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アメリカ買い付け紀行/第三話『土曜日の買い付け』

土曜日。

 

この日は内陸のエリアをまわりました。

 

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まずは大型のアンティークモールへ。

 

こちらも10年ぶりくらいの訪問です。

 

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出物が減ったのを機に足が遠のいていたのですが、

当時と比べるとKioの幅も広がり、

今なら違うモノが色々買い付けられるのではないかとの期待を込めて。

 

 

エントランスを入るなり、その期待は確かなものになりました。

 

出迎えてくれたのは、ルイ15世様式をはじめとする宮廷スタイルの家具・・・!

 

やっぱり足を運ばないとダメだなあ・・・・・

 

ひょっとしたらモールの内容も変わったのかもしれないけれど、

ずい分ともったいないことをしていました。

 

 

 

ただ残念ながら、家具ではぴんと来るものが無く・・・・、

 

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<↑時代はあるのですが、もうひとつ決め手に欠けたミラーバックのキャビネット>

 

その代わりテーブルランプのいいのが何台か集まりました。

 

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「あなた、デコレーターなの?」

ランプばかり集めてくるからそんなふうに見えたのか、カウンターのマダムにそう訊かれました。

 

「日本でアンティークショップをやっていて、家具の買い付けで来てるの」

 

するとカウンターにいたもう一人のマダムが顔を上げ、

「スケート好きで日本びいき」とのことで、

真央ちゃんの話題になりました。

 

(この町からも見える大きな山のふもとのリンクに

たしか真央ちゃんはかつて練習拠点を置いてたことがあったはず)

 

真央ちゃんファンですし(笑)、

束の間でしたが日本に話題がおよんで、

なんだか嬉しかったです。

 

 

今回はランプばかりでしたが、

家具だってきっといい出会いがありそうなので、

このモール、次からもまた訪れたいと思います。

 

 

(真央ちゃんがいたリンクからさらに山寄りのところにも

アンティークのディーラーがいるんですよね。

 

ストリートビューで見ると、カリフォルニアとは思えないような雪景色。

ディーラーのウエアハウスも、何世代も引き継がれてきたような古い小屋で・・。

それに惹きつけられながらも、どうしよう、どうしよう・・と長年迷ってきましたが、

これを機にそこにも次回足を伸ばしてみよう!)

 

 

 

二軒目もアンティークモール。

 

何台も家具が買えることのほうが多いのですが、

ここもまた小物にとどまる結果に。

 

 

けっきょく見送ったのですが、

珍しくホテルに戻ってから夫にメールで意見を聞くほど迷ったビクトリア時代のバンブー・ドレッサー。

 

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夫は「これは好きなひとにはたまらないと思うよ」と、押してくれたのですが、

こういった特殊アイテムを買うときに必要なのは「どうしても」という気持ちが伴うかどうか。

そこまでにはいたらならなかったので、やはりやめました。

 

イギリス製とありました。

色濃くて、はっきりとした柄の壁紙を張った部屋にあったような気がする・・・。

 

 

 

山からどんどん離れるルートで

小さなディーラーを何軒かまわり、
ひとつずつと言った感じでモノを集めていき・・・・、

 

さいごに、フリーマーケットで知り合ったマダムのウエアハウスへ。

 

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こんなテーブルをはじめ、いくつか家具を買い付けた頃には

バンの荷台もいっぱいに。

 

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フランス製の古いキッチンハンガー。

これもここで買いました。

 

ボウシェイプや、木の感じがたまりません。。。

『マルセルの夏休み』とかに出てきそう。。

 

きっとそれなりの値段だと思い、やはりそうでしたが、

これは「どうしても」(笑)欲しかった。

 

 

よくお客さまが「アンティークにはストーリーがあっていいですね」とおっしゃいますが、

またちょっと違ったストーリーを持つような子も同乗して、

帰り道は賑やかで楽しかったです。

 

 

 

おまけ。

 

