ホーム>Diary

Diary

春のコンテナ 荷受けにともなうお知らせ

20193418206.JPG

 

もう三月だなんて早いですね。

 

 

越してくるまでは、ここ白山町、

もっと寒いところだと思っていて、

 

実家の父なども

「冬は、こもるしかないだろうな」

なんて言いい、

それに頷いたりしていたものでしたが、

 

いざ暮らし始めてみると予想に大いに反し、

名古屋と比べてもそう大差のない気候でした。

 

 

それでもさすがに、この先の青山峠は凍てつくこともあるみたいで、

いつも12月半ばを過ぎた頃から

前の街道を行く車がいっきに少なくなります。

 

それまで流れていたものの流れが弱まるのは

けっこう心淋しいものなのですが、

二月の終わりくらいから街道の流れもやっと戻ってきて、

そんなところからも春の訪れを感じる今日この頃です。

 

 

 

さて、そんななか、

買い付けのコンテナがやってきます!

 

本日、輸入許可が下りまして、

あさっての水曜日の荷受けとなりました。

 

そのあと、いつものように開梱と陳列作業のためお休みをいただき、

10日日曜日からのお披露目です!

 

 

当初、もう少し早いお披露目を予定していたのですが、

10日ほど前に「名古屋港でストライキ」との情報が入り、

ストライキは結局解消されたのですが、

通関関連で色々と混乱が生じてしまった関係で、

荷受けが延びてしまいました・・・。

 

店頭やお電話口などでは

遅くとも9日にはお披露目出来ていますと

お伝えさせていただいていましたが、

こんなことで遅れてしまいますこと、

お詫び申し上げます。

 

 

 

毎シーズンに一度やってくるKioのコンテナも

白山町の季節の風物詩になっているとかいないとか(?)

 

 

今ですと梅がきれいな里山にて、

アンティーク&ビンテージともども

皆さまのご来店をお待ちしております!

 

 

*画像は、近くを流れる雲出川です。

 

 

アメリカ買い付け紀行『アンティークと空模様』

20192251731.JPG

 

 

カリフォルニア買い付け中盤。

 

 

まず向かったのは、サンディエゴ。

 

 

 

 

 

道中ずっと晴れていたのに、

川を越えたらディーラー・・というところになって

霧が出てきました。

 

海が近いので不思議ではないのですが、

長く通ってきたなかでこんなシチュエーションは初めてですし、

この町で霧にあうのも初めて。

 

 

 

 

 

 

ディーラーのファサードには

パリをイメージした白黒ストライプのテントが付いているのですが、

霧がかかって、

そこだけ見ると、ほんとにどこだろう?と思えるような景色になっていました。

 

 

(冒頭の画像は、こちらの売り場。

バレンタインパーティの準備を始めているところでした)

 

 

 

 

 

 

こんなタッセルモチーフ脚のアイアンシェルフが見つかりました。

 

 

アイアンインテリアはお洒落ですし、空間にメリハリもつけてくれるので、

とても良いアイテムだと思います。

 

 

それにしても、このゴールドアイアンのシリーズ。

 

同じテイストや技法で作っているのに、

たとえばこんなシェルフひとつとっても、

シェイプが変えてあったり、サイズが少し違えてあったりと、

まったく同じモノになっていないのが愛すべきところ。

(なかには同一のモノもありますが)

 

これまで何種類の作品と出会っただろう。

 

ひとつ見つけるたびに、

「あなたはこんな子なのね」と、目じりがさがってしまいます。

 

 

 

美術品ほどのプライスだったので、買うのは無理でしたが、

こんなタペストリーもありました。

 

 

 

 

「生命の木」を題材にした、19世紀末イングランドの作品。

 

ウイリアム・モリスを思わせる、

アーツアンドクラフツ・ムーブメント期の大作です。

 

 

 

図柄も質感も、それにインド更紗のような色使いも、

すべてが本当に素敵でした。

 

 

 

この界隈のディーラーを数軒まわって、

時刻は13時。

 

到着してから三時間が経ちますが、

霧は晴れる兆しはありません。

 

霧に乗って、海の匂いまでしてきます。

 

海、どんなだろう・・・?

