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2018年3月

春の里山

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今回もお披露目後には店頭・HPともども

たくさんのご来店をありがとうございます。

 

 

コンテナ荷受けからお披露目までは

あっという間だったのですが、

 

お披露目から今日までは

ちょうど一週間ですが、

もう半月くらい経ったかのように感じられます。

 

 

 

なかなか外にもゆっくり出ていなかったうちに、

Kioの里山にも少し遅れて春がやって来ていました。

 

 

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今日の夕方6時前。

 

青山高原に陽が落ちる少し前の時刻、

なんとか間に合って、この間から裏の野に咲き始めた菜の花を見がてら

写真を撮ってきました。

 

 

今これを書きながら、上着にしみ込んだ菜の花の

おしろいのような匂いがしてきます。

 

怒られるまで暗くなっても外で遊んだ

子ども時代の春の匂いです。

 

 

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東にはおぼろ月があがっていました。

 

 

 

今日もいい夜でありますように!

 

 

 

 

入荷後の店内にて

お陰さまで無事に荷受けも終わり、

店内もかたちになってきました。

 

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モノで溢れて手狭になった店内、

 

これまでは、そこをなんとか“バランス良く”“見やすく”を心がけて店づくりしてきましたが、

今回は目のやりどころを増やして、

少しでも“長く楽しく滞在”していただけることを意識しました。

 

 

たとえば、家具のうえがなるべく殺風景にならないように、

ストーリーが感じられるようなディスプレイになるように、

そんなことに気を配りながら・・・・。

 

 

こうなってくると、Kioは小物が足りてない店だということに気づきます(笑)

 

これからの課題にもさっそく直面です。

 

 

 

扉を開けてすぐのところ(冒頭の写真)は、

白を集めて、春らしく。

 

あとは明日になったら花を飾ろう!

 

 

 

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ところで荷受けには甥っ子のショウが高校生の頃からずっと来てくれてたのですが、

この四月からいよいよ彼も新社会人。

今回の荷受けが最後でした。

 

 

名古屋時代は、二日目の店づくりを、

こっちに来てからは、コンテナからの荷下ろしと、開梱作業を手伝ってくれました。

 

 

名古屋のときは今より狭かったし、

それに今と違ってブルーシートを敷いて物をしばらく外に出して・・なんてことも出来なかったので、

あの空間の中だけでやる店づくり、泣けてくるほど大変だったよね(笑)

 

どんなときも頑張ってくれて、本当にありがとう。

 

 

 

 

お披露目は明日からです。

 

サイトにもどんどんアップをしていきますので、

実店舗とHP、どちらのショップもどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

コンテナがやってきます!

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買い付けのビンテージ&アンティークを載せたコンテナ、

昨日名古屋港に入ったのですが、

 

本日午後に輸入許可が下りまして、

明日の朝にKioにやってくることになりました!

 

通関業者さんの迅速なご対応があってこその最速荷受け。

この時期は港も混み合うでしょうに、

本当に感謝です。

 

 

つきましてはいつものとおり、

開梱とディスプレイ作業のため、

明日17日(土)から20日(火)まで臨時休業とさせていただきます。

 

休業中は、HPへのアップもお休みになります。

楽しみに見にきてくださっている皆さま、ごめんなさい・・・。

 

 

21日は定休日のため、

店頭&HPでのお披露目開始は、22日(木)からとなります。

 

 

 

12年以上やっているのにこんなことをあらためて言うのもヘンかもしれませんが(笑)、

 

インテリアが大好きな皆さんに

もっともっと楽しんだり喜んだりして貰える店になりたいです。

 

今回、アリゾナもまわって、

いつも以上に多くの、がんばるディーラーの“熱”に触れたからなのかもしれません。。

 

 

私も店づくり、あとHPの絵づくりもですね、

がんばりたいと思います!

 

 

 

*冒頭の画像はディーラーのウエアハウス。

2台のピンクのテーブルも、明日コンテナに載ってやってきます!

 

 

 


アメリカ買い付け紀行/番外編『ひかりの砂漠』

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今日の買い付け紀行は、番外編(?)。

 

アリゾナからの帰り道のことについての日記です。

 

 

午前11時半。

 

アンティークモールを出て、帰路ロサンゼルスへ。

 

 

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カーナビによると、到着時刻は17時となっている。

 

行きは真っ暗だったので景色がどんなだか早く見てみたかったですし、

真っすぐな一本道が大好きなので、

運転時間のことはぜんぜん苦にならず・・・

 

・・というか、ここまでワクワクした気持ちなるのも珍しいくらい、

これからはじまるドライブが楽しみでした。

 

 

町を抜けたとたん、砂漠になりました。

 

 

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もう家も、他に建物も、どんなに遠くに目をやってもひとつもありません。

 

十数マイルごとにガソリンスタンドが現れますが、

それも砂漠の真ん真ん中まで来るとなくなりました。

 

条件反射で、行き同様ガソリンがまたちょっと心配に(笑)

 

 

 

