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クリスマス切手と、お知らせと。

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まずはお知らせから。

 

 

買い付けから戻ってまだ一か月経っていませんが、

今回はタイミング的にコンテナの手配が早く出来、

 

ビンテージ達が載ったコンテナ船、

もう明日名古屋に入港です。

 

 

先日お客さまに「やっぱり楽しみなんじゃないですか」って訊かれたのですが、

そうなんです!、

中身はもれなく分かっているのだけれども(笑)

それでもほんとうに楽しみでワクワクします。

 

 

船に遅延などなければ、荷受けは12月2日土曜日。

 

荷受け後はまたいつものように開梱とディスプレイ作業に数日費やしますため、

2日から5日火曜までのあいだ、臨時休業とさせていただきます。

 

お披露目は定休日明け7日木曜からです。

この日からHPにもアップをしていきますので、

実店舗、ウェブショップともども、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

重ねてお知らせですが、

 

Kioの裏庭に小さな小屋がありまして、

こちらを増築することになり、夫が基礎工事を進めています。

 

荷受けまでにキリのいいところまで終えておきたいようで、

明日あさってはHPへの商品アップをお休みさせていただきます。

 

入荷後からお披露目までの間もアップはお休みになるので、

一週間ほど更新がおこなえません・・・

 

楽しみに見てくださっている皆さま、

本当にごめんなさい・・・・。

 

 

 

ところで冒頭の画像ですが・・・・・

 

子供の頃に、たしか輸入フェアみたいな展覧会で買って貰った

外国の古切手が何枚か入ったアルバムを久しぶりに開いていたら

クリスマス切手を一枚見つけました。

 

こういうとき、ネットってほんとに便利ですね!、

1970年のイギリスのクリスマス切手だと分かりました。

 

毎年クリスマス切手を出していたみたいで(今もなのかな?)、

76年くらいまでのものの画像も一緒に出てきました。

 

絵がひじょうに小さくて見づらいですが、

こちらは天使が羊飼い達にキリストの誕生を告げる場面のよう。

 

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何かうまくディスプレイ出来ないかちょっと考えて・・・・・・、

クリスマスが終わるまで店のどこかに飾っておきますので

また見つけてやってください!

 

 

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LAの運送会社さんで撮ったKioコーナーの一角。

 

クリスマス切手もふくめて、ビンテージの仲間が待っているし、

お客さまも楽しみにしてくれているので、

みんな無事で到着してね~!

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第四話『オレンジ郡とシネマ』

日曜日。

 

この日からお天気は一転して曇天。

 

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霧がかかるダウンタウンLAを出て、オレンジカウンティへ。

 

 

向かったのはアンティークモール。

 

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<元気な多肉植物さんがお出迎え>

 

 

規模としては小さいほうなのですが、

毎回楽しみにしている買い付け先のひとつ。

 

フレンチだったり、宮廷スタイルだったり・・、

Kioの必須アイテムが充実しているのかと言えば

そんなことはぜんぜんないのですが、

 

各ブースのオーナーさん達の丁寧なバイイングぶりが品揃えにあらわれていて、

いると心地良くなってくる場所。

 

なんだか、普通にショッピングに来ているときの感覚ですが(笑)、

ここが好きなのはそんな理由。

 

(ロフトまでびっしりモノの詰まった暗い倉庫でワイルドに買い付けるのも楽しいですが。。)

 

移動、移動・・の日々の中でのオアシス的なディーラーです。

 

 

家具も見つかるときは、積み込む様子を見てお客の男性が手伝ってくれるほどなのですが

(ここはマダムばかりなので)、

 

買い付けられたのは小物ばかり。

(どうも今回はこんなパターンが多い。。。)

 

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<今回見た中ではいちばん感じ良かったんですけど、惜しいことに傘受けが無くなっていて、

代用品もそう上手くは見つからないだろうと見送ったホールツリー>

 

 

「もう一回、見ていったら?」と笑うモールオーナーのマダムに別れを告げて

少し離れた別な町へ。

 

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ここはちょっとした観光地。

いつの間にか晴れてきていました。

 

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ここではサボテンさんがお出迎え。

 

 

 

訪れたのは今度は大型のアンティークモール。

レストランやお土産屋さんが立ち並ぶ通りにあります。

 

日曜日とあって、大賑わい。

 

カウンターを任されている女の子、

ちゃきちゃきのアメリカ人って感じの子なのですが、

自分にかかってきた電話に

「私いま、スーパー・ビジーなの! 