 

霧の海がどうしても見てみたくなって、

桟橋まで車をまわしました。

 

 

 

ジョン・カーペンターの映画「ザ・フォッグ」の世界みたいでした!

 

 

 

 

霧の町を出て、

それからどんどん内陸に進むコースで買い付けを続け、

さいごの町を出る頃には、山の稜線に彩雲が。

 

 

 

 

 

そして夕焼けの中を抜けて、

ロサンゼルスに戻りました。

 

 

 

 

 

アリゾナ往復を除くと、この日がいちばん長距離移動でした。

 

 

買い付けも、

それにお天気もめまぐるしい一日だったなあ。。。

 

 

 

アメリカ買い付け紀行『マダムたちのウエアハウス』

ある日の買い付けは、

LAから車で一時間ほどの町へ。

 

 

昨年から不定期になって以来、

すっかり行けなくなってしまった「マダムたちのフリーマーケット」。

 

そこの出店者たちのウエアハウスや

アンティークモールのブースがこの町にはいくつかあるので、

「マダムたち・・」関連を中心にまわりました。

 

 

一軒目。

ここはモールです。

 

入るなり、こんなキャビネットとの出会いが!

 

 

201922020010.JPG

 

 

100年を超えたアンティーク。

祈るような気持ちで状態確認に入ります。

 

「良かった!買い付けられる!」

ただちにオーダーを入れました。

 

 

 

 

 

品揃えがいちばん好きなので、

真っ先にここに来ましたが、

今回はもうひとつ目的がありました。

 

 

こちらのインスタグラムで

カリグラフィーのボードを手掛けているマダムが作品を常設しているのを知ったのですが、

 

アンティークの窓やミラーの枠を使ったお洒落で美しいサインボードを見ているうち

Kioでも扱ってみたい想いが湧いてきて、

まずは一点、ぜひ譲り受けようと思ったのです。

 

 

 

 

あいにくマダムは不在で残念でした。

そして家具や小物を選ぶより時間もかかったのですが、

とても新鮮で楽しい作業でした。

 

 

 

 

レイアウトがいちばん気に入ったこちら(文言も率直でかわいい!)にしようと思ったとき、

死角になったところにもう一点、サインボードがあるのに気がつきました。

 

 

 

 

 

気持のいいカリグラフィー。

そこにはルイ・アームストロングの歌の詞が書いてありました。

大好きな歌です。

これに決めました。

 

 

マダムのサインボード、

作品として美しいのはもちろんのこと、

アンティークやビンテージ家具と合わせることでお互いさらに生きるような気がして、

店内に飾るのがすごく楽しみです。

 

もちろん商品です。

こういったものを扱うのは初めてなので、

お客さまからどんな反応をいただけるのかも楽しみです。

 

 

 

別なマダムのウエアハウス。

 

 

 

 

なんだか昭和の小さな商店のようなカウンターが楽しい!

 

「写真はほんとは好きじゃないのよ」と苦笑いしながらも、

掲載を許してくれました。

 

分かりづらいですが、マダムが手にしたビンテージのクロスと、

小物をいくつか、スペシャルプライスで譲って貰いました。

 

ありがとう!

 

 

 

この日はアリゾナから戻った翌日。

 

何が・・と上手く言えませんが、

アリゾナだけだと何かが足りない・・・と、

戻ってからずっと心に引っ掛かっていたものが一日でずい分と解消されて、

カリフォルニア初日は、良い滑り出しになりました。

 

 

 

 

アメリカ買い付け紀行『アリゾナの夕焼け』

 

 

 

 

 

 

アリゾナでは、フェニックス周辺をまわります。

 

カリフォルニアに比べるとディーラーが密集していて

仲間意識が高いからなのか、

個人でやっている人のところへ行くと、別な個人ディーラーを紹介してくれたり・・・、

 

三回目でずい分とディーラーの情報が増えました。

 

 

反面、まだ三回目だというのに

辞めてしまった人も何人かいて、

初日は空振りも何軒かあった。

 

そうなると確実なのは、アンティークモール。

 

二日目は、午後からは終日モールをまわっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日差しがいちばん強い時間帯。

 

あるモールでの買い付けを終えて、

バンの荷台の整理をやっていると、一台の車がそばに止まり、

運転席からサングラスをかけた男性がこちらを見ています。

 

よく「それ、いいね!」とか「いくらだった?」とか聞かれるので、

この人もきっと私の買い付けた商品で何か気になるものがあるんだろうなと思っていたのですが、

 

なんと、「Kioさんですか!?」と、日本語で訊かれて・・・!

