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アンティークの椅子。
はっきりとした年代は不明ですが、アンティーク相応の年数が経過しています。 19世紀後半から1920年代頃に掛けての頃のものではないかと思います。
製造された国も不明ですが、おそらくヨーロッパ製です。
十字のようなシェイプの背もたれ、随所に規則正しく装飾されたクワトロホイル(四つ葉)のモチーフ。 古びた佇まいのなかに、木製チェアならではの造形が今もモダンにそして美しさを放っています。
こちらは座面が蓋式仕様で、開くと中が収納ボックスになった、ボックスチェア。 ひょっとしたら教会からの出物でしょうか。なかなか目にしない素敵なボックスチェアです。
ラグが敷いてあって、温かい白熱灯が灯って・・・、そんな生活感のこもったお部屋にもしっくりとけ込みそうですし、モダン空間にも似合いそうですし、色壁にも映えそう。 椅子としてだけでなく、サイドテーブルとして使っても面白いと思います。 玄関ホールに置いて、植物の鉢を飾っても。 材質はパイン。 色は黒ですが、きつさの無い、墨のような黒。もともとの塗装です。少しざらつきがある質感。 背もたれのトップや角、脚元など、ところどころに塗装がすれて木肌が顔を出した箇所があります。
クワトロホイルはゴールドで縁取りされています。年月で褐色味を帯びたりかすれたりして、黒とのコントラストが何とも良い感じです。 〝ブレイク〟という、クワトロホイル形にカットしたパネルに裏板を付けて仕上げた手間のかかる作りがされています。オーナメントではなく、このブレイク仕上げだったからこそのきれいな表情が、この椅子の最大の良さのように感じます。
背もたれとクワトロホイル部分のパネルにほどこされたモールディングもまたきれい。
座はヒンジ式。開閉はスムーズです。 中は使用感がありますが、手や物に付くようなものはありません。 ボックスの枠もしっかりとしています。
脚はストレートで、角が面取りされています。 しっかりとした状態です。
ランク【B】
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