スーパー・スーパー・ビジーなんだってば!」って怒っていました(笑)

 

 

そんな彼女や、他のスタッフにいくつかオーダーを入れ

(彼女はお客さんには親指を立てて「グッチョイス!」とか言ってくれます・笑)、

 

まずまずの成果が出たことにほっとなりながら

モールのいちばん突き当りのブースに来たとき、

それがありました。

 

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<1800年代後期頃のカップボード>

 

買い付け前日の日記で書いた「夢に出てきた二台の階段」、

一台はネイビーとダークレッドの配色で、

もうひとつは古い木の質感が前面に出たもの、

 

その両方を合わせたような雰囲気の家具が佇んでいたのです。

 

十秒くらいぼーっと突っ立ってから、

次に慌てて状態確認に入りました。

なんかもう買うのは決めていたみたいです(笑)

 

 

解説に「映画スタジオの小道具ハウスからの出物」とありました。

「これまで何本もの映画に登場しました」とも。

どんな作品なんだろう。

 

映画や夢に出たことも嬉しかったですが(笑)、

これはどう使ってもすごくいいと思う、

そんな子に巡り会えたことに感謝の思いでした。

 

 

この日は終日オレンジカウンティをまわり、

満載になったバンでLAに戻りました。

 

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フリーウェイを降りて、ダウンタウンのイースト。

もう少し先は運送会社さんがある倉庫界隈です。

 

しかし日曜は運送会社さんはお休み。

荷下ろしは翌朝です。

 

 

前日の土曜から始まった映画のロケ。

けっきょく水曜日まで続き、

その間、倉庫街は完全封鎖。

 

黄色いテープが張られ、何人もの警官や関係者が立つ

通りの入り口の前を通り過ぎる。

 

「やってる、やってる!」

 

巨大クレーンで吊られた照明が、あちこちで見える。

 

「昨日は中に入るのひと苦労だったけど、明日はどうかな?

もう分かって貰えてるから大丈夫かな?」

 

 

バンの中にもひとつ、映画に携わったモノが入っている。

 

 

モノも集まったからか疲れもなく、

良い日曜日の夕暮れでした。

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第三話『土曜日の買い付け』

土曜日。

 

この日は内陸のエリアをまわりました。

 

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まずは大型のアンティークモールへ。

 

こちらも10年ぶりくらいの訪問です。

 

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出物が減ったのを機に足が遠のいていたのですが、

当時と比べるとKioの幅も広がり、

今なら違うモノが色々買い付けられるのではないかとの期待を込めて。

 

 

エントランスを入るなり、その期待は確かなものになりました。

 

出迎えてくれたのは、ルイ15世様式をはじめとする宮廷スタイルの家具・・・!

 

やっぱり足を運ばないとダメだなあ・・・・・

 

ひょっとしたらモールの内容も変わったのかもしれないけれど、

ずい分ともったいないことをしていました。

 

 

 

ただ残念ながら、家具ではぴんと来るものが無く・・・・、

 

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<↑時代はあるのですが、もうひとつ決め手に欠けたミラーバックのキャビネット>

 

その代わりテーブルランプのいいのが何台か集まりました。

 

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「あなた、デコレーターなの?」

ランプばかり集めてくるからそんなふうに見えたのか、カウンターのマダムにそう訊かれました。

 

「日本でアンティークショップをやっていて、家具の買い付けで来てるの」

 

するとカウンターにいたもう一人のマダムが顔を上げ、

「スケート好きで日本びいき」とのことで、

真央ちゃんの話題になりました。

 

