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こちらの商品はSOLD OUTしました
アンティークのチェスト。
1800年代後期のイタリア製です。
Florentine Wood(フロレンタインウッド=フィレンツェ家具)と同じ、フィレンツェの工房で手掛けられたもの。
フロレンタインの特色である型押し装飾はこちらにはされておらず、代わって手描きによる絵付けがほどこされた希少な作品です。
ゲッソと言う、焼き石膏塗料の下地の上に、天然の顔料で彩色・絵付けがされていて、家具全体が絵画そのものとなり、美術的な美しさを備えています。 そして色味が深まったり、部分的に少し褪せたり、時おり陶器の肌に生まれる貫入のような質感が現れていたり、スクラッチ(こすれた線)がうっすらと少し付いていたり・・・・、長い歳月の、そして天然の顔料ならではの経年の変化がモノに趣きを与えて、チェストは独特で唯一無二な存在となりました。
シェイプもまた美しい。ボンベ(膨らみを持たせた)とサーペンタイン(くねくねとした曲線)のコンビネーションは、宮廷スタイルのシェイプの中でも繊細で複雑で、かつ彫刻的な陰影や力強さを家具にもたらしています。
完全なフォルムと、美しくも可愛らしい絵付け。本当に素晴らしいフロレンタインの逸品です。
これがあるという、そんな存在。アートを取り入れるような感覚で、室内に配してみませんか。
照明の当て方にもこだわったショップ空間にもいかがでしょう。
天板はモールディング仕上げ。
ひきだしは組み木仕上げ。 ひきだしの中は、紙工芸の町・フィレンツェの伝統的な印刷と文様の紙が張ってあります。何とも優しいしつらえ。開いたときの楽しさが味わえます。紙は経年を思うと、なかなかの良い状態です。 背面にも同じ紙が張ってありますが、こちらは外側だったため半分は破れ落ちています。普段ならこういった時には新たに紙を張ったり、塗装をしたりしますが、こちらはこれも価値のひとつですのでそのままで残しました。
ひきだしの取っ手は、ブロンズ製の花型ラウンドハンドル。(タッセルは小道具です)
脚は四本とも猫脚。後ろ脚は、壁にぴたりと付けられるよう、裏側はフラットに仕上げてあります。
天板、サイドパネル、ひきだしのパネル、エプロン・・、すべてのパーツは厚みがあります。 そのためこのサイズのチェストの中では、重量があります。キャビネットの下置きのような頼もしさです。
色味は、ペイントのアンティーク家具ならではとしか言えないような、くすみがあるのに鮮やかで、深みがあるのにミルキーな、そんなグリーンが基調で、絵付けの背景も同様の色調をした黄色味の強い山吹色。モールディングや絵付けの枠のところは金彩がされていますが、年月でブロンズを帯びたゴールドに深まっています。 冒頭のように経年の変化がありますが、時おり石膏肌が顔を覗かせているところもあります。これもまた面白いです。 向かって左のサイドパネル・後方にやや長い引っ掻き線が一本あります。(画像でもご確認いただけます)
木の接ぎ目が分かるところがありますが、しっかりと閉じており、普通にご使用いただけます。 しっかりとした状態です。
*家具の価値や希少性を反映した価格設置となっています。
商品数:0点
合計(税込):¥0