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2018年2月

ARIZONA買い付け紀行

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アリゾナでは25軒のディーラーをまわりました。

 

(リストに挙げたぜんぶは無理でしたが、

偶然見つけたところや、ディーラーに紹介して貰ったところなど、

臨機応変でまわりました)

 

 

カーゴバンの荷台もいっぱいにすることが出来ました。

 

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↑目玉商品のひとつ。

 

 

数をこなさないと厳しい・・といった部分では

カリフォルニアでの買い付けと同じだと実感しましたが、

小物が充実していて、

家具屋だというのを忘れるほどテンションがあがりました。

 

 

(小物だけの買い付けになったディーラーも多くて、

「日本へは航空便で送るのか?」とみんな訊くので

「20フィートのコンテナをチャーターして送る」と答えると、

えっ!て顔や、きょとんとした顔をされました・笑

もちろんあとから家具屋であることを伝えましたが)

 

 

 

家具は50年代頃のレトロなものがけっこう目につき、

12年半前の、

行き始めた頃の南カリフォルニアにタイムトリップしたみたいな錯覚になったことも。

 

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↑そんななか、こんな子にKioに来て貰うことに。

 

 

景色はというと、

椰子の木が多いので、普通に町なかを走っているとカリフォルニアとそう大差ないのだけど、

 

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ちょっと外れると、たちまちでっかいサボテンが姿を現し、

アリゾナにいるんだーってかんじになりました。

 

 

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住宅地に入ると庭にサボテンがある家がけっこう多くて、

これにはちょっとびっくり。

 

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↑こんな砂漠に似合うモダンデザインの家も多かった。

 

それもあってか、モダンに特化しているディーラーもありました。

 

 

 

重点的にまわったのは、下調べしておいたフレンチ系のところ。

 

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サボテンにモダン建築・・・

町を移動していると、フレンチ系ディーラーがいくつもあることが不思議に思えてくる。

 

たぶん・・だけど、ここ数年の傾向なんじゃないかな。

出会ったディーラーも、数年前に開業したと言うひとも多かったし。

来る時期、今で良かったと思った。

 

 

 

そして買い付け初日の夜、

ホテルをうっかり通り過ぎてしまったときに、

フレンチ系のアンティークショップを見つけ・・・・

 

20時過ぎでしたが、明かりが点いていたのでまだやっているのかと思い、車を止める。

 

残念ながら鍵がかかっていましたが、店の奥の方で忙しそうに作業をするスタッフの姿が。

 

明日は、ここにいちばんに来てみようと思いました。

 

 

 

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ドアに書いてあった開店時間の前に着いたのに、中にはすでに大勢のお客さんがいて、

レジではもう支払いをしているひとの列も出来ている。

 

いったい何、この店は・・・・!?

 

まるでフリーマーケット会場に来たみたい。

 

そうか・・!、

カリフォルニアにもあるけど、イベントのときだけオープンするショップなんだ。

 

聞けば「今日から三日間」のイベントとのこと。

なんてタイミングが良かったこと・・・!

 

 

しかし、活気がある。

 

お客さんが多いからだけじゃない・・・

三日間に懸ける想いが、商品のボリュームや隅々まで神経の行き届いた陳列となって表れ、

それが何かを発しているというか・・・・

 

とても楽しかったし、刺激にもなりました。

 

あと大きなお世話なのだけど、

アリゾナでもアンティークが愛されていることが嬉しくなりました(笑)

 

 

こんな偶然見つけたところで

思いがけず素敵な家具と出会えたら最高だったのですが、

残念ながら「これ!」と思えるものがなく、

その代わり小物が(ここでも・苦笑)集まりました。

 

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アンティークモールもけっこう行きました。

 

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↑なかなかお洒落な外観のモールも。

 

どこも大きい。

 

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とあるモールの、フレンチ系のブース。

 

アンティークのパーテーション、

珍しいし、とっても素敵で、こんなのお客さまにも見せたいなあって思ったのですが、

状態が悪く、見送りに。

ほんとに惜しい、、、、、

 

 

 

エリアを狭めたので、二日間フルに動けました。

 

しかし、荷台にはまだ余裕が。

 

翌日の土曜は運送会社さんが17時までなので

ロサンゼルスへ帰るだけの日程だったのですが、

一軒くらいだったら・・・と、

朝いちにアンティークモールに行きました。

 

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最後の最後に、久しぶりにアンティークミシンを買い付けることが出来、

「ワオ!」と、荷台を見てびっくりしたモールスタッフに

積み込みを手伝ってくれたお礼を言ってバンに乗り込み、

 