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ダブルのロッキングチェア。

数が少ないのかな。特殊ではないと思うのですが、出会ったのははじめて。

張り替えがされていて、残念ながらその仕上がりがあまり良くなかったので見送りましたが、

こんなのもいつか買い付けてみたいなあ。

 

ロッキングチェアの座り心地って、思いのほかすごくいいし、

ダブルというのがまたいいですね~。

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第二話『サンディエゴ~ワインカントリー』

今回はじめてサンディエゴに泊まりました。

 

初日のワンナイト・ステイです。

 

毛布(家具の当て)をお借りしに寄った運送会社さんを14時半に出て真っすぐ向かったのですが、

順調なら2時間で行けるところ、

渋滞で18時の到着になってしまいました。

 

買い付けは翌日からに。

 

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朝。

いつもとは違う景色に気持ちも変わります。

 

 

最初に向かったのは、知り合って9年、

回を重ねるごとに信頼も厚くなり、今ではもっとも取引きの多くなったディーラー。

 

ウエアハウスに入ると、なんだか様子が違う・・・・

 

宮廷スタイルやハリウッドリージェンシー、それにフレンチ、

そこの特色だった品揃えの半分は影をひそめ、

代わりに開拓使時代の道具や、ラスティックな家具たちがスペースを埋めています。

 

もちろんそんなモノ達だって大好きですが、

Kioの主力商品ではないし、買い付けの先頭にもってくるものとも違う・・・・・

 

私の呆然とした顔に気づいたスタッフが声を掛けてきました。

「少し変わったでしょう・・?少しね」

 

少し? 

・・・・・・・。

 

 

とにかく買い付け開始。

 

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オーナーは不在でしたが、彼女のセレクションの中からいくつか買えました。

しかし、それ以上が難しい。

 

すると背後から「ハイ、Kioサン、オハヨゴザイマス!」と陽気な声。

若い頃、仕事で日本に住んでいたことのあるオーナーの旦那さまでした。

 

明るい声もそこまでで、

「JとBがリタイヤしたんだよ。Bは高齢のお母さんのもとに行かなければならなくなってね・・・・」

すぐに彼のほうから事情を聞かせてくれました。

 

8月のことだそう。

前回の買い付けの直後だったんだ。

 

オーナー夫妻同様、二人とも本当にいい人でした。

商品だって、繊細で上品でお洒落で・・・。

これまでどれだけお世話になっただろう。

さいごに会ってお礼が言えなかったのが悔やまれます。

 

 

そのあともサンディエゴのディーラーを何軒かまわりました。

 

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ランプ専門のディーラーも見つけたので足を運んでみたのですが、

ほとんどが近年の中古品でした。

 

一台、真鍮の扇風機と一体になった古いフロアランプがあり

(写真撮らせて貰えば良かった。。

扇風機の両脇に、同じ支柱から枝分かれした二灯の燭台形ランプが付いたデザインでした)、

とびきりかっこ良かったのですが、

数千ドルもしていました。。。

 

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古い建具をメインに扱うディーラーにも久しぶりに行きました。

 

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以前は豊富だった照明器具の品揃えもめっきりと少なく・・・。

 

 

JとBの不在の大きさを感じながら

30分離れた次の町へ移動。

 

 

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この日の買い付け結果は、前回のダイアリーに書いた通りですが、

量は少なかったとは言え、買えたモノ達には満足しています。

 

 

10年ぶりくらいに、こんな椅子も買いました。

 

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花柄ビニールレザーシートのモダンチェア。

オープン当初のKioの代名詞的な存在でした。

 

Kioのテイストが少しずつ変わっていったこともあるかもしれないけど、

まず出会い自体が減り、

そんななかで久しぶりに可愛い子が出てきました!