 

フリーマーケットででもない限り、カリフォルニアでだって日本の人と会うことなんてまずないのに、

まさかこんなところで・・・・

 

しかもサングラスを外したその方、

数年前にもサンディエゴのモールでばったり会って、

声を掛けてきてくれたバイヤーさんだったのです。

 

時間にすれば5分もなかったと思うけれど、

お互いの仕事にまつわる話を色々として、

さいごに「頑張ってください」と声を掛け合って別れました。

 

家具の買い付けはされないので、

ひょっとしたらジュエリーのショー(前回の記事)に合わせてアリゾナ入りされていたのかもしれないと、

あとになって思い至りました。

 

それにしたって偶然です。

びっくりでしたが、それ以上に嬉しくとても励みになった出来事でした。

 

 

 

アリゾナでは、ハリウッドリージェンシー的なモノは、やはり少ないです。

 

 

 

 

こういったモノが視界に入ると、

「あ!」と、反射的に心の針が大きく振れます。

 

やっぱりKioでは外せないアイテムだと、

ハリウッドから遠く離れた砂漠の町で再認識でした。

 

 

 

 

 

 

こんなランプもありました。

 

1910年代頃と、大変古いカメオガラスをボディにした一台。

 

スペシャルなモノとの出会いは

自分ももちろんすごく嬉しいですし、

お客さまの喜んでいる顔(特定のどなたかの時もありますし、

漠然とした感じでお客さまが沢山という時もあります)が浮かんできて、

この上ない気持ちになります。

 

ところが裏側を見ると、ガラスにぽっかりと穴のような欠けが・・・・・。

 

「それでも買っておいた方がいいんじゃないか」と思うくらい迷いました。

 

こんなとき、判断材料にしていることがあります。

 

それは「自分だったら、使いたいかどうか」。

 

目の前にあることが驚きなくらいの作品でしたが、

「自分だったら使いたくない」ことを最終判断として、見送りました。

 

 

しかし、カメオガラス、きれいだったなあ。

いつか手掛けてみたい。

 

 

 

ここ(アリゾナ)だからこそ買えたと思えるモノ、

Kioならではと思えるモノ、

バンの荷台がそんなモノ達でいっぱいになったところで、

アリゾナでの買い付け終了。

 

モールの外は、

今度は燃えるような夕焼けでびっくりでした。

 

 

 

201921618525.JPG

 

 

 

 

 

おまけ。

 

 

翌日。

カリフォルニアへの帰路。

 

給油に立ち寄った州境のスタンド。

裏手にあった閉鎖してかなりの歳月と思われるモーテルの看板が、かっこよかった!

 

 

アメリカ買い付け紀行『アリゾナトリップ』

1月23日から2月2日までアメリカ買い付けでした。

 

 

 

 

 

序盤はアリゾナ。

 

ロサンゼルスからレンタカーで向かうのですが、

いつもより二時間早い飛行機で到着(AM10時)したので、

陽のあるうちにアリゾナに着くことが出来ました。

 

西陽に照らされた砂漠の一本道をずっと走ってのドライブは

幸せな時間でした。

 

 

 

ホテルにチェックインする際、日本のIDを見せるやいなや、

「アンティークのショーに来たの?」とフロントの女性に聞かれて、

びっくりする場面がありました。

 

聞けば、翌日から近くのコンベンションセンターで大きなアンティークショーがあるのだとかで、

きっと日本からのバイヤーも多く来ていて、

私もそんな一人だと思ったのでしょう。

 

しかしなぜ私はそんな情報を見落としていたんだろう・・・!

