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アンティークのアームチェア。
1800年代後期頃のイタリア製です。
ルネサンススタイルの素敵な一台。
スタイルや金彩をほどこしたざっくりとした彫刻の感じから、フィレンツェの工房で手掛けられたもののように思われます。
大ぶりで、キングあるいはクイーンチェアといった佇まい。
背もたれは楽器のようなシェイプで、同じ宮廷様式でもロココなどとはまた違った、独特できれいな様相を見せています。 彫刻も、ファンタジックで愛らしくもあります。
長い歳月の間にフレームにダメージが入ったようで、背もたれと肘のところどころにパテ埋めの痕・その上からの彩色が見られます。フレームはまた、色味からも風化が感じられます。引き締まった木の質感や、乾いたり風化した塗装の感じは、面白さや味わいがあり、チェアはシャビーシックな雰囲気へとなりました。 そんな今の雰囲気、とても魅力的ですし、張地はきれいで座も背もたれもへたりが無いので、毅然としてもいます。それにダメージ修正痕はありますが、しっかりとした状態ですので、普通に椅子としてお使いもいただけます。 リビングの2シーターの対面に置く椅子、こういったものにしてもいいですね。 2シーターのほうをモダンなものにすれば、シーティングセクションの調和も取れますし、ミックスされた全体の雰囲気もとてもサマになると思います。 壁面に配したり、古びたものだけで組み合わせてコーディネートしてもきっと素敵。 サロンなどのショップ空間にもいかが。 背もたれは、わずかに湾曲した成型。 トップの彫刻ですが、向かって左側の花の先端が少し欠けています。上から金彩されていますし、欠けだと分かりにくいです。 アームには、エルボーパッドがついています。 座もシェイプがきれい。 シートレイルにも、花モチーフが彫刻されています。 座はコイルスプリング式。詰め物がきれいに詰められて、ふっくらと張っています。硬くはありませんが、クッション性はあまりありません。 張り地は、ベルベットタッチのダマスク模様の布製。アイボリーの地に、薄い薄いオリーブグリーンの模様。経年を思うと良い状態です。 端には、飾り紐があしらってあります。(エルボーパッドにも同じ飾り紐があしらってあります。こちらの箇所は、紐周辺に茶色っぽい変色が見られます。画像でもご確認いただけます) 脚はすべて猫脚。 ウッド部分の色味は、ベージュがかったアイボリー。年月で色味が深まったり、逆に褪せたりしています。パテ埋めしたところは明るいアイボリーで彩色されています。パテ埋めから派生させて塗装面を大きくして彩色してあるところもあります。(肘付近のアップ画像をご参照ください。全体的にこのような塗装の感じです。またパテ埋め痕に関しても、このような具合です)
彫刻部分は、金箔のような上質なゴールドで彩色されています。シワ感や色の深まった箇所、間近で見ると赤味も感じられるなど、表情や奥行き、味わいの深さがあります。
時おり塗装が剥がれて、木肌が覗いた箇所が見られます。 フレームとフレームの継ぎ目が分かるところがありますが、しっかりと閉じており、全体的にもしっかりとした状態です。
*画像で見るより実物の方が大きく存在感があります。
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合計(税込):¥0