(この町からも見える大きな山のふもとのリンクに

たしか真央ちゃんはかつて練習拠点を置いてたことがあったはず)

 

真央ちゃんファンですし(笑)、

束の間でしたが日本に話題がおよんで、

なんだか嬉しかったです。

 

 

今回はランプばかりでしたが、

家具だってきっといい出会いがありそうなので、

このモール、次からもまた訪れたいと思います。

 

 

(真央ちゃんがいたリンクからさらに山寄りのところにも

アンティークのディーラーがいるんですよね。

 

ストリートビューで見ると、カリフォルニアとは思えないような雪景色。

ディーラーのウエアハウスも、何世代も引き継がれてきたような古い小屋で・・。

それに惹きつけられながらも、どうしよう、どうしよう・・と長年迷ってきましたが、

これを機にそこにも次回足を伸ばしてみよう!)

 

 

 

二軒目もアンティークモール。

 

何台も家具が買えることのほうが多いのですが、

ここもまた小物にとどまる結果に。

 

 

けっきょく見送ったのですが、

珍しくホテルに戻ってから夫にメールで意見を聞くほど迷ったビクトリア時代のバンブー・ドレッサー。

 

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夫は「これは好きなひとにはたまらないと思うよ」と、押してくれたのですが、

こういった特殊アイテムを買うときに必要なのは「どうしても」という気持ちが伴うかどうか。

そこまでにはいたらならなかったので、やはりやめました。

 

イギリス製とありました。

色濃くて、はっきりとした柄の壁紙を張った部屋にあったような気がする・・・。

 

 

 

山からどんどん離れるルートで

小さなディーラーを何軒かまわり、
ひとつずつと言った感じでモノを集めていき・・・・、

 

さいごに、フリーマーケットで知り合ったマダムのウエアハウスへ。

 

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こんなテーブルをはじめ、いくつか家具を買い付けた頃には

バンの荷台もいっぱいに。

 

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フランス製の古いキッチンハンガー。

これもここで買いました。

 

ボウシェイプや、木の感じがたまりません。。。

『マルセルの夏休み』とかに出てきそう。。

 

きっとそれなりの値段だと思い、やはりそうでしたが、

これは「どうしても」(笑)欲しかった。

 

 

よくお客さまが「アンティークにはストーリーがあっていいですね」とおっしゃいますが、

またちょっと違ったストーリーを持つような子も同乗して、

帰り道は賑やかで楽しかったです。

 

 

 

おまけ。

 

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ダブルのロッキングチェア。

数が少ないのかな。特殊ではないと思うのですが、出会ったのははじめて。

張り替えがされていて、残念ながらその仕上がりがあまり良くなかったので見送りましたが、

こんなのもいつか買い付けてみたいなあ。

 

ロッキングチェアの座り心地って、思いのほかすごくいいし、

ダブルというのがまたいいですね~。

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第二話『サンディエゴ~ワインカントリー』

今回はじめてサンディエゴに泊まりました。

 

初日のワンナイト・ステイです。

 

毛布(家具の当て)をお借りしに寄った運送会社さんを14時半に出て真っすぐ向かったのですが、

順調なら2時間で行けるところ、

渋滞で18時の到着になってしまいました。

 

買い付けは翌日からに。

 

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朝。

いつもとは違う景色に気持ちも変わります。

 

 

最初に向かったのは、知り合って9年、

回を重ねるごとに信頼も厚くなり、今ではもっとも取引きの多くなったディーラー。

 

ウエアハウスに入ると、なんだか様子が違う・・・・

 

宮廷スタイルやハリウッドリージェンシー、それにフレンチ、

そこの特色だった品揃えの半分は影をひそめ、

代わりに開拓使時代の道具や、ラスティックな家具たちがスペースを埋めています。

 

もちろんそんなモノ達だって大好きですが、

Kioの主力商品ではないし、買い付けの先頭にもってくるものとも違う・・・・・

 

私の呆然とした顔に気づいたスタッフが声を掛けてきました。

「少し変わったでしょう・・?少しね」

 

少し? 

