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2019年8月

チョークペイント

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Kioの主力商品のひとつ、ペイント家具。

 

半分くらいがオリジナルペイントで、

あとの半分くらいがリペイントされたものです。

 

 

オリジナルのものは、

ペイントにクラックが生まれていたり、

ところどころに剥がれが見られる状態で出てくることが多いです。

 

そういった経年の変化も含めて「面白い」と感じたものを選んで買い付けてきています。

 

中には「このクラックがあるからこそ」「今のこの質感がたまらない」、

そんなふうに、最たる決め手はペイントの風合いだったと言えるようなものもあります。

 

そういったものは、やはりもう100年くらいは経過をしていて、

それくらいオリジナルペイントをまとったアンティークの家具には魅力があります。

 

 

ではリペイントのものはと言うと、

今度はペイントのテクニックや配色が素敵なケースが多く、

こちらはこちらでやはり魅力的。

 

でも中には「どうしてこの色に・・・」とか「どうしてこの仕上げに・・・」とか

残念に思えるような出来栄えのものもあり、

そういったのにはこちらで再びペイントをして販売しています。

 

 

 

そのとき使うのが、『アニースローン チョークペイント』です。

 

 

 

 

石膏質の塗料で、文字通り石膏のような質感に仕上がります。

 

 

 

これを使うと、とにかくもう間違いがないのです。

 

なんて書くと、なんだか無難な感じに聞こえますが、むしろその反対で、

しっかりとマットに仕上がるため、力強さをも感じる個性的な雰囲気になります。

そして“付き”が美しいので、洗練されたお洒落な感じにもなるのです。

(なんかお化粧品みたいですね。。)

 

 

イギリスのブランドですが、アメリカでも大人気で、

向こうのアンティークディーラーたちも好んで使っています。

 

なので、チョークペイントでリペイントされたものも沢山です。

 

 

アメリカで5~6年前に出会い、

以来ずっとアメリカで買っていましたが、

ペンキは通関申告時に成分を明記しないといけないので輸入が大変で、、、

 

そんなとき日本にも代理店があるとのことを

なんとアメリカのディーラーが教えてくれまして(笑)、

それで調べると、津にもあるし、総代理店もまた三重県は桑名ではないですか!

 

それから津で買ったり、でもアメリカでもやっぱり買ったりしていたのですが、

先日の夏季休業中に

ずっと行ってみたかった桑名の総代理店のショップへお邪魔することが出来ました。

 

 

 

↑冒頭からの写真はすべて総代理店さんの店内。

とっても素敵な空間でした。

 

 

 

アニースローンから新発売された

ガーデン用のチョークペイントラッカー(ペンキ缶入り)が欲しかったのですが、

ちょうど店頭にも並んでいて、求めてくることが出来ました。

 

 

実はコンテナの中でたまたま運悪く荷崩れして

脚がぽっきりと折れてしまう家具が稀に(2、3年に一台くらい)出るのですが、

そんな可哀そうな子たちのストックが何台か手元にあるんですね。

 

まず手始めに、その子たちの脚を接着して、このラッカーで仕上げて、

ガーデンファニチャーに再生してあげようかと思っているんです。

 

もちろんこれらは販売はしませんが、

自分たちで使ってみて調子が良ければ、

たとえば木製のステップやチャイルドチェアなんかにラッカーをほどこして、

商品化するのもいいんじゃないかなあと。

 

 

せっかく今の場所に来たのだから、

敷地を使って出来ることをもっと探っていきたいのです。

 

そんな意味でもチョークペイントとの出会いには感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行番外編「カーメル~17マイルドライブ」後編

 

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〈前回の続きです〉

 

朝食をとって、ホテルをチェックアウト。

 

これから5時間半かけてロサンゼルスへ戻り、

ダウンタウンの運送会社さんで荷下ろしです。

 

この日は土曜日。

運送会社さんが17時で終わる日なので、

時間に間に合うようただただ帰るのみでしたが、

 

ここでも「せっかくなので・・」と、

カーメルを出るときにちょっといい道?を通りました。

 

それが「17マイルドライブ」です。

 

 

 

 

 

 

文字通り17マイル(約27キロ)続く道なのですが、

カーメルの海岸線に沿ってずっと敷かれているので、

 

ゆったりとした湾、

白い砂浜と、紺碧の海、

浜辺一面に咲く花、

 

そんな景色が繰り広げられ、

一部始終が素敵な眺めでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1860年代に乗り合い馬車の道として作られ、

車の時代が来るまでは主に

17マイルドライブの終着点「デルモンテホテル」の宿泊客の移動に使われていたのだそう。

 

ホテルゲストたちは滞在の合間にまた馬車に乗って海岸へ行き、

瑪瑙とか綺麗な石を拾って過ごすこともあったようです。

 

 

今は有料道路になっていて、10ドルの通行料金がかかります。

 

日本のスカイラインのようなものなのですが、

17マイルドライブは大邸宅やゴルフ場が建つ通りでもあるため、

彼らのコミュニティの中をお金を払って通る・・・

どちらかといえばそんな感じです。

 

 

オーナー(こんな長い道にもオーナーっているんだとびっくり)も時代の変遷とともに変わり、

『スターウォーズ』大ヒット後の20世紀フォックスや、

バブル期には日本人が所有していたこともあったのですって。

 

 

 

 

 

 

 

17マイルドライブのゲート。

 

 

 

 

ここで門番の男性に10ドルを支払います。

紳士的なひとで、ホテルのコンシェルジュみたいだと思いました。

というかきっと、このコミュニティのコンシェルジュでもあるのでしょうね。

 

(前述の道の歴史は、こちらで貰ったパンフレットに書いてありました)

 

 

 

ゲートをくぐる直前です。

 

道の端に一頭の小鹿が立っていました。

 

渡りたいのかな・・と思って車を止めると、

ゆっくりと前を横切っていったのですが、

渡る前に鹿ちゃん、小さな頭を下げてお辞儀をしてくれたんです(笑)

 

 

 

 

もちろんたまたま頭をさげたところがお辞儀に見えただけなのですが、

なんだか健気で、「ぜったいに気を付けてね」と思いながら見送りました。

 

だけど、こんなふうに車や人のことを認識しているような様子を見ていたら、

17マイルドライブは鹿にとっても安全なところなんだろうなと思いました。

 

 

 

ビューポイントがいくつかあったので、

一箇所で止まってみました。

 

 

 

 

皆さんビーチサンダルに履き替えて、準備周到。

私だけ革のローファー。。

車だってひとりだけ16人乗りサイズのカーゴバンだし、

なんだかだんだん場違いなところにいるような気が(笑)

 

 

 

 

 

それにしても

時間が流れていないような静かで、

きれいな道でした。

 

 

終盤は曲がりくねった林道になるのですが、

ゴルフ場のコースにもなっているので手入れも行き届いていて、

とても気持ちが良かったです。

 

 

 

 

 

それに17(セブンティーン)マイルドライブという名前もいいです(笑)

 

これが10(テン)マイルドライブとか

23(トゥウェンティスリー)マイルドライブだと

今ひとつぱっとしない感じがする。。

 

 

また機会があったら走りたいな。

 

そのときは、ビーチサンダル持参で!