 

「ただショーとしか・・・。名前は分からないの」とのことで、

部屋に入ってすぐにインターネットで調べてみました。

 

残念ながらアンティークはアンティークでも、ジュエリーのショーであることが分かりました。

 

でもなんだか、さっそく買い付けの波に乗ったような感覚になり、

明日からの二日間が俄然楽しみになったのでした。

 

 

 

買い付け商品の第一号。

 

 

 

 

アンティークの帆船モチーフの・・・これはドアストッパーです。

 

「今回は小物を多く・・・」と思いながら出掛けてきたからか、

小物からの滑り出しに。

 

結果から言いますと、

小物は最後まで順調に集まり続け、

そのため買い付けのアイテム数が増え、

帰国後の輸入申告がいつもよりちょっとだけ大変だったという・・・(笑)

 

それでもコンテナ到着後に蓋を開ければ、

まだまだ思い描くようなボリュームには至らなさそう・・・と、

戻ってみてあらためて店内見回し、そんな実感に。

 

これからまた少しずつ、ですね。

 

 

 

家具ではこんなのも見つかっています。

 

 

 

 

とても好きなメーカー、

『THE HITCHCOCK』のデスク&チェア&ミラー。

 

1800年代初期にコネチカット州で創業。

高いクラフトマンシップで人気があるせいか、

このメーカーのものは出物が少なく(HICHCOCKを模倣したものは沢山あるのですが、、)、

たまにあると高額だったりして、なかなか手に入りませんでしたが、

どうだろう・・・10年ぶりくらいに買い付けることが出来ました。

 

フルーツとフラワーのステンシルがここの代名詞でもあるのですが、

よく見ると、ネイティブアメリカン柄を思わせるステンシルもあり、

アリゾナでこれと出会ったことが感慨深かったです。

 

男女も問わず、

幅広く素敵なコーディネートが出来る家具だと思う。

 

 

 

 

 

 

18時にはどのディーラーもたいてい仕事の片付けに入ります。

 

そんななか一軒、21時まで開けている珍しいアンティークモールがあり、

そこに向かいました。

 

 

バイイングを続けているうちにランナーズハイにでもなったのか(笑)、

足を止めたくなくなってしまいました。

 

20時を大きく回ったころ。

動き回る私を見かね、

三回目で覚えていてもくれて、

「またすぐにカリフォルニアに戻るんでしょう?

今日はもうやめたほうがいいんじゃないかな」と、モールスタッフ。

 

 

すべて夢で、さいごに夢から引き戻されたような・・・・・

そんなアリゾナ初日でした。

 

 

 

 

2019210184113.JPG

 

 

 

買い付け前日の日記

2019122182740.JPG

 

 

笑われそうですが、毎日のように買い付けの夢を見ます。。

 

繰り返し見るうちに、

夢限定のフリーウェイとか、アンティークモールとかが出てくるようになり、

半分くらい夢だと気づいているのですが、

「もうすぐインターだ」とか、「今日はあまり買えるものがないなあ」とか、

夢の世界でも買い付けをやろうとしている自分がいます。。

 

 

 

明日から(現実の)買い付けです。

 

今回は雑貨とかテーブルランプとか、

“小物”をたくさん買い付けてこようと思っています。

 

 

店内を見回すと、圧倒的に家具が多い現状。

 

このところよく動いたから余計・・ということもありますが、

小物はもともと家具と比べると割合が少ないアイテム。

 

「家具屋だから」という理由から、

限られた予算で買い付けをしようとすると、

必然的に家具が占めるシェアが多くなります。

 

そして「せっかくコンテナをチャーターしているのだから、中を埋めなければもったいない」、

そんな心理も働いていたのだと思います。

 

結果、いつも小物が少ない状況に。

 

13年間ずっとそうだったわけなのですが、

このことがここにきてすごく気になるようになって・・・・・・

 

きっと、今のKioに差し出されている課題なんじゃないかと思う。

 

 

オープン当時からのお客さまから、たまたま出発前の今日お電話があり、

明日から買い付けに行くことと、「小物をたくさん集めたい」旨をお伝えしました。

 

するとお客さま、「わあ、それは楽しみ」と喜ばれ、

「うまく見つかるといいですね」と応援くださったのですが、

 

「素敵な小物・・・素敵な小物・・・と意識していれば、いつもに増して目につきやすくなると思うんです」と

そんな言葉がとっさに出てきて、

自分で言いながら「そういうことなんだろうなあ」と、心嬉しくなりました。

お客さまも「そうですよ、そうですよ」と言ってくださり、さらに励みになり・・・・・

 

 

コンテナの“ボリューム”のことはもうあまり考えずに、

家具屋やインテリアショップの枠にもなるべく捕らわれず・・・、

Kioとしての買い付けをしてこようと思います。

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

 

↑過去の買い付け紀行からの画像ですが、

バレンタイン間近ということで、こんなディスプレイにも出会えるかな!