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点在するサボテン。

「ぜんぶ同じに見えるけど、ひとつひとつ違うんだよね」

眺めていると、そんなことが頭に。

 

 

山のかたちも独特。

 

 

 

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「スタンドが出てきたら“早め”に給油しよう」と思ってたのですが、

ガソリンメーターの目盛りの減るスピードがとても早いことに気づく。

 

「!?  しまった・・・! ばか・・・・」

 

車が満載なことを考慮し忘れていたのです、、、、

 

 

この先にふたつほど、そこそこの大きさの町があり、

ときおり出てくる距離標識を見て、

これならふたつ目の町までだって大丈夫だと思っていたのですが、

次の町までもつかどうか分からなくなってきました。

 

 

休憩所がふたつ出てきましたが、

スタンドは一緒ではありません。

 

 

止まったらどうしよう・・・・

 

スマホの機内モードを解除して、レンタカー会社さんに緊急電話をかけて

ロードサービスを呼んで貰うか、

でもそれだとすごく時間がかかりそうだし、、

 

路肩にとめて、パトカーが来たら手を振るか、、、

 

あるいはもし町がすぐだったら、スタンドまで歩いて

とりあえずペットボトル分くらいを買ってくるか、、、、

 

手に汗を握りながらそんなことを考えていると、

遥かかなたで旗がひらめいているのが見えました。

 

何マイルも先でしたが、砂漠なのでそれだけが異様に目立っているのです。

 

「あれは、ひょっとしたら・・・・」

 

祈るようにして走ると、

旗のたもとには救いのガソリンスタンドがありました・・・!

 

 

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これからは、いくら残りのガソリンが多くても、

ぜったい満タンにしてからアリゾナを出よう、、、

 

そう誓いながら給油。

 

 

 

昼下がりの砂漠のスタンド。

とても気持ちのいい場所でした。

 

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キャンピングカーや、トレーラーハウスをくくりつけた車が何台も入ってきます。

 

 

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それからしばらく走ると、行きには無かったのですが、検問所が見えてきました。

 

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州境の門でした。

カリフォルニアに入ったんだ!と、嬉しくなりました。

 

 

面白かったのが、地形も気候も何ら変わらないというのに、

カリフォルニアに入るやいなや、砂漠から一転、

小さな集落があり、畑が広がっていたこと。

 

 

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景色は、じきにまた砂漠になりました。

 

 

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そしてパームスプリングスに。

 

ここまで来ると、ロサンゼルスまであと二時間です。

 

 

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風力発電の風車が現れる。

 

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Kioのある白山町も日本有数の風力発電どころですが、

桁がもうまったく違うくらい、

何千基もの風車が建っていて、本当に圧巻です。

 

 

風が強くなってきたなあと思っていると、

「STRONG WIND AHEAD」の電光掲示板が。

 

 

そしてこの先、本当にもの凄い風に・・・!

 

砂漠に吹く強風。

地面を削っていくような激しさで、

車体ではなく、タイヤを取られるんです。

 

これまでいちども経験したことの無いもので、

恐怖を感じました。

 

また手に汗を握ることに(苦笑)

 

 

砂漠の嵐を切り抜け、

それから一時間ほど走ると、

景色はいよいよ見慣れたものに。

 

買い付けでいつも来ている町です。

いつもと反対の方向から入って、へんな感じ(笑)

 

 

土曜日でフリーウェイもすいていて、

17時きっかりくらいに、ダウンタウンLAに入りました。

 

アメリカのいちばん西に来たんだなって、なんだかしみじみ思いました。

 

 

さっき、州境のところでは

“地形も気候も変わらない・・”と書きましたが、

 

アリゾナとカリフォルニアで違うところのひとつ、

 

それは「光」です。

 

カリフォルニアは、金色に輝く光。

アリゾナは、それと比べると少しブロンズ色がかっていて、

明るいのだけれど重厚さもある光。

 

どちらもきれいで、

珍道中ではありましたが(笑)、

そんな光のなかを走って来られたことも良かったです。

 

 

 

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おまけ。

 

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↑一緒にドライブをしてきたビンテージたちのなかのひとつ。

 

 

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↑手荷物で持ってきてすぐに売れてしまったのですが、こんな子も一緒でした。

買われたお客さまは、親しみを込めて「キャベツランプ」と命名。

助手席に座っててくれたキャベツ、ありがとう!

