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2023年9月

秋分の日。栗拾い。二組の来訪者。

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今日は久しぶりにからりとした陽気になりました。

 

そよ風が吹いて、お花の水やりがとても気持ちよかったです。

 

 

 

 

春に結婚をした甥っ子が、お嫁さんを連れて訪ねて来てくれました。

 

「これから赤目の滝にハイキングに行くんだ」とのことだったので

小一時間ほどの滞在でしたが、

朝からスパイスたっぷりのチャイを淹れて

お彼岸のおはぎと一緒にみんなでティータイム。

 

 

彼らを見送りに外に出て、

開店までまだ少し時間があったので、

夫と二人で向かいの森に栗を見に行きました。

 

 

 

 

たわたに実をつけていたので、そろそろ・・と思っていたのですが、

地面にはもうすでにずいぶんと落ちていて、

中には野生動物が食べてイガだけになったものもありました。

 

「あと一週間くらいで採れると思いますよ」

ここ数年私たちに収穫を任せてくれている栗林の所有者さんが
こないだ言っていた通り!

 

 

 

 

いち早く着替えてきた夫が栗拾いを始めました。

 

 

私は店を開けて、もし行けそうだったら後から拾いに行こうと思っていると、

二人組の男性がさっそくご来店。

 

見ると一人は、三脚のついたカメラを手にしています。

 

聞くとYouTuberさん。

電車沿線を取材して、動画配信をされていらっしゃるのだそう。

 

Kioもいちおう?近鉄沿線なんです。

他に店があまりない中、見つけて入ってきてくれたんだと思うと嬉しかったな。

 

彼らも彼らで「こんなところにアンティークショップ?!」と驚いてました(笑)

 

店内の画がうまく使って貰えるといいのだけれども。

 

 

 

 

 

 

今日は急にほんとうに秋らしくなって。

 

するとまるで紙芝居の紙をめくったかのように

「絵」が変わって。

 

お話しは急展開するとかではなくて、

これまでの続きなんだろうけれど、

Kioの四季物語、秋の幕開けといったところです!

 

 

 

 

 

「開かずの扉を開けろ!」作戦。

久しぶりの更新になってしまいました。。

 

 

今年の夏休みは、二階住居の一室のリフォームをやっていました。

 

いわゆる屋根裏部屋的な、斜め天井のお部屋です。
約12畳。

 

まだ手付かずだったここを、
壁だけでなく斜めの部分も板張りにして、

くすんだ水色でフルペイントして、

コテージ風の空間にすることになり。

 

休み中に完成させて、
ブログとインスタグラムに投稿をと思っていたのですが、

角度がある部分の板のカットに思った以上に手間がかかり、

作業は定休日に繰り越して、継続中。。

 

頭が切り替わらなくて(笑)、

ブログ、インスタともにストップしておりました。。。

 

 

何か書こうと思い、

小話ですが、この間あった嬉しいエピソードを。

 

 

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このキャビネット、

もう八年くらい前ですが、買い付け紀行に載せたので覚えてくださってる方、

いらっしゃるかもしれません。

 

手直しの必要もないくらいの状態だったのに、

なぜ販売していなかったかと言いますと、

鍵が開かなかったんです。。。

 

 

1.コンテナで荷受け後、鍵がどこにも無いことに気づく

 

2.鍵だけバッグに仕舞って帰国したのだったかもと思い、
バッグやスーツケースの中を探すも、どこにも見当たらず

 

3.「そもそも鍵を受け取らなかったのかもしれない」

それで次の買い付けの時にディーラーに訊いてみると、

「Kioにちゃんと渡したぞ」と即答される

 

4.店にストックしているあらゆるアンティークの鍵で試すも、
「おしい」のもあったが、やはり開かず・・・

 

5.鍵の専門屋さんに電話で頼んでみると、

「アンティークはちょっと・・・」と断られる

 

6.扉の角にマイナスドライバーを当てて
自力で開けようとトライしているところを夫に見つかり、

「無理にやったらダメだよ」と注意を受ける

 

7.夫の目を盗んで何度かトライする

開きそうな気がするのだが、開かない

 

 

6と7は手荒なのですが、、

ひょっとしたら鍵はアンロックの状態で、

ただ単に塗料が固まって扉が開かないだけじゃないかとも思ったんです。。

 

 

 

偶然ぴったり合う鍵が出てくるまで待つしかないのかと思いながら

八年が経過。

 

すると先日お客さまで設備職人さんでもある方がみえ、

「これまだ開きませんか」と、

店の奥に鎮座し続けるキャビネットを見て、そうおっしゃいます。

 

1~7までのことを話し、

6で開く可能性もあると言うと、

「やっちゃう?」と、突然そんな思ってもなかったお申し出・・・

 

 

「クリアファイルあります?」

「え?それで開けるんですか?」

「いや、道具が家具に当たらないようにクリアファイルを差して養生するんですよ。

これ、現場でよくやるんです」

 

なるほど、職人さんの知恵も学ばせて貰った・・と思っていると、

「開きましたあ」

この八年は何だったんだと悲しくなるほど、

いとも簡単に扉が開きました、、、

 

 

キャビネットは買い付ける直前にディーラーがペイントしたばかりだったので、

完全に乾かないうちに固まった塗料が

扉を施錠したかのように強力に締めていたんですね。

 

私がトライしても開かなかったのは、

私と職人さんの技と力の差だったみたいです。。

 

けれどまさか、こんな急展開で扉が開くことになるなんて・・・!

職人Sさん、どうもありがとうございました!

 

それにしても鍵がかかっていなくてほんとに良かった。。

 

 

扉には、真鍮かブロンズの小さな取っ手を付けて、

鍵穴は飾りとして残そうかと思っています。

 

 

近いうちに商品ページでもお披露目いたしますね!

 

しかし、鍵はいったいどこへ行ってしまったんだろう?