 

当時はスターベースのモダンテーブルと組み合わせて販売していましたが、

今だとペイントのテーブルやデスクにも合わせてみたい。

 

このビニールレザー、

戦後の好景気に沸いたアメリカの最高の技術が使われているんです。

航空機のシートを作っていたカンパニーが手掛けたりしていて、

だから今でもしっとり・ふっくらとした感触や質感とともに生き続けている・・・・。

その良さを伝えたくて、しゃかりきになっていたオープン時のことを思い出していました。

 

 

ごつごつしていてもいいから(品物がじゃないですよ。。)、

もっとダイナミックなKioになっていきたい。

思えばそんなふうに幅を広げたり、掘り下げていくなかで、

お客さまに喜んでいただいてきたのだから・・・・。

 

 

そのあとは、ウエストレイク時代の小さなシェルフを買い付けたり、

 

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その隣に掛かっていた大昔のベッドウォーマーも欲しくなってきたのですが、

 

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「これは今はまだかな。。」と見送ったり・・・・・

 

 

バンの荷台はさびしい結果ではありましたが、

買い付けの現場は悲喜こもごもでございました。。。

 

 

 

おまけ。

 

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「マダム達のフリーマーケット」にも出している雑貨店がいちばん最後に行ったワインカントリーにあり、

買い付けが終わってから寄りました。

ここではチョークペイント(石膏質のペンキ)が買えます。

 

四日後のハロウィーンは通り越して、もうクリスマスモードに入っていました。

ディスプレイが上手くて羨ましい!

 

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什器で使っていたアンティークのカウンター。

ただならぬ雰囲気に思わず譲って貰うことは出来ないか訊いてみると、

「あなたみたいにすごく気に入ったひとがいてね、こないだ売れちゃったのよ」と。

うーん、残念。。。

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行/第一話

10月26日から11月3日まで、アメリカ買い付けでした。

 

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前半は晴れで猛暑、

後半は曇天で、夕方からは肌寒い日もあったり。

 

なんとも両極端な気候の今回でした。

 

 

買い付けでは沢山のモノを集めることが出来ましたが、

大勢いるなかでKioにとっていちばん頼りのディーラーが

主力バイヤーふたりが辞め、内容ががらりと変わってしまっていたという

考えたくもなかったことが起こっていて、

出鼻をくじかれる・・・・、

そんな幕開けでした。

 

 

「出発前に買い付け先を洗い直したのも、何か虫の知らせだったのかも・・・」

 

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ちょうどそのあとからは新規のディーラー数軒と、久しぶりの町をまわるスケジュールだったので

気持ちを切り替えてのぞむものの、

ここでも成果があがらず。

 

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慌てて別の町に移動するも、フリーウェイが渋滞。

 

閉店まで残り20分となったアンティークモールに到着。

初回から訪れているので親しいスタッフばかりですが、

みんな終わる気、満々で。。。

 

大急ぎで見て回って買えた二点が、

半分に満たない積載量のバンの荷台に追加されました。

 

 

滑り出しはそんなで、

さすがにこのあと大丈夫なんだろうか・・と不安になりましたが、

捨てる神あれば、拾う神あり?、

 

もう今回はホテルでもずっとディーラーを調べていたのですが

終盤、ちょっと検索ワードを変えてみたら新たに出てきたディーラーがあり、

良さそうだったので行ってみると、

フレンチの素敵な品を豊富に揃えた内容だったんです。

 

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しかも、隣には宮廷スタイルをメインに取り扱うディーラーがあり、

その新たな二軒は、ふたりのバイヤーが辞めたディーラーの穴埋めをしてくれる存在になってくれたのでした。

 

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↑ピンクの張地のセティを買い付けました!

 

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しかしこの町、

ここも初回からずっと来ているところで、

長年付き合っているディーラーからも目と鼻の先だったというのに、

なんで今の今までこのディーラー達のことを知らなかったんだろう。。。

 

それは非常に情けないにしても、不思議なタイミングです。。

 

 

 

そしてこれからのKioに新たな風を送り込んでくれるようなモノ達との出会いもありました。

 

これもまた不思議なのですが、

「買い付け前日の日記」で書いた夢に出てきた二台の階段を合わせたような(?)家具がありました!