・・・・・・・。

 

 

とにかく買い付け開始。

 

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オーナーは不在でしたが、彼女のセレクションの中からいくつか買えました。

しかし、それ以上が難しい。

 

すると背後から「ハイ、Kioサン、オハヨゴザイマス!」と陽気な声。

若い頃、仕事で日本に住んでいたことのあるオーナーの旦那さまでした。

 

明るい声もそこまでで、

「JとBがリタイヤしたんだよ。Bは高齢のお母さんのもとに行かなければならなくなってね・・・・」

すぐに彼のほうから事情を聞かせてくれました。

 

8月のことだそう。

前回の買い付けの直後だったんだ。

 

オーナー夫妻同様、二人とも本当にいい人でした。

商品だって、繊細で上品でお洒落で・・・。

これまでどれだけお世話になっただろう。

さいごに会ってお礼が言えなかったのが悔やまれます。

 

 

そのあともサンディエゴのディーラーを何軒かまわりました。

 

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ランプ専門のディーラーも見つけたので足を運んでみたのですが、

ほとんどが近年の中古品でした。

 

一台、真鍮の扇風機と一体になった古いフロアランプがあり

(写真撮らせて貰えば良かった。。

扇風機の両脇に、同じ支柱から枝分かれした二灯の燭台形ランプが付いたデザインでした)、

とびきりかっこ良かったのですが、

数千ドルもしていました。。。

 

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古い建具をメインに扱うディーラーにも久しぶりに行きました。

 

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以前は豊富だった照明器具の品揃えもめっきりと少なく・・・。

 

 

JとBの不在の大きさを感じながら

30分離れた次の町へ移動。

 

 

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この日の買い付け結果は、前回のダイアリーに書いた通りですが、

量は少なかったとは言え、買えたモノ達には満足しています。

 

 

10年ぶりくらいに、こんな椅子も買いました。

 

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花柄ビニールレザーシートのモダンチェア。

オープン当初のKioの代名詞的な存在でした。

 

Kioのテイストが少しずつ変わっていったこともあるかもしれないけど、

まず出会い自体が減り、

そんななかで久しぶりに可愛い子が出てきました!

 

当時はスターベースのモダンテーブルと組み合わせて販売していましたが、

今だとペイントのテーブルやデスクにも合わせてみたい。

 

このビニールレザー、

戦後の好景気に沸いたアメリカの最高の技術が使われているんです。

航空機のシートを作っていたカンパニーが手掛けたりしていて、

だから今でもしっとり・ふっくらとした感触や質感とともに生き続けている・・・・。

その良さを伝えたくて、しゃかりきになっていたオープン時のことを思い出していました。

 

 

ごつごつしていてもいいから(品物がじゃないですよ。。)、

もっとダイナミックなKioになっていきたい。

思えばそんなふうに幅を広げたり、掘り下げていくなかで、

お客さまに喜んでいただいてきたのだから・・・・。

 

 

そのあとは、ウエストレイク時代の小さなシェルフを買い付けたり、

 

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その隣に掛かっていた大昔のベッドウォーマーも欲しくなってきたのですが、

 

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「これは今はまだかな。。」と見送ったり・・・・・

 

 

バンの荷台はさびしい結果ではありましたが、

買い付けの現場は悲喜こもごもでございました。。。

 

 

 

おまけ。

 

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「マダム達のフリーマーケット」にも出している雑貨店がいちばん最後に行ったワインカントリーにあり、

買い付けが終わってから寄りました。

ここではチョークペイント(石膏質のペンキ)が買えます。

 

四日後のハロウィーンは通り越して、もうクリスマスモードに入っていました。

ディスプレイが上手くて羨ましい!