「これからみんなでLAに行こうね!」とビンテージたちに声を掛け、

アリゾナをあとにしました。

 

 

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出来ればもっとまわりたかったですし、

「こう動けば良かった」とか、色々反省点もありますし、

 

ディーラー以外、何も調べなかったので、今になって町のことがもっと知りたくなってきましたし、

ほんとはアリゾナだったらモニュメントバレーに行きたいし・・・・、

 

なんて(笑)。

 

 

いや、でも、

 

今回行ってほんとうに良かったです。

 

 

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アメリカ買い付け紀行『アリゾナへ』

2月7日から17日まで、アメリカ買い付けでした。

 

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今回は前半、初めてのアリゾナへ。

 

 

ロサンゼルスから車で向かったのですが、

飛行機が遅れたのと、

LA近郊のフリーウェイの渋滞で、道中に7時間かかり、

アリゾナのホテルに着いたのは23時近い時間でした。

 

 

そんなことで、行きはパームスプリングスから先・・・

肝心の初めて走る道は、ずっと真っ暗、、、

 

 

砂漠の中の一本道。

 

5年前に旅したテキサスの草原の、

自分以外に一台も走っていない真っ暗闇の中のドライブがよみがえってきましたが、

 

さすがアメリカを横断しているルート10、

もちろんさみしい交通量でしたが、他の車のテールランプやヘッドライトが見えないときはなく、

心強かったです。

 

 

「フェニックス(アリゾナの州都)まで100マイル」、

 

そんな標識が見えてくると、

あいかわらず砂漠の中だというのに、町がいっしゅん現れたり

(町の明かりがかなた先に見えてきたとき、暗黒の空に星のかたまりがあるみたいで、すごくきれいでした)、

白く浮かぶガソリンスタンドがときおり出てきたり。

 

 

私のカーゴバンの、残りのガソリンでの走行距離、

96マイルとなっている。

 

なんとかフェニックスまではもちそうだけど、

こんな夜の砂漠で、もしガス欠にでもなったら・・・・・!

 

想像しただけでぞーっとする・・・・・

 

大事をみて、次にスタンドが出てきたら給油することに。

 

 

それから40マイルくらい走り、

ちょっと心配になってきたところへスタンドの明かりが。

 

LAでは30度近かったのに、

夜の砂漠は底冷えがする。

 

ガソリンを入れて、売店で飲み物と夜食を買って

(従業員はどこから通っているんだろう?と疑問がわいてきた)、

再びフリーウェイへ。

 

覚悟してたからか、不思議とそんなに長距離を走っている感じはなかったのですが、

でもとにかく早くホテルに着きたかった(笑)

 

 

そしてまた町の明かりが現れたと思ったら

明かりはそのまま途切れることはなくなり、

いつの間にかフェニックスに入っていました。

 

 

セントラル・フェニックスは、思ってた以上に巨大な都会でした。

光りが洪水のよう。

 

この町で生き残ってきたアンティークがいっぱいあるんだろうな。

この町に日々集められてくるアンティークもいっぱいあるんだろうな。

 

翌日からの買い付けが俄然楽しみになった。

 

 

ホテルはフェニックスの隣の、メサという町。

 

砂漠では寒かったけど、町なかは日本の初夏の夜のような気持ちのいい気候。

 

 

ホテルは出来れば変えたいくらいだったけど(自分で取ったのだから仕方ない、、、、)、

場所はオールドタウンの一角。

 

けっしてお洒落でも華やかでもないのだけれども、

町全体が同じトーンのほの暗い明かりだったからなのかな、

 

ローカルな夜の感じが妙に居心地良くて、

なんだか夢見心地な気持ちにさせてくれるところでした。

 

 

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じっさい翌日の夜のことですが、

レストランからの帰り、ホテルを通り越してしまい、先の信号でUターンしたのですが、

そのとき白熱灯の明かりで満たされたアンティークショップが交差点の角にあり、

「なんか夢に出てくる夜の町みたい・・・・」なんて思ったのでした。

 

 

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買い付け紀行、次回はそんなアンティークショップのことも含め、

アリゾナでの買い付けのことを書きたいと思います。

 

 

今日は旅紀行みたくなりましたが、

お付き合いくださり、どうもありがとうございました!

 

 

 

買い付け前日の日記

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明日から買い付けです。

 

 

今回はアリゾナ~カリフォルニアとまわります。

 

アリゾナへは日本からの直行便がなく、

乗り継いで行くより

LAから車で行ったほうが早いくらいでしたので、

飛行機はけっきょくいつも通り。

 

ロサンゼルス入りして、

いつものように運送会社さんで毛布をお借りして(寝るためではなく、家具の当て用ですよ!)、

フリーウェイ10号線をひたすら東へ走って

アリゾナへ向かいます。

 

片道5時間。

ちょっぴりハードですが(笑)、

とにかく初めてのアリゾナです、

ドライブも楽しみたいと思います!