 

 

今まででいちばん忙しかったですが、

すごく楽しかったですし、

 

それから買い付けとは関係ないのですが、

運送会社さんのある倉庫街が後半、映画のロケで完全封鎖されて

思いがけず大がかりな撮影風景が見れたりと、

思い出深い買い付けになりましたが、

 

なんだかほんとに、ひと区切りがついたんだろうな・・・・・

 

次からは他州へも行こうと思います。

そのための色々だったんじゃないかなって。

 

 

買い付け紀行、次回からは商品のことなども書いていきますね。

 

あ、階段のイメージの家具のことも・・・(笑)

 

 

それではまた・・・!

 

 

 

買い付け前日の日記

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Kioは来月でグランドオープンしてから12年になります。

 

一巡して、

新たなサイクルに入る・・、そんな節目に立っているような感じがしますし、

その一方で原点に立ち返ったような感じもしたりして、

このところはなんだか色んな考えや想いが、どどどーっと押し寄せてきます。

 

 

そんななか明日から買い付けで、

いつも以上に気持ちが引き締まっています。

 

 

これまでモノを選ぶとき、“質感”を大事な基準のひとつにしてきました。

 

もちろんそうやってやってきたのは良かったと思っていますが、

もう少し掘り下げていきたい・・・

そう思ったとき、

“質量”、

そんなワードが意識の中に立ち上がってきました。

 

 

このあいだ面白い夢を見ました。

 

ひとつの空間に、ふたつの階段が隣り合って立っている夢。

 

ひとつは、古い洋館風の階段で、

ステップが一段ごとにダークレッドとネイビーに塗り分けられていて、

手すりは、こちらもダークレッドとネイビーなのですが、

ところどころに金彩された花の彫刻がほどこされています。

 

Kioで扱う家具を階段にしたみたいなものでした。

 

もうひとつは、こちらも古いのですがもっとシンプルで、

黒光りした木の感じが魅力的な階段でした。

 

空間は、大きな廃屋の一室みたいなところで、

さいしょは私ひとりしかいなかったのですが、

いつの間にかひとがいっぱい集まってきて(Kioのお客さまの姿もありました・笑)、

「素敵だね!」「すごいね!」と、

階段を見て嬉しそうにみなで口を揃えるという、

そんな夢でした。

 

 

夢を見てから何日か経ちますが、

 

なんか、こんな階段みたいな感じ・・・・・・

 

この感じ・・・・

買い付けで覚えているようにしていたいなあと。

 

 

いつも出発が近づいてくると

まだ何に出会うかまったく分からないうちだというのに、

運送会社さんの倉庫に集まった

コンテナいっぱい分のビンテージ達の様子を思い浮かべます。

 

さすがに階段はないですが(笑)、

質感や質量のあるモノ達の姿というか気配が浮かびます。

 

 

今回は買い付け先を洗い直しました。

 

そうは言ってもやはり多くは欠かせないディーラーさんのところなのですが

かなり久しぶりのエリアや初めてのところもまわります。

 

 

また帰国後に良いご報告が出来るといいです。

 

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

 

 

お客さまのアンティークルーム 名古屋市Kさん

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“見た”というよりも“体験した”と言ったほうが当てはまるような、

そんないつまでたっても脳裏から消えないビジュアルってありませんか。

 

それらが焼き付けられるとき、

どんなことが頭(脳?)に起こっているのかなって思います。

 

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今回ご登場いただくKさんのお部屋も

そんな空間でした。

 

お届けにあがってから二か月になりますが、

頭の中でときどき自動再生されるくらい(笑)強く焼き付けられています。

 

 

 

冒頭よりKさん邸。

 

お忙しそうな日常の様子もところどころに垣間見られますし、

Kさん邸では猫ちゃんが何匹も暮らしていて

「ここは猫ちゃん仕様なのかな?」そんなふうに見て取れる箇所もあったりするのですが、

 

それらもぜんぶひっくるめて凄いと思わせる・・・、

なんだかほんとに凄い空間でした。

 

 

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家具はすべてアンティーク。

 

「何でも好きですね」とおっしゃるだけあって、

国は、イタリア、フランス、イギリス、アメリカ・・・、

テイストも、ルイ、ビクトリアン、ルネサンス・・・と様々。

 

「アメリカみたいでしょう?」とKさん。

 

そう・・・・!