 

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什器で使っていたアンティークのカウンター。

ただならぬ雰囲気に思わず譲って貰うことは出来ないか訊いてみると、

「あなたみたいにすごく気に入ったひとがいてね、こないだ売れちゃったのよ」と。

うーん、残念。。。

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第一話

10月26日から11月3日まで、アメリカ買い付けでした。

 

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前半は晴れで猛暑、

後半は曇天で、夕方からは肌寒い日もあったり。

 

なんとも両極端な気候の今回でした。

 

 

買い付けでは沢山のモノを集めることが出来ましたが、

大勢いるなかでKioにとっていちばん頼りのディーラーが

主力バイヤーふたりが辞め、内容ががらりと変わってしまっていたという

考えたくもなかったことが起こっていて、

出鼻をくじかれる・・・・、

そんな幕開けでした。

 

 

「出発前に買い付け先を洗い直したのも、何か虫の知らせだったのかも・・・」

 

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ちょうどそのあとからは新規のディーラー数軒と、久しぶりの町をまわるスケジュールだったので

気持ちを切り替えてのぞむものの、

ここでも成果があがらず。

 

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慌てて別の町に移動するも、フリーウェイが渋滞。

 

閉店まで残り20分となったアンティークモールに到着。

初回から訪れているので親しいスタッフばかりですが、

みんな終わる気、満々で。。。

 

大急ぎで見て回って買えた二点が、

半分に満たない積載量のバンの荷台に追加されました。

 

 

滑り出しはそんなで、

さすがにこのあと大丈夫なんだろうか・・と不安になりましたが、

捨てる神あれば、拾う神あり?、

 

もう今回はホテルでもずっとディーラーを調べていたのですが

終盤、ちょっと検索ワードを変えてみたら新たに出てきたディーラーがあり、

良さそうだったので行ってみると、

フレンチの素敵な品を豊富に揃えた内容だったんです。

 

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しかも、隣には宮廷スタイルをメインに取り扱うディーラーがあり、

その新たな二軒は、ふたりのバイヤーが辞めたディーラーの穴埋めをしてくれる存在になってくれたのでした。

 

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↑ピンクの張地のセティを買い付けました!

 

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しかしこの町、

ここも初回からずっと来ているところで、

長年付き合っているディーラーからも目と鼻の先だったというのに、

なんで今の今までこのディーラー達のことを知らなかったんだろう。。。

 

それは非常に情けないにしても、不思議なタイミングです。。

 

 

 

そしてこれからのKioに新たな風を送り込んでくれるようなモノ達との出会いもありました。

 

これもまた不思議なのですが、

「買い付け前日の日記」で書いた夢に出てきた二台の階段を合わせたような(?)家具がありました!

 

 

今まででいちばん忙しかったですが、

すごく楽しかったですし、

 

それから買い付けとは関係ないのですが、

運送会社さんのある倉庫街が後半、映画のロケで完全封鎖されて

思いがけず大がかりな撮影風景が見れたりと、

思い出深い買い付けになりましたが、

 

なんだかほんとに、ひと区切りがついたんだろうな・・・・・

 

次からは他州へも行こうと思います。

そのための色々だったんじゃないかなって。

 

 

買い付け紀行、次回からは商品のことなども書いていきますね。

 

あ、階段のイメージの家具のことも・・・(笑)

 

 

それではまた・・・!

 

 

 

買い付け前日の日記

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Kioは来月でグランドオープンしてから12年になります。

 

一巡して、

新たなサイクルに入る・・、そんな節目に立っているような感じがしますし、

その一方で原点に立ち返ったような感じもしたりして、

このところはなんだか色んな考えや想いが、どどどーっと押し寄せてきます。

 

 

そんななか明日から買い付けで、

いつも以上に気持ちが引き締まっています。

 

 

これまでモノを選ぶとき、“質感”を大事な基準のひとつにしてきました。

 

もちろんそうやってやってきたのは良かったと思っていますが、

もう少し掘り下げていきたい・・・

そう思ったとき、

“質量”、

そんなワードが意識の中に立ち上がってきました。

 

 

このあいだ面白い夢を見ました。

 

ひとつの空間に、ふたつの階段が隣り合って立っている夢。

 