 

 

 

新年の風景

たいへん遅ればせながら、、、

あけましておめでとうございます。

 

 

 

201911418155.jpg

 

 

寒さ厳しい頃ですが、

でもそんななかに暖かさを感じる日もあったりして、

この冬はまだ過ごしやすいですね。

 

白山町は風どころでもあるのですが

そういえば例年のような強い風もほとんど吹きません。

 

これが吹き荒れると外には出ていられないので

風が大人しいのは助かるのですが、

青山高原の風車たちが、なんとなく手持ちぶさたに見えます。

 

 

12月はとても忙しかったので

水やり以外に、外のことがまったく出来ませんでした。

 

新しい花の苗を植えたり、

ほころび始めた椿や梅の花の様子を見に行ったり、

樹木の枯れてしまった枝の部分をはらったり・・・・

 

そんなことをやっていると

身体が温まってもきて、気持ちがいいです。

 

 

 

 

お正月休み中は、店内に壁を作りました。

 

 

 

 

 

「壁が欲しいね」と、常々夫と話していて、

アンティークの扉を二枚繋いで間仕切りを作ってみたりしていたのですが、

厚みや天井までの高さがないと、家具たちに負けてしまい

その存在感たるやゼロでした。。

 

それでけっきょくまた「壁が欲しいね」の繰り返しで。。。

 

そこで今回、まとまった休みを利用して、本格的な壁を造作。

 

仕上げは、名古屋時代からずっとやりたかった板壁に。

 

コテージの雰囲気がさらに出たこともですし、

HPの商品撮りの場所が増えたので嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

良い仕入れをおこなうということがもちろん先頭ですが、

「しっかりと仕上げる」ということを念頭に置きながら

昨年以上に楽しい店づくりをしていきたいと思っていますので

今年もKioをよろしくお願いいたします!

 

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

年の瀬になると、いつもベートーベンのピアノ交響曲を聴きます。

 

 

曲を聴いていると、

光で出来た大きなトンネルのようなもののイメージがわいてきます。

 

そして次第にトンネルの先で輝くもっと眩しい光が見えてくるような感じがしてきて、

それが新しい年を予感させてくれるんです。

 

その感じがきっと好きなんでしょうね(笑)、

自然と思い出し、「そうだった!そうだった!」と、

キャビネットからアルバムを取り出して流しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Kioは今日が仕事納めでした。

 

反省点もいっぱいあるけれど、

たくさんのお客さまに喜んでいただけたように思う。

 

こんなふうに思えて、

そしてベートーベンのアルバムを穏やかに聴きながら仕事納めが出来ること、

有り難い気持でいっぱいです。

 

 

皆さま、

今年も本当にありがとうございました。

 

 

光のイメージを形に変えていけるように邁進していきますので

来年もKioをよろしくお願いいたします!

 

 

 

どうぞ良いお年をお迎えください!

 

 

20181229183838.JPG

 

アリゾナへ続く一本道。
年が明けてしばらくすると、またこの道を通って買い付けです。

 

 

 

『まいにちが薔薇色のお茶会』

2018122218207.jpg

 

 

部屋づくりについてあれこれと考えを巡らせるなかで、

いつも面白いなあと思うことがあります。

 

 

たとえば「椅子を買う」という同じ行為でも、

座るものが欲しかったひとにとっては、それで完結してしまうかもしれないことであっても、

 

ひとつの椅子と出会ったことでイメージが喚起され

部屋をどんどん作り上げていくひとにとっては

それは“始まり”だからです。

 