ヨーロピアンなんだけれども、

そこに一枚“フィルター”がかかって独特な雰囲気が醸し出されているこの感じ・・・・

マンハッタンとかハリウッドみたいです!

 

 

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油絵もたくさんお持ちでした。

(フローラルピクチャー、Kioにも飾りたい。。。)

 

そしてテーブルランプも部屋中ふんだんに配されていて

すべてに弱いワット数で明かりが灯されていました。

 

この明かりたちの競演も

言葉では言い表せないくらい素敵で、

はじめてお邪魔する私たちを心からリラックスさせてくれました。

 

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Kioからキューピッドモチーフのランプが仲間入り。

 

 

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Kさんは、ファイヤースクリーン(右側のパネルです)も何枚もお持ちでした。

 

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↑Kioからもこちらをお届け。

(まだ場所が定まらなかったので、HP画像より)

 

“つい立て”のようなアイテムがお好きのようで、

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こんなビクトリア時代のデコパージュの大作もありました。

これもいいなあ!

 

 

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玄関ホールにセットしていただいたKioからのテーブルランプのペア。

 

オリジナルのシェードは径が大き過ぎたので、Kさんが別なものをご用意されたのですが、

それまでのモダンなシェードをかぶってハードな雰囲気だったのが

いっぺんにクラッシーでしっとり落ち着いた佇まいになり、

あまりの変身ぶりにすごくびっくりしました。

 

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白を基調とした華やかな内装なのに、

こんなにも落ち着いたハンサムな雰囲気に仕上げることが出来るだなんて・・・!

 

間接照明によるところも大きいと思いますし、

Kさんは男性なのですが、男性が手掛けられたというのもあるのだと思います。

 

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Kさんは、さいきんインターネットでKioを知っていただいたばかりなので

お会いするのもはじめて。

 

とても気さくな方でした。

 

 

Kさん、本当にありがとうございました!

 

また機会があったらぜひお邪魔させてください。。

 

 

 

 

Kioの名前物語

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「『Kio』って名前には、何か意味があるんですか?」

 

看板を出すようになってから、よくそう訊かれるようになりました。

 

(二代目までのHPでは名前の由来について謳ってたのを

今のサイトではやめてしまったし。。)

 

 

Kioは“きょう”からきています。

 

今日という意味。

 

それから私の名前、享子(きょうこ)の意味もふくませて。。

 

 

 

今から12年前。

 

名古屋の大須に店を出すことが急きょ決まり、

プレオープンまで三か月という短い時間のなかで買い付けをして

店名も決めなければいけないというプレッシャーのなかにいました。

 

 

ところで大須時代のKioには『Tao』と『Ziu』というふたつの姉妹店がありました。

(どちらもKioより先にオープンしていました)

 

「道」という意味のTaoと、

「慈みの雨」という意味のZiu。

 

素敵な意味をもつ二軒にならった名前がいいかも!と思ったとき

ぱっと頭に浮かんだのが、

Kioという言葉というか文字でした。

 

「道と慈雨。今日が仲間入りしても悪くないような気がする・・・」

 

それで構想ノートに「Kio」と記したのですが、

それでもまだ決定にはいたらず、

買い付けも目の前に近づいてきたので、

とりあえず名前は保留にすることに。

 

 

買い付け直前。

 

「そうだ、向こうでディーラーに渡す名刺も作らないと」と。

 

それで、やはり仮でもいいので名前が必要になったのですが、

自分でもワケが分からないのですけれども、

名刺に記した名前は、「Kio」ではなく「i . Deco」だったのです・・・・・。

 

 

Kioのドメインは、kio-deco.com ですし、

もともとDecoという言葉には強い思い入れがあり、

それを入れた名前も候補でした。

 

仮でKioと付けたくなかったのか、

Decoが捨てきれなかったのか、

それとも自分の名前を意味にふくませたのが姉妹店のオーナーにたいして気が引けたのか・・・、

 