 

 

 

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↑パームスプリングスの手前のレストエリア。

トイレもちょっとしたモダン建築でした。

 

 

 

CALIFORNIA買い付け紀行 vol.2

ある日。

 

南カリフォルニアの内陸の町に行きました。

 

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今はもうコミュニティは無いと聞いていますが、

この町にはかつて大きなチャイナタウンがあったらしく、

メインストリートには春節を祝う飾り付けがされていました。

 

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オレンジ産業で富を得た町でもあり、

通りには古くて立派なミッション様式の建物が並びます。

 

そして青い空に、椰子の木。

 

カリフォルニアのヒストリックな町並みに

中国の赤い提灯が違和感なくマッチして、

とてもきれいなコントラストを見せてくれていました。

 

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この町ではアンティークモールにも行きますが、

フリーマーケットで知り合ったひとのウエアハウスだったり・・、

おもに個人のディーラーをまわります。

 

 

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↑買い付けたシャンデリア

 

 

 

「マダムたちのフリーマーケット」に出しているディーラーもこの界隈にはいっぱいいて、

そんな彼女たちのショップやウエアハウスは

フレンチシャビーシックやロマンチックテイストにあふれています。

 

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素敵なビンテージやアンティークを手に入れられて有り難いだけでなくって、

時代が移り変わってもきっと変わらないであろうマダムたちの世界観は

こちらをいつも幸せな気持ちにさせてくれますし、

なんだか勇気づけてもくれるのです。

 

 

ひとりのマダムは、この春にウエアハウスを拡張移転すると言っていました。

 

じゃあ次回からは新しいウエアハウスなんだ!

 

この町では家具がいちばん本格的に買い付けられるディーラーなので

とても楽しみです。

 

 

 

帰り道。午後6時過ぎ。

 

あたり一帯が急にかすみはじめ、空は砂が舞ったように赤茶けてきました。

それなのに山腹にだけ陽があたって、

何とも変わった夕暮れどきでした。

 

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この町で農場をやるためにさいきん日本から移住したひとがいるそうです。

 

オレンジで栄えましたし、田舎のイメージしかなかったのですが、

オレンジ産業とひと口に言っても、

それはゴールドラッシュほどの活気に沸いたものだったのだと

今回ディーラーから聞いてはじめて知りました。

 

 

この町に集まるアンティークを見てロマンチックな気分になっていましたが、

かつての時代に思いを馳せ、

またロマンを覚えてしまいました。

 

 

 

 

 

CALIFORNIA買い付け紀行 vol.1

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アリゾナから帰った翌日からは、いつもの南カリフォルニアでの買い付け。

 

 

シャビーシックなものや、フレンチスタイルのお洒落なものは

アリゾナでも多かったのですが、

 

クラシカルなのだけど、それだけにとどまらず、

ハラハラもさせられるような・・・・、

 

そういった独特な雰囲気のものは

ハリウッドのおひざ元とあってか、カリフォルニアのほうがやはり多いかなと感じました。

 

(アリゾナとカリフォルニアとで、

Kioにとってはバランスのいい買い付けになったと思います)

 

 

 

オーナーのマダムも個性的なディーラーで買い付けたキャビネット。

 

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ハリウッド映画音楽の作曲家の家からの出物とのこと。

 

 

マダムは、私が何かひとつ決めるたびに

「ああっ、もうっ」と声をあげ、手を振り上げてはらう仕草をします。

 

大喜びしてくれてるのですが、

すごいしかめっ面までするので、可笑しいのです(笑)

 

 

ここに来る前に買い付けたフィレンツェのテーブル、

 

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車内では、安定のため逆さまにして毛布のうえに置いてあったのに、

積み込みのときにこれが目にとまったみたいで、

 

ほとんど地味な裏側部分しか見えていない状態にもかかわらず、

「ちょっと、もうっ。なんて素敵なテーブルなのよ!」って、、、、、

 

けれど私にはマダムがいい加減なことを言ってるようには思えず、

テーブルがどんな雰囲気なのか、きっと分かったのに違いあるまい、と(笑)

 

「フロレンタインのテーブルなの」と言うと、しかめっ面で大きく頷いて、

かかってきた電話に出るためにウエアハウスに戻って行きました。

 

 

ここは前回はじめて来たところで、まだ二回目。

 

「日本で再販をする」というと、

ディーラーは、税を抜いたりなどしてプライスダウンしてくれることがありますが、

 

ここのマダムは卸売り価格にしてくれるので、

そのままの値段なら無理なものでも買い付けられ、

お陰で今回もなかなかのモノ達を手に入れることが出来ました。

 

またしかめっ面されそうだけど(笑)(もちろんちゃんと喜んでくれながら)、

マダム、ありがとう!

 

 

 

ところ変わって、LAから一時間ほど離れた観光地。

 

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町に一軒だけあるアンティークモールに

こんなのがありました。

 

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19世紀イタリアの陶製ストーブです。

 

なんて素敵!!

 

フランスのお城からの出物とのことでしたが、

カリフォルニアにやってきたのは映画で使うためとかかしら・・・・・?

 

手の出ない値段でしたが、

もし店にあればお客さま感激してくれそうだし、

欲しい方にはものすごく喜ばれそう。

 

こんなのも扱えるようになりたいです。。。

 

 

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ルネサンススタイルのドレッサー。

これもフィレンツェのものです。

 

「スペシャルなドレッサーを見つける」と心に決めて

アリゾナからずっと探していて

ついに・・・!と思ったのですが、

 

こちらも値段が合わなくて・・・。

 

 

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同じくフィレンツェのこんなデスクが買えたので

ミラーと合わせて、ドレッサーに仕立ててみることにしよう!

 

 

 

カリフォルニアでも素敵なモノ達との出会いがあったことに

感謝です。