ひとつは、古い洋館風の階段で、

ステップが一段ごとにダークレッドとネイビーに塗り分けられていて、

手すりは、こちらもダークレッドとネイビーなのですが、

ところどころに金彩された花の彫刻がほどこされています。

 

Kioで扱う家具を階段にしたみたいなものでした。

 

もうひとつは、こちらも古いのですがもっとシンプルで、

黒光りした木の感じが魅力的な階段でした。

 

空間は、大きな廃屋の一室みたいなところで、

さいしょは私ひとりしかいなかったのですが、

いつの間にかひとがいっぱい集まってきて(Kioのお客さまの姿もありました・笑)、

「素敵だね!」「すごいね!」と、

階段を見て嬉しそうにみなで口を揃えるという、

そんな夢でした。

 

 

夢を見てから何日か経ちますが、

 

なんか、こんな階段みたいな感じ・・・・・・

 

この感じ・・・・

買い付けで覚えているようにしていたいなあと。

 

 

いつも出発が近づいてくると

まだ何に出会うかまったく分からないうちだというのに、

運送会社さんの倉庫に集まった

コンテナいっぱい分のビンテージ達の様子を思い浮かべます。

 

さすがに階段はないですが(笑)、

質感や質量のあるモノ達の姿というか気配が浮かびます。

 

 

今回は買い付け先を洗い直しました。

 

そうは言ってもやはり多くは欠かせないディーラーさんのところなのですが

かなり久しぶりのエリアや初めてのところもまわります。

 

 

また帰国後に良いご報告が出来るといいです。

 

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

 

 

お客さまのアンティークルーム 名古屋市Kさん

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“見た”というよりも“体験した”と言ったほうが当てはまるような、

そんないつまでたっても脳裏から消えないビジュアルってありませんか。

 

それらが焼き付けられるとき、

どんなことが頭(脳?)に起こっているのかなって思います。

 

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今回ご登場いただくKさんのお部屋も

そんな空間でした。

 

お届けにあがってから二か月になりますが、

頭の中でときどき自動再生されるくらい(笑)強く焼き付けられています。

 

 

 

冒頭よりKさん邸。

 

お忙しそうな日常の様子もところどころに垣間見られますし、

Kさん邸では猫ちゃんが何匹も暮らしていて

「ここは猫ちゃん仕様なのかな?」そんなふうに見て取れる箇所もあったりするのですが、

 

それらもぜんぶひっくるめて凄いと思わせる・・・、

なんだかほんとに凄い空間でした。

 

 

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家具はすべてアンティーク。

 

「何でも好きですね」とおっしゃるだけあって、

国は、イタリア、フランス、イギリス、アメリカ・・・、

テイストも、ルイ、ビクトリアン、ルネサンス・・・と様々。

 

「アメリカみたいでしょう?」とKさん。

 

そう・・・・!

ヨーロピアンなんだけれども、

そこに一枚“フィルター”がかかって独特な雰囲気が醸し出されているこの感じ・・・・

マンハッタンとかハリウッドみたいです!

 

 

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油絵もたくさんお持ちでした。

(フローラルピクチャー、Kioにも飾りたい。。。)

 

そしてテーブルランプも部屋中ふんだんに配されていて

すべてに弱いワット数で明かりが灯されていました。

 

この明かりたちの競演も

言葉では言い表せないくらい素敵で、

はじめてお邪魔する私たちを心からリラックスさせてくれました。

 

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Kioからキューピッドモチーフのランプが仲間入り。

 

 

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Kさんは、ファイヤースクリーン(右側のパネルです)も何枚もお持ちでした。

 

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↑Kioからもこちらをお届け。

(まだ場所が定まらなかったので、HP画像より)

 

“つい立て”のようなアイテムがお好きのようで、

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こんなビクトリア時代のデコパージュの大作もありました。

これもいいなあ!