肝心なところがよく思い出せないのですが、

とにかく「i . Deco」と屋号の入った名刺を携えてアメリカへ買い付けに。

 

i は、私という意味で頭に付けたのですが、

「アイ・ドット・デコ」という言葉に

アメリカ人のディーラー達が何にも感じてくれてないのが

どこに行っても伝わってきて(笑)

 

 

そして私の名前のキョウコの発音が彼らには難しいから、

みな「キオ」「キオ」と呼ぶではないですか・・・・

 

「Kio。そうだ。店の名前はやっぱりKioだ・・・!」

 

 

帰国して、姉妹店のオーナーに、

「店名、Kioにします!」と伝えると、

「DecoよりKioがいいと思ってたの!」と喜んでくれました。

 

 

ちなみに、この期に及んで、

キオの綴りを「Quio」にしようか・・という思いもよぎったのですが、

感性に絶対の信頼を寄せていたクリエーターの友達が

「ぜったいダメ。Kioじゃないと享子さんじゃない」

と言ってくれて、Qからはじまるキオは即座にボツに。

 

これはほんとに良かったと、今でもクリエーターUさんには感謝しています。

 

 

 

Kio、

いよいよ13年目に突入です。

 

これからもこの名前を掲げて・・・、

店を長く続けていきたいです!

 

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ウォールデコレーション 名古屋のマダム編

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「やっぱり壁には何か飾りたいですねえ」

 

先日お客さまとそんなお話になりました。

 

 

家具が揃ってくると、

重心がどうしても下にさがってきます。

 

そんなとき壁面に何もないと、なんだか殺風景ですし(それが美しいときもありますが)、

壁面に“何か”があると、空間のバランスってぐっと良くなるんですね。

 

そんな美しいバランスを求める気持ちと、

あとなんだろう・・

これもときどきお客さまと話題になるのですが、

壁に掛かったモノ達で囲まれていると、なんだかほっとなるんですよね。

 

壁を飾ることの深いところには、そんな本能的な理由もあるのかもしれません。

 

 

 

けれども素敵な壁面ってもう、理屈抜きに眺めていて楽しいし、

幸せな気持ちにさせてくれますよね!

 

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名古屋のマダムが素敵なお部屋画像を送ってきてくれました。

(冒頭よりマダムからの画像です)

 

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マダムの壁面のデコレーション、いつもため息が出ます。

(壁面だけではありませんが。。)

 

 

そしてもっとやりたい気持ちが、ぐぐぐーっとわいてきます。

 

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店の内装もだいぶ落ち着いてきたので

なんだかんだ延び延びになっていた二階の住まいにいよいよ本格的に取り掛かるのですが、

名古屋の部屋のときのような住み心地の良い空間をまた作っていきたいです。

 

もちろん壁面も素敵になるように!

 

マダムのお部屋画像を眺めてたら、なんだか切実にそう思えてきました。。。

 

 

マダム、素敵な画像と刺激をどうもありがとうございました!

 

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*ところでマダムですが、

クラシエから新発売された『アレデル』のCMに出演されています!

 

「あのひと、名前なんだたっけ?」

というセルフを喋っているのがマダムです~。

 

 

森と栗とマロンクリーム

今年も前の森に実った栗を

森の所有者Kさんにいただきました。

 

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「ほんとに勝手に入って拾ってくださればよろしいですよ」

と、Kさん。

 

有り難いお申し出に今回は甘えることにして、

森へ栗拾いに。

 

 

森は入ると、すぐに急斜面になっています。

斜面を少しのぼると、わずかですが平らになった空間が広がっていて、

そこにKさんのお爺さまがむかし植えられたという栗の木が四本あります。

 

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かなりの老木で、

なんだか思わず挨拶をしてしまいました。。

 

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ここまで来たのは、はじめて。

 

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「Kio、こんなふうに見えるのかあ」とか、

さらに続く斜面を眺めていたら何故か無性にどんどんのぼっていきたくなったりもして、

しばし栗拾いの手を休めて森にひたっていました。

 

