ホーム>Diary>2019年7月

2019年7月

アメリカ買い付け紀行番外編『カーメル~17マイルドライブ』前編

201972719128.JPG

 

カーメルというと、

「クリント・イーストウッドが市長を務めていた町」という認識しかありませんでした。。

 

 

訪れることになったのは、

ずっと行きたかったアンティークモールがたまたまこのエリアにあったからなのですが、

 

いざ買い付け計画を立て初めてみると、

ディーラーのサイト画像に写り込んでいる町は

景色はきれいだし、建物もお店もいちいちかわいいしで、

なにやらただならぬものを感じまして(笑)、

 

そこで今度は町についてリサーチしてみると、

全米屈指の富裕層が暮らす町、

そして美しい自然や町並みからインスピレーションを受けるべく

世界中からアーチストが移り住んでくる町だということが分かったのです。

 

 

ここからが自分でも可笑しいのですが、、

「それならば、カーメル滞在中はアンティーク以外の素敵なものにも出来るだけ触れてみることにしよう!」

ということになりまして、

冒頭のシダーシェイク張りのコテージは、そんな流れで取ったホテルです。。

 

 

この壁、カーメルというか、北カリフォルニアでは多く見られたなあ。

 

 

 

 

Kioの外壁は鎧張りですが、実はこの壁と迷ったんですね。

それくらい好きな壁。

 

フロントとロビーがある棟も、ほかに二つある宿泊棟もみんなこの壁で、

ここが視界に入ってきたときにはテンションがあがりました。。

 

 

 

 

 

 

 

ブーゲンビリアの仕立ても壁に良く似合っていて、素敵でした。

 

 

 

(Kioも次のシーズンには蔓バラをこの仕立てにしよう!)

 

 

 

 

 

 

部屋には暖炉がありました。

 

 

 

 

泊まったのは5月でしたが、

夜は、点けようかどうしようか迷うくらい肌寒かったので

(けっきょく点けませんでした)、

ここでは一年の半分くらいは暖炉が活躍しているんじゃないかな。

 

 

部屋にいても、鳥の声や風の音が絶えず聞こえてきたりして、

すごく居心地の良いところでした。

 

「海まで歩いて5分くらいで、道のりも素敵だよ」と、

チェックインのときにフロントのひとが教えてくれたので

あとで散歩しようと思っていたのですが、

インスタグラムの投稿を終えてしばらくしたところでいつの間にか眠ってしまって、

目が覚めたときにはもう夜でした。。。

 

 

 

朝はロビーで、コンチネンタルブレックファスト。

 

暖炉が焚かれた小さな空間に

形や大きさが不揃いな椅子やテーブルが配してあります。

 

そこに何組かのゲストが集っていて、

まるでどこかのお家に招かれてきているような感覚になりました。

 

 

私みたいにひとりの女の人もいて、

「ここでエッセイを書こうと思ってネバダから来たの」と、

コーヒーの順番を待っている間にそう聞かせてくれました。

 

仕事でアンティークを買いに日本から来たと私が言うと、

「ええ!そんな仕事があるの?!エッセイに書こうかしら!」と笑いながら言っていました。

 

 

近くのベーカリーから毎朝焼きたてを届けて貰っているというパンやマフィンは

持ち帰りたい!と思うくらいで、

(コーヒーはスターバックスの味にそっくりでした・笑)

とっても美味しくて楽しい朝食でした。

 

(ロビーの写真を一枚も撮らなかったなんて!と、今になって悔やんでいます。。)

 

 

 

ホテルのことを先に書きましたが、

ホテル到着前に買い付けで訪れていたオーシャンアベニューの界隈が

カーメルの中でもとりわけ素敵でした。

 

 

 

 

 

 

 

雰囲気は、町をあげてまるでおとぎ話の世界のようでした。

 

 

 

 

 

アーチストが多いので、ギャラリーもたくさんありました。

 

ハイブランドのお店も多かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お店は、コートが通り抜け出来る作りになっているところが多く、

それで感覚のおもむくままにしばらく店から店へと渡り歩いていたら、

方向感覚にはわりと自信があるのに、なんと迷子になってしまいました!

 

この界隈でまわる予定のディーラーがまだあと二軒残っていて、

それまでの楽しい気持が一転、焦りに変わりました。。

 

小さな油絵を展示しているギャラリーの近くに車を停めて

通りの名前も憶えてあったのですが、

とりあえず車に戻ろうとしてもそれが難しいのです。

 

なんとか自力で戻ったのですが、

まるで森でさまよっていたかのようで・・・・・

不思議な町だと思いました。

 

 

番外編なので買い付けのお話もなく、しかも長くなりましたが、、

実はそれでも今回は前編でして、

後編では「17マイルドライブ」という

色々な部分でカーメルを象徴するような道をドライブしたことについて書きたいと思っています。

 

またよろしければぜひお付き合いください。

 

前編お読みくださりありがとうございました!

 

誕生日

2019713164926.JPG

 

今日は私の誕生日です。

 

なんだかのっけからアピールしているみたいですが(笑)、

これまで何度か誕生日と買い付けが重なったことがあるので、

日本にいると「ああ、今年はこっちでお祝いが出来るなあ」と思うのです。。

 

 

おととしの誕生日がアメリカでした。

 

帰国日だったのですが、

そういえば出国するときに嬉しいことがあったのを思い出したので

記事にしてみることにしました。

 

 

 

2017年7月13日 

 

その日、ロサンゼルス空港の出発ロビーは、

いつも以上に混雑していたのを覚えています。

 

 

アメリカン航空に新しく導入された等身大CAのホログラムが

搭乗へのお礼や、保安検査についてなどを繰り返しアナウンスしている姿にときどき目をやりながら

出国審査への長い列に並んでいました。

 

列こそ長かったものの審査はいたってスムーズに進んでいて、

そのうちに私の順番がやってきました。

 

私が差し出したパスポートと搭乗券をチェックする審査官。

いつもならマーカーで搭乗券に印を付けてすぐに終わるところ、

審査官はパスポートを見つめたまま。

 

分からないけど何か問題があったんだ・・・・・

そんなあ、どうしよう・・・・・

身体もこわばる。

 

すると顔をあげた審査官の目が

ちょっと驚くものを見つけたときのように輝いています。

そしてこう言ったのです。

 

「きみの誕生日だ」

 

えっ?!

ああっ!そうかそれで・・・・

 

「ハッピーバースデー。良い一日を」

 

「ありがとう。あなたも良い一日を」

 

 

乗客の365人にひとりは誕生日ということになると思うのですが、

審査官はそんなところも見ていて、中にはこうやって声を掛けてくれるひともいるのですね。

 

 

幸せな誕生日でした。

 

 

 

写真は敷地のアガパンサス。

 

こちらも二年前、

叔母宅に咲いていたのを「よく増えるから享子ちゃんの店にどう?」と言うことで

母が叔母から株分けして貰ったのを植えたもの。

 

去年は一輪も咲かず、根付かなかったのかと心配だったのですが、

この間から咲いてきて、

紫と白の清楚な花が今年の誕生日をお祝いしてくれています。

 

 

 

皆さまもどうぞ良い三連休をお過ごしください!

 

 

 

*ところで、ダイアリーでのご案内がまったく出来ていませんでしたが、

買い付けのコンテナは無事に到着をしていて、先週の木曜日からお披露目をしております。

 

店頭ならびにHPの方にも沢山のご来店をいただきまして、

本当にありがとうございます!