 

 

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玄関ホールにセットしていただいたKioからのテーブルランプのペア。

 

オリジナルのシェードは径が大き過ぎたので、Kさんが別なものをご用意されたのですが、

それまでのモダンなシェードをかぶってハードな雰囲気だったのが

いっぺんにクラッシーでしっとり落ち着いた佇まいになり、

あまりの変身ぶりにすごくびっくりしました。

 

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白を基調とした華やかな内装なのに、

こんなにも落ち着いたハンサムな雰囲気に仕上げることが出来るだなんて・・・!

 

間接照明によるところも大きいと思いますし、

Kさんは男性なのですが、男性が手掛けられたというのもあるのだと思います。

 

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Kさんは、さいきんインターネットでKioを知っていただいたばかりなので

お会いするのもはじめて。

 

とても気さくな方でした。

 

 

Kさん、本当にありがとうございました!

 

また機会があったらぜひお邪魔させてください。。

 

 

 

 

Kioの名前物語

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「『Kio』って名前には、何か意味があるんですか?」

 

看板を出すようになってから、よくそう訊かれるようになりました。

 

(二代目までのHPでは名前の由来について謳ってたのを

今のサイトではやめてしまったし。。)

 

 

Kioは“きょう”からきています。

 

今日という意味。

 

それから私の名前、享子(きょうこ)の意味もふくませて。。

 

 

 

今から12年前。

 

名古屋の大須に店を出すことが急きょ決まり、

プレオープンまで三か月という短い時間のなかで買い付けをして

店名も決めなければいけないというプレッシャーのなかにいました。

 

 

ところで大須時代のKioには『Tao』と『Ziu』というふたつの姉妹店がありました。

(どちらもKioより先にオープンしていました)

 

「道」という意味のTaoと、

「慈みの雨」という意味のZiu。

 

素敵な意味をもつ二軒にならった名前がいいかも!と思ったとき

ぱっと頭に浮かんだのが、

Kioという言葉というか文字でした。

 

「道と慈雨。今日が仲間入りしても悪くないような気がする・・・」

 

それで構想ノートに「Kio」と記したのですが、

それでもまだ決定にはいたらず、

買い付けも目の前に近づいてきたので、

とりあえず名前は保留にすることに。

 

 

買い付け直前。

 

「そうだ、向こうでディーラーに渡す名刺も作らないと」と。

 

それで、やはり仮でもいいので名前が必要になったのですが、

自分でもワケが分からないのですけれども、

名刺に記した名前は、「Kio」ではなく「i . Deco」だったのです・・・・・。

 

 

Kioのドメインは、kio-deco.com ですし、

もともとDecoという言葉には強い思い入れがあり、

それを入れた名前も候補でした。

 

仮でKioと付けたくなかったのか、

Decoが捨てきれなかったのか、

それとも自分の名前を意味にふくませたのが姉妹店のオーナーにたいして気が引けたのか・・・、

 

肝心なところがよく思い出せないのですが、

とにかく「i . Deco」と屋号の入った名刺を携えてアメリカへ買い付けに。

 

i は、私という意味で頭に付けたのですが、

「アイ・ドット・デコ」という言葉に

アメリカ人のディーラー達が何にも感じてくれてないのが

どこに行っても伝わってきて(笑)

 

 

そして私の名前のキョウコの発音が彼らには難しいから、

みな「キオ」「キオ」と呼ぶではないですか・・・・

 

「Kio。そうだ。店の名前はやっぱりKioだ・・・!」

 

 

帰国して、姉妹店のオーナーに、

「店名、Kioにします!」と伝えると、

「DecoよりKioがいいと思ってたの!」と喜んでくれました。

 

 

ちなみに、この期に及んで、

キオの綴りを「Quio」にしようか・・という思いもよぎったのですが、

感性に絶対の信頼を寄せていたクリエーターの友達が

「ぜったいダメ。Kioじゃないと享子さんじゃない」

と言ってくれて、Qからはじまるキオは即座にボツに。

 

これはほんとに良かったと、今でもクリエーターUさんには感謝しています。

 

 

 

Kio、

いよいよ13年目に突入です。

 

これからもこの名前を掲げて・・・、

店を長く続けていきたいです!