もちろんどちらが正しいとか思っているわけではなくて、

行為は同じなのに、「結果と原因」というところで違っているのが面白いと思うのです。

 

 

 

今日はある冊子のご紹介です。

 

タイトルは『まいにちが薔薇色のお茶会』

 

これから一人暮らしをはじめる女の子が

ある小さなお店で偶然出会った一枚の絵がきっかけで

自分の“好き”に気づき、

素敵な部屋を作り上げるまでを描いた一冊。

 

 

画家の児玉恵理子さんと、

手作り作家の佐伯美穂さん(Kioの古くからのお客さまでもあります)の共著で、

絵と言葉による物語仕立てとなっています。

 

 

「主人公のお部屋づくりを通して

自分らしく生きることとは何かを考える一冊」

だと二人は語っています。

 

そんなテーマを背景に、

 

描写も色彩も素晴らしく、幸せな気分にさせてくれる絵の数々

(小さな冊子の中に「こんなにも!」と思えるほどの素敵なインテリアのコマがあります!)、

 

ロマンチックで、浮き浮きさせられるのだけれど、

忘れてかけていたものをときに思い起こさせてくれる言葉、

 

これらぜんぶがひとつのハーモニーを奏で、

冊子はどこにもないようなものとなっています。

 

 

 

 

‐自分らしく生きること-

 

 

美穂さんは言います、

「この主人公は、私や恵理子さんでもあり、本を手にしてくださるすべての誰かでもあります」と。

 

 

主人公の女の子はびっくりするくらいの部屋を作りますが、

自分の“好き”を知っていくことで

そういったことが「大丈夫。出来るんだよ」と、

本は優しく背中を押してくれます。

 

 

 

物語の途中で登場するお部屋は

女の子のイメージの世界でのお部屋なので、ぜんぶ違っていて、

ここもこの本の醍醐味。

(はじめて手に取ったとき、よくここまで・・・・と、思わずにはいられませんでした)

 

絵と言葉による表現は、

写真で見るお部屋とはまったく違った味わいがあり、

すでにお部屋が出来上がっているひとにも

楽しんでいただける内容です。

 

 

私も何度も読むなかで

ときに好きな部屋を眺めるだけのときもありますが、

そのたびに違う発見があって・・・・・

本当いとおしい一冊なのです。

 

 

 

『まいにちが薔薇色のお茶会』

 

ブーケ2児玉恵理子さんのウェブサイトからもお求め出来ます

http://ekakimajo.com/

 

ブーケ2佐伯美穂さんのインスタグラム

https://www.instagram.com/romantique_/

 

ブーケ2児玉恵理子さんのインスタグラム

https://www.instagram.com/ekakimajo/

 

 

師走 里山に流れるもの

20181211183456.JPG

 

 

昨日遠方よりお越しのお客さまが

白山町の景色を眺めながら

「ほんとうに里山って感じですよねえ」とおっしゃいました。

 

そして「里山って、言葉もいいですよね。人の暮らしの営みが感じられて・・・」

と、続けてそうおっしゃったんですね。

 

「ほんとにそうですね!」と、感激して私。

 

 

 

白山町。

 

来年の春がくると、越してきて四年になります。

 

関西から伊勢へつづく街道があり、古くから人びとの往来が多く、

今でもそういった多方面からの人の流れを感じます。

 

 

流れがあるので空気も動く。

 

そこがとても気に入っているのですが、

温泉以外に滞在できる商業施設も少ないし、

青山高原や雲出川の上流など自然散策できる場所はたくさんあっても

発信するのもされるのも弱いからなのか、

人はほとんど流れるばかりで(笑)、なかなか滞在にはつながりにくい。

 

そんな部分を「もったいないなあ」って思っていたのですが、

ここにきて急に、いわゆる「町おこし」の意欲をもつ地元の人達とお話しする機会が増えてきました。

 

 

面白い取り込みに着手されている方もいて、

県外からの集客もあるKioの存在も嬉しく思ってくれているようでした。

 

 

想いはあっても、自然発生的に出来てくるのを良しと思い待っていたふしがあった私たちの意識にも

それらは働きかけてくれて・・・・・

 

 

新しい流れが生まれてきたのを感じる、師走の里山です。