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アメリカ買い付け紀行『リバーサイド郡』

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ある日の買い付けは、リバーサイド郡の南西エリア。
 
2000年代に入ってから大規模な宅地開発がされた地域です。
 
 
Kioの買い付けは2005年からですが、
行きだして2~3年くらいのあいだ、
販売が始まったばかりの住宅地の入り口に立ち、
手にした看板をすごい速さでくるくると時計回転させ、
派手に宣伝にいそしむ看板持ちの人たちをフリーウェイからよく見たものです。
 
看板はひたすら回っているので、
なんて書いてあるのか読めたためしがありませんでしたが(笑)、
住宅地はフリーウェイ沿いにどんどんと出来ていったので
あちこちでくるくる看板を回す看板持ちの姿を見るのが
この地域での買い付けの恒例で、楽しみでもありました。
 
(くるくる回すのは注意をひくためのパフォーマンスで、
彼らは「サインボード・スピナー」とも呼ばれています。
街なかでもたまに見かけますが、この界隈はサインボード・スピナーたちのメッカでした)
 
 
そんな彼らの姿。
ぴたりと見なくなったのは、リーマンショック直後からでした。
 
日本でも連日流れるこの一連の騒動のニュース、
住宅地が映るとかならずこの地域で、
そんなときは景気よく看板を回す彼らの姿が頭に浮かびました。
 
 
 
リバーサイド南西部では、
さいきんまた宅地造成の動きが出始めてきました。
自然豊かな土地なのでこれ以上は開発して欲しくありませんが
(私がどうこう言えた義理でもないのですが。。)、
また看板持ちたちの姿がフリーウェイから見える日がやって来るかもしれません。
 
 
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西部開拓時代の建物が残るオールドタウンに集まるディーラーもあれば、
広大な農場地帯でぽつんと一軒ウエアハウスをかまえるディーラーが多々あったり、
敷地に置いたトレーラハウスで小ぢんまりと商売をするディーラーもまた多々あったり・・・、
 
新興の町としての顔に押され気味ですが、
リバーサイド郡の南西部は、アンティークの彩り豊かな町(町と呼ぶには広大ですが。。)でもあります。
 
 
 
見るだけにとどまりましたが、オールドタウンではこんなビクトリア時代のキャビネットが。
 
 
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帰国してから観た映画『ある日どこかで』のビクトリアンインテリアが素晴らしく、
こんな感じの家具もいっぱい出てきてたので、
いま見ると無理してでも買っておけば良かったなあ。。。
 
 
 
 
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オールドタウンの別のディーラーでは、まさかのオーナーチェンジ。
 
新しいオーナーはフレンドリーなひとでしたが、
商品内容もすっかり変わってしまっていたし、
サインボード・スピナーたちがいた頃からずっと訪れていたところだったので、ショックでした。
 
テンションがあがらないまま商品を見ていると
「思い出した。あなた、前にここに来たことあるでしょ?」と、
今度のオーナーが背後から近づいて来て言いました。
 
あるけど、なぜそれを・・・?
 
「私、前はここのヤードで花やガーデンファニチャーを売ってたの。そこであなたを見たわ」
 
ウエアハウスの裏には広いヤードがあるのですが、
彼女は前のオーナー時代、そこぜんぶを間借りしてやっていたのだそう。
 
ヤードはいつも無人のイメージだったけど、ちゃんとお客のことをどこかで?見守って、
こちらのことを覚えてくれてたんだと思ったら急に嬉しくなってきました。
 
 
「ここは良い土地よ。ねえ、あなたもそう思わない? (思う、と私)
色んなひとやモノが集まって来た時代のことを思うのが、私好きなの」
 
 
フリーウェイで看板をくるくる回してパフォーマンスする人を見かけたりするのもすごく面白いけど、
行った先に自分につながるものがある、
そんなことに今さらながらに感謝です。
 
 
 
 
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↑オールドタウンで駐車場難民になりうろうろしていたら、こんな黄色い花が咲き乱れる小道を発見。
 
 
 
 
 
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