 

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ウォールデコレーション 名古屋のマダム編

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「やっぱり壁には何か飾りたいですねえ」

 

先日お客さまとそんなお話になりました。

 

 

家具が揃ってくると、

重心がどうしても下にさがってきます。

 

そんなとき壁面に何もないと、なんだか殺風景ですし(それが美しいときもありますが)、

壁面に“何か”があると、空間のバランスってぐっと良くなるんですね。

 

そんな美しいバランスを求める気持ちと、

あとなんだろう・・

これもときどきお客さまと話題になるのですが、

壁に掛かったモノ達で囲まれていると、なんだかほっとなるんですよね。

 

壁を飾ることの深いところには、そんな本能的な理由もあるのかもしれません。

 

 

 

けれども素敵な壁面ってもう、理屈抜きに眺めていて楽しいし、

幸せな気持ちにさせてくれますよね!

 

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名古屋のマダムが素敵なお部屋画像を送ってきてくれました。

(冒頭よりマダムからの画像です)

 

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マダムの壁面のデコレーション、いつもため息が出ます。

(壁面だけではありませんが。。)

 

 

そしてもっとやりたい気持ちが、ぐぐぐーっとわいてきます。

 

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店の内装もだいぶ落ち着いてきたので

なんだかんだ延び延びになっていた二階の住まいにいよいよ本格的に取り掛かるのですが、

名古屋の部屋のときのような住み心地の良い空間をまた作っていきたいです。

 

もちろん壁面も素敵になるように!

 

マダムのお部屋画像を眺めてたら、なんだか切実にそう思えてきました。。。

 

 

マダム、素敵な画像と刺激をどうもありがとうございました!

 

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*ところでマダムですが、

クラシエから新発売された『アレデル』のCMに出演されています!

 

「あのひと、名前なんだたっけ?」

というセルフを喋っているのがマダムです~。

 

 

森と栗とマロンクリーム

今年も前の森に実った栗を

森の所有者Kさんにいただきました。

 

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「ほんとに勝手に入って拾ってくださればよろしいですよ」

と、Kさん。

 

有り難いお申し出に今回は甘えることにして、

森へ栗拾いに。

 

 

森は入ると、すぐに急斜面になっています。

斜面を少しのぼると、わずかですが平らになった空間が広がっていて、

そこにKさんのお爺さまがむかし植えられたという栗の木が四本あります。

 

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かなりの老木で、

なんだか思わず挨拶をしてしまいました。。

 

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ここまで来たのは、はじめて。

 

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「Kio、こんなふうに見えるのかあ」とか、

さらに続く斜面を眺めていたら何故か無性にどんどんのぼっていきたくなったりもして、

しばし栗拾いの手を休めて森にひたっていました。

 

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栗は鹿や猪も食べに来ると聞いていたので

ほどほどに拾って店に戻ると、

「鹿が来てる・・・!」と、私と入れ替わりで外に出た夫。

 

イガを割ったりもしていたから栗のにおいや気配をキャッチしたのか

昼間には珍しく、一頭の鹿が栗の木の下に立っていました。

 

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もっといい写真を撮ろうとしているうちに逃げていってしまいました。。

ごめん。。。

夜になってからまた来ていたみたいです。。

 

 

 

栗は今年も楽しみにしていた母が栗おこわにして

Kさんや皆に振舞われましたが、

私もいくらか残してマロンクリーム作りに挑戦。

 

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クリームが出来たはいいけど、何にのせよう・・?!

 

するとちょうど風月堂のマロンゴーフルを姉がくれたので、

それにのせてみました。

 

Kさんの栗、とっても美味しいので、

このビジュアルはさておいて、、、優しい風味のマロンクリームが出来上がりました!

 

 

鹿に会えたし、Kさんに森の他の植物のことも色々教えて貰ったり、

そして皆も集ったりして、

栗のおかげで楽しい秋の始まりとなりました。