 

 

ディーラーも新規のところばかり。

(ひょっとしたらフリーマーケットに出てるひとがアンティークモールとかにいるかもしれないけれど)

なか二日間で、30軒まわる予定です。

 

どうなるか分かりませんが

(車の積み込みが心配になるくらい集まるといいのですが・笑)、

ここ数年ずっと気になっていた場所なので

とてもワクワクします。

 

 

南カリフォルニアでの買い付けも、もちろん楽しみ。

 

 

 

頭のなかのイメージでは、

 

「フレンチ、イタリア、ハリウッドリージェンシー、シャビーシック、ビクトリアン」

(「個性的な」という形容詞がすべてにつく・笑)、

 

いちばんKioらしくて、いちばんKioが得意で、

そしてお客さまからもいちばん人気のある、

そんな「ザ・Kio」(笑)なビンテージ&アンティークを今回はより集めること。

 

 

 

戻ってから、いいご報告が出来るといいです。

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

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奈良県宇陀市へ ソファのお届けに

このあいだの定休日は、奈良県宇陀市へソファのお届けに。

 

去年の5月にもいちどお邪魔したことのある、Yさん邸です。

 

そのときの記事

 

 

以前お求めいただいたビンテージのシェーズロングソファ、

「座り心地もすごくいいし、みんなが気に入ってるんですよ」と、大好評で、

奪い合いになることもしばしばだったのだそう。

 

そこで「もう一台欲しいね」となり、

またKioに見に来てくださいました。

 

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そしてこちらのソファをお求めいただきました。

1940年代頃のビンテージです。

 

シェーズロングに匹敵するくらいどっしりとしたもの・・・・・

 

そんなYご夫妻の希望に叶う一台がちょうど店にあって良かったです!

 

 

 

そしてお届けの日。

 

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ソファが入ると、ご夫妻だけでなく、息子さんも飛び跳ねて喜んでくれました。

 

それは(飛び跳ねたのは)、息子さんだけじゃなく、

二匹の大きなワンちゃんたちも!

 

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(シェーズロングの争奪戦には、ワンちゃんもいたみたいです・笑)

 

 

そんな賑やかな場で、

奥さまが朝から焼いてくれたお手製のスコーンをいただきました。

 

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さくっさくの食感で、とっても美味しかったです。

 

(入ったばかりのソファには、流れで私たちが座ることになり恐縮でした。。。)

 

 

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シェーズロングの脇にセットされたチェストは、アメリカ家具のトップブランド「HENREDON」社製。

この子も、Kioからです。

去年の秋にお求めいただき、こちらはお持ち帰りに。

 

 

ひとつひとつに存在感のあるものを選ぶのが、Yご夫妻流・・・かな?

 

床も無垢板を張られていますし、

Yご夫妻の美学を感じます。

 

 

 

そしてもうひとつ。

 

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テーブルランプもお持ちしました。

こちらも1940年代頃のもの。

 

洗面室にセット。

 

くすんだ薄ピンクのシェードからの明かり、

店で見ていたとき以上にノスタルジックで、

何だか40年代の世界にトリップしたような感じになりました。。

 

 

洗面カウンターも無垢なんですよ!

 

表面のでこぼこした模様、てっきり職人さんのノミ細工なのかと思いきや、

ご主人が塗装を剥がした際に付いたものなのだそう。

 

いい味が出ています~。

 

 

 

Yさんのところでは、ただいま敷地内に小屋を建設中で、

間もなく完成予定。

 

春くらいにそこを使って、奥さまが焼き菓子のお店を始められるのです。

 

外観が出来ていましたが、三角屋根の素敵な小屋でした。

 

またお店の様子もお伝え出来ると思います。

 

 

 

ドライブも兼ねれて、楽しいお届けでした。

 

Y家の皆さま、どうもありがとうございました!

 

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帰りに寄った宇陀の道の駅から山をのぞむ。

 

中腹を近鉄電車が走っています。

 

名古屋にいた頃、よくアーバンライナーに乗って大阪に行ったものでしたが、

この近鉄大阪線、Kioのすぐそばも通ってるんですよね。

 

宇陀までは、Kioの前の国道165号線をまっすぐ行くだけで、

それで近鉄に沿って走るのですが、

いつも電車の窓から見ていた景色なので、

何だか不思議な感じがするのです。。。