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栗は鹿や猪も食べに来ると聞いていたので

ほどほどに拾って店に戻ると、

「鹿が来てる・・・!」と、私と入れ替わりで外に出た夫。

 

イガを割ったりもしていたから栗のにおいや気配をキャッチしたのか

昼間には珍しく、一頭の鹿が栗の木の下に立っていました。

 

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もっといい写真を撮ろうとしているうちに逃げていってしまいました。。

ごめん。。。

夜になってからまた来ていたみたいです。。

 

 

 

栗は今年も楽しみにしていた母が栗おこわにして

Kさんや皆に振舞われましたが、

私もいくらか残してマロンクリーム作りに挑戦。

 

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クリームが出来たはいいけど、何にのせよう・・?!

 

するとちょうど風月堂のマロンゴーフルを姉がくれたので、

それにのせてみました。

 

Kさんの栗、とっても美味しいので、

このビジュアルはさておいて、、、優しい風味のマロンクリームが出来上がりました!

 

 

鹿に会えたし、Kさんに森の他の植物のことも色々教えて貰ったり、

そして皆も集ったりして、

栗のおかげで楽しい秋の始まりとなりました。

 

 

 

お客さまのご新居 愛知県高浜市・Mさん

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お付き合いをさせて貰っているうちに

お家を建てられるお客さまもいらっしゃいます。

 

 

今回ご登場いただくMさんご夫妻もそんなお一組。

 

お二人ともインテリアが大好きで、

それまで住んでらしたマンションは、じっくり吟味してこつこつ集められた家具や照明で

センスの良いしつらえがされていました。

 

 

年代にしてもデザインにしても、“好き”の幅が広いお二人ですが、

ぶれない軸をお持ちだなあと常々感じていて、

 

以前に「クラシックなんだけどモダンなんだけど、それだけじゃなくて、

プラス、どこか“ざらつき”や色香のあるものが好き」

そんなようなことで意見一致したことがあるのですが、

それなのかなあ・・なんて思います。

 

Kioからもそういった雰囲気のものたちを

これまでに沢山お求めいただきました。

 

 

そんなお二人から

「家を建てることになりました。

瓦だって好きだからどんな外観にするかすごく悩みますが、

でもアンティークが似合う家にしたいと思っているんです」

 

そう聞いて、

どんなふうに作っていかれるのか、

とっても楽しみでした。

 

 

 

そして出来上がったご新居、

このような外観となっていました。

 

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新区画の土地だったので、けっこう手前でナビの案内が終わってしまったのですが、

遠目にこのお家が見えたとき、

夫と「すごくいい家があるね。 あ・・・、ぜったいあの家だよ!」と。

 

M邸は、プランニング段階で私たちが三重に引っ越してしまったため

以前ほどお会い出来なくなってしまい、

建具など内装のお話は聞いていたのですが、どんな外観かまでは知りませんでした。

でも間違いないだろうと。

 

当たったこともですが、

区画のなかでいちばんいいと思ったお家がM邸で、嬉しかったです!

 

 

この日は、リビングにシャンデリアを、食卓にペンダントランプをお届け&設置。

 

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↑二台のソファも以前にKioでお求めいただいたもの。

フィレンツェ家具やテーブルランプなどもリビング用にお持ちなのですが、

お子さんがもう少し大きくなられるまでの間は「ストックルームで保管です!」とのこと。

 

 

梁天井に、漆喰塗りの壁、踏みごたえのある天然木の床。

そしてキッチン側にはアンティークレンガがふんだんに使ってあります。

玄関土間にも天然石タイルが張ってありました。

 

「素材だけはこだわろうと思って・・・」と奥さま。

 

M邸の室内の空気、驚くほど軽くて柔らかだったのですが、

まず漆喰、それに床もレンガも入れたぜんぶの素材が貢献しているんでしょうね。

 

 

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レンガ張りの厨房は、油でべたべたすることもなく、手入れがすごく楽なのだそう。

