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買い付け前日の日記

先々月、
Kioにほど近い里山の民族資料館で、
その町の家々の蔵や納屋から出てきた生活品や農機具の展示を見ました。

 

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薬味や薬草をすりつぶす木製の薬研(やげん)や、
地球儀みたいな形をしたブリキの手回し洗濯機なんかもあり、

薬研は私も石製のを持っているので、
「昔はこんなのみんな普通に使ってたのかなあ」って思うとなんだか感動的で、
ふらりと出掛けていったのですが、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

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なかでも存在を知ってびっくりしたのが、
機織り機ならぬ「縄編み機」

 

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アメリカの買い付け先でも見たことがない。

とても良い佇まいをしています。

かつては日本のどんな農村にもあったんだろうか?
 

 

そしてその半月後のこと。

白山町に農業移住して来た女の子二人を我が家に招いて
お昼を振る舞ったのですが、

「このあいだ借りてる家の屋根裏から縄編み機が出てきたんですよ」
と言うではないですか!

「近所のおばあちゃんに見て貰ったら、使い方を知ってるって言って」

「でも一部が壊れてたんで動かなかったんですけど、
そうしたらおばあちゃん、地べたに座って足と手を使って縄を編み始めて」

「何十年かぶりだったらしいですけど、体が覚えてて、すごい速さで縄が完成したんですよ」

嬉々として話す二人に、資料館で見た縄編み機の写真を見せると、
「あーこれですよ!一緒です!」って。

「作りは単純なはずだから、直せるかもしれないね」と、我々。

 

それに端を発して
白山町でも家に眠っている古道具がいっぱいあるだろうね、
集めてまた光を当ててあげたらいいかもしれないね、
なんて会話に。

「Kioの一角に・・・」
と言ったら、意外だったのか二人ともきょとんとしていましたが、
でも古道具に宿るスピリットって東西同じように思うから
それはそれで楽しいかもしれない。

地域のひとにも喜ばれそうだし・・・・・

 

「アンティークモールを作りたいな」
そんな夢も長年あるので、これを機に・・なんて、
二人が帰ってからも色々と空想にふけっていました(笑)

 

「見るだけになってすみません」と、申し訳なさそうにして帰られる方が多いのですが、
これは本当にほんとうに、喜んで見ていただけると、それだけでもものすごく嬉しいんです。

むしろ、もっと品物がいっぱいあったら良かったのになって思うくらい。

 

「こんなのあるんですねえ」
「こんなのを今の時代に使ってみたい」
そんな声がまず響いて、そこからみんなの暮らしに繋がっていくような仕事・・・・・・

だから、アンティークモール、
いいなあ(笑)

 

 

前置きがとても長くなりましたが・・・・・・
 

明日から買い付けです。

アンティークモールの夢を語りましたが、
現状のKioは、大変な品薄状態・・・・・

円安もあるので、どれだけ買い付けられるか分からず、
補充くらいにしかならないかも・・と、正直思ったりもします。

 

テーブルランプ、フロアランプなどの照明類、
そして食器類、なかでもカップ&ソーサー、

この両者が皆さまがとりわけ楽しんでいってくださるアイテムなんですね、

なのでそこのボリュームをまずはしっかりさせることからかな。

 

そしてKioの代名詞的な、絵付けやペイントのされた家具。
フィレンツェのものも含めて。

このあたりが薄いと、やっぱりKioって感じがしないので、
たとえ数台でも集めたい。


あとは古道具で肉付けして・・・・・
って、予算は?!
(笑)

 

出会い次第ではありますが、
でもなんとなく買い付けの全体像が頭に描けてきています。

久しぶりなので焦らないようにしながら、
ベストを尽くしてきたいと思います。

 

それでは、行ってきます!

 

 

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