様式のリバイバルがなされたとき。

 

とくに中世への回顧が強かったようです。

 

フィレンツェの家具も中世ルネサンス時代から続く伝統装飾によるもの。

 

それだから二者が吊り合うのかなあと思うのは、きっと理屈ですね(笑)

 

21世紀の今の時代に、

19世紀末とルネサンススタイルのこんな素敵なミックスコーディネートを手掛けてくれたマダムに、

ひとりのインテリア好きとして感謝を。

 

 

マダム、今回もありがとうございました!

 

 

★マダムのInstagram

https://www.instagram.com/eimieko/

 

★あとFacebookのアカウントのある方なら、

マダムは「中道未枝子」さんで検索していただけます!

 

アンティークと花とうがらし

近所の産直の店で、こんな花とうがらしの鉢を買いました。

 

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このお店、

軒先が小さな園芸コーナーになっていて、

切り花や、花の鉢が売られているのですが、

 

鉢は、野菜を出している農家の方が

本業の傍らで作ったのをたまに置いていかれるみたいで、

いつも5、6鉢程度が並んでいるだけ。

 

 

それでも行く度にたいてい入れ替わっていて、

ときに華やかなバラだったり、

軽やかな緑のフウセンカズラだったり、

可憐なサクラソウだったり、

年の瀬には葉牡丹を見かけたこともあります。

 

とにかくいつもバラバラの品揃えで、

定番のものもありません。

 

けれど、骨董屋さんの軒先で、

籠に入れて売られている半端になった豆皿を探すのが楽しいみたいに、

数少ない鉢の売り場で

お気に入りが何かないか目を配るのは、

ただそれだけのことなのに、なんだかわくわくするものがあるのです。

 

 

「一点ものとの、思えばどこか不思議な出会い」

 

そんな意味では、アンティークとの出会いと似ているのかも・・・・・。

 

 

 

花とうがらしは

色濃い紫と赤、紫に染まる手前のピンク紫、

その色合いと、艶々とした質感にひと目ぼれでした。

 

 

大きくなるまで店内と玄関先を行ったり来たりさせているのですが、

Kioのアンティークたちとの相性もすごくよくて・・・

 

「これも売り物に見えますね・笑」とか、

こないだの週末には「ここにあるとシノワズリーの雰囲気がしていいわねえ」と

言ってくださったお客さまが。

(なるほど! シノワな感じの鉢に入れてもいいかも!)

 

 

 

昨日、薄紫の小さな花が咲いていました。

 

 

 

 

うちに来てくれてほんとにありがとう!

 

 

 

パリスグレイの壁のこと。色々なこと。

台風にそなえる記事のまま更新もせず、

ご心配いただいたりしましたが、

こちらは大事にいたるようなことはありませんでした。

 

しかしここからそうも遠くない関西の各地では大きな被害となってしまいました。

 

そして、北海道での地震・・・・・

 

 

被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

そして一日でも早い復旧がなされますようにとお祈りしています。

 

 

こうやって日常が送れていることに感謝しながら、

日々精一杯やっていきたいと思います。

 

 

 

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さいきんKioのHPで、

商品ページの背景の色が変わったことにお気づきの方もいらっしゃるかと思います。

 

 

以前のボルドー、

モノも映えて良かったのですが、

退色し始めてきたら、先代のブルーが透けて見えるようにもなってきて、

塗り替えどきがきてしまいました。

 

せっかくなので違う色に・・と、

チョークペイントの「パリスグレイ」という色で塗ってみました。

 

グレイの壁、初挑戦です。

 

色が変わると、モノの見え方や印象も変わるので、面白いですね。

 

主役は商品なので、

そこのところがどんなふうなのか・・、

またよかったら皆さまの声もお聞かせください!

 

 

しかし、実はこのグレイもいっときの繋ぎ・・・・

 

この壁のある空間は、二階の住まいのキッチン。

生活空間ですが、天窓からの自然光が唯一入る、商品撮影には最適の場所なんです。

 

住まいだというのに越して来て三年半、

簡易的なリフォーム(と呼べるのか否か、、)しかせずに過ごしてきました。。

 

頭にはいつも外国のコテージのようなキッチンを思い描いて・・・。

 

その間、シンクなどコツコツ集めてきたのですが、

ようやく諸々が集まってきた・・・・

・・・いや、まだ色々足りないのですが(笑)、

「足りないものはあとから足していこう!」と、

来月の頭に買い付けから戻ったら、いよいよ着工です。

 

いつどんなことが起こるか分からない。

だからこそ出来るときにやれることをやっておきたいと思う今日この頃です。

 

このキッチンも壁だけの登場じゃなく、

今後は撮影スタジオのように使っていきたいです。

 

 

それでグレイに塗った壁も、せっかく塗ったばかりですが、

違う素材になる予定。

 

リフォームまであとちょっとだったんですけど、

ボルドーの壁、もう待てないくらいの劣化だったのでした。。。

 

 

 

 

 

 

台風にそなえて・・・・

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今度の台風はかなり大型とのことで、

今日はそれに早めに備えて色々と準備をしていました。

 

 

伸びた木の枝の剪定、

蔓バラの補強、

 

雨どいの点検と掃除、

側溝さらい、

 

裏庭の空いた植木鉢の場所移動、

 

など・・・。

 

 

名古屋時代は、店も住まいもマンションの中だったので、

とくには何かすることもありませんでしたが、

こちらに来てからは、やることが色々と出来ました(笑)

 

 

 

よくイメージとして、「もっと山の中にぽつんと一軒建ってるのかと思ってました!」と、

移転後のKioにはじめて訪れる方がそんなふうにおっしゃるのですが、

店は山のふもとで、いちおう?小さな集落の中にあります。

 

ただ、敷地の西側ががらんと広いので、

風がまのあたりなんですよね。

 

 

 

 

「防風林を植えるといいよ」とか、

ご近所のかたが色々アドバイスしたり心配してくれたりして有り難いです。

 

こちらも集落を流れる小川に長きに渡って引っ掛かっていた丸太を、

夫が拾いあげて、電動ノコギリで切ったりしてお返しをしたり・・・・。

 

 

ハイジのおじいさんが嵐が来る前に

山小屋の窓の鎧戸を、コンコンと釘で打ち付けていましたが、

 

今回はうちも西側の窓にだけ、

明日の夕方くらいからにでも板を張ろうかと思っています。

 

なんだかここでの暮らしも「板」についてきました・・・と、

落ちにもならなかったところで、

久しぶりのダイアリーでした。。

 

 

台風、皆さまもどうぞお気をつけてくださいね!