(そういえば北海道の木村さんのお家の厨房も、アンティークレンガだったなあ・・・)

 

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Kioでお求めいただいたウォールランプ。

レンガの壁に合わせる“何か”をお探しだったお二人が直感で選ばれたのですが、

すごく良く似合っていて、感激でした。

 

「職人さん達も気に入ってくれたのか、

昼間でもなぜかこのランプだけはいつも点けてお仕事されてたんですよ・笑」

と、奥さまが施工中のエピソードを聞かせてくれました。

 

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オーダーメイドの扉のアイアンワークも、

職人さんが鍛治仕事で手掛けました。

 

 

良い素材が集まって、この山荘のような内装となって、

そしてそれが「アンティークが似合う家」にもなっていて・・・・・

 

 

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↑洗面室も素敵でした。

 

 

 

お子さんがもう少し大きくなられたら

本格的に部屋づくりをしていくのが楽しみだとおっしゃるご夫妻。

 

また良かったらKioにも見に来てくださいね!

 

Mさんご夫妻、今回はご登場いただき本当にありがとうございました。

 

そして公開がものすごく遅くなってごめんなさい、、、、

 

 

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フロレンタイン・ウッドのこと、いろいろ

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HPにアップをしたフィレンツェのデスク。

 

同じくフィレンツェのネストテーブルとくずかごを左右に置いて、

そして小箱をデスクトップに載せて。

 

商品ページでいちどやってみたかった

フロレンタイン・ウッド(フィレンツェ家具)のレイヤードです。

 

 

主体がぼやけてしまったり、

全体がくどくなったらやめようと思っていましたが、

そんなことにはぜんぜんならず。

 

むしろ私としては落ち着いた気持ちになりました。

 

 

いっそうフロレンタイン・ウッドだけでかためたら、どんな感じになるだろう・・・!

 

ルネサンス建築の金箔張りの格天井みたいな雰囲気にもしなったら・・・

そう思うだけで、なんだかぞくぞくしてきます。

 

 

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ところで突然ですが、羽田空港。

 

いま再び国際空港になりましたが、

私の幼少の頃の国際空港時代のお話しを・・・・

 

 

時は1970年代。

 

お洒落なスーツを着たマダムや

きれいな民族衣装をまとった紳士淑女、

アラブの富豪・・・・・、

当時の羽田空港のロビーはそんな人々が行き交い

とても華やかで大人な、例えるなら『007』の世界のような(笑)ムードでした。

 

とくに夜が素敵で、

東京の叔父叔母のところに遊びに行き

「どっかドライブに行くかい?」と仕事から帰った叔父が訊ねてくれようものなら

決まって「羽田空港!」と答えたものでした。

(旅行で行けてたら良かったんですけどね。。。)

 

 

幼少すぎて記憶がだいぶ曖昧ですが、

羽田空港のロビーには、良く言えば「ワールドバザール」、

でも私の記憶にもとづくと「世界中の物を売っているお土産屋さん」、

そんなマーケットプレイスというか売店ですね、がありました。

 

そこが好きだったんですね。

 

ビーズの刺繍がされた香港製のシューズを叔母に買って貰ったことがあります。

 

マトリョーシカを初めて見たのもそこでした。

 

そしてあったのです、そこにフィレンツェの工芸品が。

 

お土産なので、ペントレイとか小さなお盆、それくらいだったと思います。

 

どう感じたかは忘れてしまいましたが、

赤で点々と彩色された金箔塗りの木の質感を覚えています。

 

 

フロレンタイン・ウッドとはそんな小さな出会いですが、

羽田空港の思い出は自分のなかでかなり色鮮やかで大事にしている思い出のひとつで、

今のKioにも影響を及ぼしていると思っています。

 

フロレンタイン・ウッドのビンテージを扱うようになって、

その魅力にどんどんはまっていっていて、

なんだか繋がりや巡り合わせというものに

宇宙的な面白さや不思議さを感じます。

 

 

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しかし、なんでこんな背面なんだろう・・・・!

 

ほんとに完全に虜です。。。。